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貴景勝、懸賞旗31本の2年半ぶり朝乃山戦に快勝「力を出し切れば責任を果たすことにつながる」 ―― <大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館
かど番の大関貴景勝(27=常盤山)が、ともに人気と実力を備えた、西前頭2枚目の朝乃山との注目対決を制し、3連勝を飾った。大関経験者を立ち合いではじき飛ばし、最後ははたき込み。互いに大関だった21年春場所以来、2年半ぶりの顔合わせで快勝した。幕内出場500回の節目を飾り、3大関で唯一、1敗を守った。勢いに乗って、優勝争いに名乗りを上げる。
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立ち合いのぶちかましで貴景勝が主導権を握った。175センチの自身よりも、13センチも大きな朝乃山を1発で吹っ飛ばした。相手の上体を起こし、二の矢はさらに下から突き上げた。バランスを崩して右に回り込み、体勢を立て直そうとする相手を土俵際まで押し込む。右をねじ込まれそうになりながらも、うまく振りほどき、頭を下げたところをはたき込んだ。休まず攻め続けて快勝。「しっかり圧力をかけられた。手応えは別にない。一生懸命やっただけ」。冷静に振り返った。
2年半ぶりの対戦に、取組前から場内は大盛り上がり。通常、結びの一番が圧倒的に多い懸賞の数は、結びの1つ前の注目対決に31本。37本の結びに6本差まで迫る懸賞旗が、次々と土俵を回ると大歓声が起きた。ともに人気と実力を備え、先に貴景勝が19年春場所後、1年遅れで朝乃山が20年春場所後に大関昇進。“将来の横綱候補”と期待されて大関に昇進した2人の久々の顔合わせだった。
実は2人のプライベートな会話は「ほとんどない」(朝乃山)という。朝乃山が大関に昇進したのはコロナ禍。大関同士でイベントや巡業に出る機会がなかった。貴景勝は取組後、朝乃山戦について「別に」と、意識はしなかったと強調。だが20年春場所千秋楽で、7勝7敗から朝乃山に敗れてかど番となった経験もある。ただの一力士という認識でないのは間違いない。
全勝は平幕3人だけに、1敗の貴景勝が終盤まで優勝を争う可能性は十分だ。「大関は優勝か、それ以外しかない」が持論で、この日は「力を出し切れば責任を果たすことにつながる」と力説。優勝の芽が徐々に育ってきた。 [日刊スポーツ 2023年9月13日21時16分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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