ウェブニュースより
貴景勝かど番脱出あと3勝、小学生時から知る豪ノ山突き落とし「特定の感情になったら良くない」 ―― <大相撲秋場所>◇9日目◇18日◇東京・両国国技館
2連敗中だった大関貴景勝(27=常盤山)が、負ければかど番脱出に暗雲が漂う一番を、攻めきって快勝した。埼玉栄高の後輩、幕内2場所目の前頭豪ノ山との初顔合わせを突き倒し。敗れていれば、昨年春場所以来、1年半ぶりに場所をまたがず3連敗だったが、敗れた7日目正代戦、8日目翔猿戦とは見違えるような動きを見せた。6勝3敗とし、優勝争いも踏みとどまった。
1敗で並ぶ高安、熱海富士の前頭2人がともに勝ち、トップを守った。
◇ ◇ ◇
“恩返し”は、させなかった。貴景勝が立ち合いから突いて、突いて、突きまくった。同じ押し相撲の豪ノ山を手数で圧倒。相手がたまらず引いた一瞬の隙を逃さず、すぐに距離を詰めた。最後は両手を同時に伸ばし、土俵下まではじき飛ばした。前日8日目の翔猿戦は、自身の方が敗れて土俵下に落ちた。その際に顔をしかめていたが、前日は取材に応じず、この日の取組後は負傷の有無について「全く何もない」と断言。「今日は今日の相撲を、しっかり一生懸命やった」。強さ健在を見せつけた。
豪ノ山とは数え切れないほど稽古してきた。豪ノ山の師匠は、貴景勝が尊敬する埼玉栄高の先輩の武隈親方(元大関豪栄道)。武隈部屋には何度も出稽古していた。高校も2学年違い。さかのぼれば、兵庫出身の貴景勝と大阪出身の豪ノ山は、小学生の時から知り合い。ただ「特定の感情になったら良くない。今日は今日で集中した」と思い出封印。心を無にして1人の敵として向き合って勝った。
負ければ5勝4敗となっており、かど番脱出へ上位戦を含め、残り6日間で3勝が必要となっていた。快勝で3敗を守り、一転して逆転優勝の予感も。「勝てたのは良い方向にとらえたい」。恩返しの白星を許さず壁となり、自信も復活。可能性が消えるまで優勝を追い続ける。 [日刊スポーツ 2023年9月18日21時20分]
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |