ウェブニュースより
「人生の不遇、京アニのせい」 1カ月前、大宮で事件計画も―検察側、生い立ちから説明 ―― 京都アニメーション放火殺人事件の青葉真司被告(45)の初公判で検察側は、被告の生い立ちから説明し、事件の1カ月前にさいたま市の大宮駅前で大量殺人を計画するなど「人生がうまくいかないのは京アニのせい」と恨みを募らせていった経緯を明らかにした。
検察側冒頭陳述によると、青葉被告は9歳の時に両親が離婚。父親から虐待を受け、貧困のため転居や転校を繰り返した。定時制高校卒業後に約8年間勤めたコンビニを人間関係から辞め、「人生どうでもいい」と女性への暴行事件などを起こし、2007年に有罪判決を受けた。
職を転々とした末に30代前半で無職に。この頃、京アニ作品に感銘を受けて小説を執筆し始め、女性監督ともインターネット掲示板でやりとりしていると妄想するようになった。しかし自身の作品に満足できず、掲示板でも嘲笑されて将来を悲観した。コンビニ強盗で逮捕された際に「秋葉原無差別殺人犯と同じ心境だ」と供述した。
服役中に小説のアイデアを書きため「10年かけたこん身の力作」の長編小説と短編を出所後の17年、京アニ大賞に応募したものの落選。アイデアも盗用されたとし、京アニや監督への怒りを募らせていった。
事件1カ月前の19年6月18日には大宮駅前で無差別殺人事件を起こそうとしたが断念。7月15日にさいたま市の自宅を後にする頃には「人生がうまくいかないのは京アニや女性監督のせい。社員も連帯責任で同罪」と考え、決意を固めた。第1スタジオでは社員6人に向けてガソリンをまき、「死ね」と叫び、火をつけた。
一方、弁護側は京アニ大賞の落選に関し「発言権を持たせないように仕組まれた、と青葉さんは思った」とし、「監督のブログに自分の小説のアイデアが使われ、テレビ放送された作品を見て『これも盗まれていたのか』との感情になった」と指摘した。18年1月に小説のネタ帳を燃やし、事件4日前にはアパートの隣人の胸ぐらをつかみ「失うものは何もない」と告げ、翌日に京都へ向かったという。
弁護人は「闇の人物と京アニが一体となって嫌がらせしていると思っていた」とし、精神鑑定医の証言を踏まえ判断するよう求めた。 【JIJI.COM 2023年09月06日07時57分】
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