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アルツハイマー型認知症
 アルツハイマー病、老年型認知症、初老期認知症とも呼ばれ、65歳以上の6人に1人はかかっているといわれる認知症のなかでは最も多い病気です。
 脳にはアミロイドβというたんぱく質が蓄積します。アミロイドβは脳神経細胞の老廃物で、健康な脳では自然に代謝されますが、アルツハイマー病ではこれが蓄積することで異常な構造物を形成します。さらに、正常な神経細胞内のタウたんぱく質という物質がこの変化を受けることで、脳の細胞を死滅に導くとされます。

 はじめは、記憶に関連する側頭葉の海馬という部分から変化が広がっていき、年単位で次第に大脳の他の部分に病変が広がります。記憶の問題のみならず、言葉や行動の障害が生じ、発症から10年近くで寝たきりや、全介助を要する状態に至るといわれています。実は病気に気づく20年以上前から、脳の細胞レベルでは変化が始まっているといわれ、それを食い止めたり進行を遅らせる治療法が研究されていますが、まだ決定打はありません。
 病院へ受診するとき、患者さんは正確に思い出せない場合もあるので、ご本人の日常の状況をよく知る人(同居のご家族等)が同行することが必要です。特に初診時は、精神神経症状の診察と身体の診察、血液検査、CTMRI等の脳の画像検査などが行なわれるため、とても大切です。

ウェブニュースより
 エーザイ認知症薬「レカネマブ」承認へ 厚労省部会了承 ―― 厚生労働省の専門部会は21日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の承認を了承した。アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明した薬として国内初となり、これまで対症療法に限られていた認知症治療の大きな一歩となる。

 専門部会の了承を受けて、厚労相が近日中に正式に承認する。エーザイは1月、レカネマブの製造販売について医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請し、厚労省から審査期間を短くする「優先審査品目」に指定されていた。
 仮に8月中に厚労相が承認した場合、実際に日本の医療現場で使えるようになるのは早くて10月、遅くとも11月になる見通しだ。
 承認後に実際の医療現場で使用するには、薬価を決める必要がある。健康保険などの公的医療保険の適用対象とするためだ。算定議論は製造販売承認より原則60日から90日ほどかかる。
 7月上旬に承認された米国の薬価は年2万6500ドル(約390万円)で、今後は国内の薬価算定に注目が集まる。
 レカネマブは病気の根治につながる薬ではない。投与の対象は、日常生活に支障がない「早期段階」の比較的症状の軽い患者に限られる。
 アルツハイマー病は脳に「アミロイドベータ」というたんぱく質がたまり、正常な神経細胞が壊れて脳萎縮がおこる。レカネマブはこの「アミロイドベータ」を除去することで病気の進行を遅らせる。臨床試験(治験)では、病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認された。
 アルツハイマー病の主な症状は、記憶喪失や、適切な言葉が見つからない、人の話を理解できないといったものだ。国内では認知症患者のうちアルツハイマー病患者が最も多く、全体の6割以上を占める。
 長寿化に伴い、アルツハイマー病の患者数は世界で急増している。国際アルツハイマー病協会によると、現在5000万人とされる患者数は、2050年に1億5000万人まで増えるといい、新薬への期待は高い。
 認知症は患者や家族に物心両面で重い負担をかける。新薬への期待が高まる一方、患者の薬剤費負担をどう軽減するかが今後の課題となりそうだ。    【日本經濟新聞 2023821 18:33 (2023821 21:43更新)

 【王位戦】藤井聡太王位が激戦制し、王位4連覇 無双状態で8冠全制覇へ 残すは王座のみ ―― 将棋の最年少7冠、藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける、「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第5局」が2223の両日、徳島市「渭水苑」で行われ、先手の藤井が95手で勝ち、シリーズ対戦成績を4勝1敗とし、王位4連覇を達成した。8大タイトルのうち7つを保持する藤井は、残る王座戦でも挑戦権を獲得しており、史上初の全8冠制覇に向け、弾みをつけた。

 戦型は横歩取り3三角型。佐々木が藤井のエース戦法「角換わり」を外し、横歩取りの戦型に誘導。序盤から駒が次々とぶつかった。佐々木の封じ手は1筋の角打ち。「打たれたら一番、嫌な手だった」。長考に沈んだ藤井は、53手目、得意の筋違い角打ちで対抗。終盤に入っても、お互いが1歩も引かない大熱戦。最後は際どい攻め合いを持ち前の終盤力で押し切った。
https://www.youtube.com/watch?v=X9T70AkdP1w
 「序盤から難しい将棋で、中盤にかけて失敗した気がする。しっかりと振り返りたい」
 これで本年度、先手番は12戦全勝。20年の棋聖戦で初タイトルを獲得して以降、通算タイトル獲得数を歴代7位の17期に更新。失敗せず全てを制した。タイトル獲得率は100%。無双状態のまま全8冠制覇へ挑む。
 全国各地を転戦したシリーズを振り返り「序盤からじっくり考える将棋が多く、自分に足りないところが明確になったようなところもあった。いろいろ経験できたことはとても勉強になった」。強くなるための課題も感じた。
 永瀬拓矢王座(30)との王座戦5番勝負は31日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で開幕する。「挑戦者としての戦いになる。ぶつかっていく気持ちでやっていきたい」。中7日での過密日程との戦いになるが、真夏の体調管理は抜かりはない。ホテルなど環境が変わっても「眠ることができなかったことはない」という「特技」がある。タイトル戦でも睡眠時間はいつも通りの8時間が目標だ。室温は23度に設定。質の高い睡眠を心掛けている。いざ、全8冠制覇へ、心身ともに充実している。    [日刊スポーツ 20238231843]

 【甲子園】慶応・森林貴彦監督「甲子園優勝にしかすがれない人生にしないで」V戦士へメッセージ ―― 第105回全国高校野球選手権記念大会で107年ぶりに優勝した慶応(神奈川)が歓喜から一夜明けた24日、大阪市内の宿舎を出発した。
 森林貴彦監督(50)は1000件ほど祝福の連絡が来ていることを明かした。優勝を伝える新聞やテレビを見て「こんな風になるんだという不思議な感覚でいる」と照れ笑い。
 就寝前には「最後にレフトが捕って、みんながマウンドに集まったシーンをスローモーションのように回想した」と余韻を味わったという。
 地元に戻ってから最後のミーティングを開き、あらためて選手にねぎらいの言葉をかける予定。

 「甲子園優勝を人生最高の思い出にしないように、という話をしたいですね。現時点では一番かもしれないけど、そこにしかすがれない人生にはしないでほしい。これから何十年も生きるんだから、もっと素晴らしい経験をできるようにしようと話したい」と語った。    [日刊スポーツ 20238241135]


 

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1932/02/04
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