老子の「死生観」
出生入死。 生之徒十有三、死之徒十有三。 人之生動之死地亦十有三。 夫何故。以其生生之厚。 蓋聞、善攝生者、陸行不遇兕虎、入軍不被甲兵。 兕無所投其角、虎無所措其爪、兵無所容其刃。 夫何故。 以其無死地。
読み下し
出でて生き入りて死す。 生の徒、十に三有り。 死の徒、十に三有り。 人の生、動いて死地に之(ゆ)くもの、 十に三有り。 夫(そ)れ何故ぞや。 其の生を生とするの厚きを以(も)ってなり。 蓋(けだ)し聞く、善く生を摂(せっ)する者は、陸行(りっこう)して兕虎(じこ)に遇わず。 軍に入りて甲兵を被(かうむ)らず。 兕(じ)はその角(つの)を投ずる無く、虎は爪を措(お)く所無く、兵は其の刃(やいば)を容(い)るる所無し、と。 夫(そ)れ何(なに)故(ゆゑ)ぞや。 其の死地(しち)無きを以ってなり。
訳
人間、生を受けて生まれ、やがて死にます。 命を全うして幸せな人生を送れる人が十人中三人。 不幸にも若く死んでしまう人が十人中三人。 わざわざ死に行く人が十人中三人。 それはなぜでしょうか。 あまりにも生に対する執着が強過ぎるからなのです。 聞くところによれば、自分の生き方をうまく扱える人は、歩いて旅をしても虎や兕(じ)という獣(一角獣)に会うことがないそうです。 軍隊に入っても武器で身を固める必要もありません。 虎にあっても虎が爪を立てることも無く、敵兵も攻撃しようとしないのだそうです。 それはどうしてなのかというと、命に執着することが無いからです。
ウェブニュースより
熱海富士V争い単独トップ「期待も何も行っちゃうような感じがする」八角理事長も優勝に太鼓判 ―― <大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館
優勝争いで単独トップに立っている、返り入幕で東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、自身初の役力士との対戦でも、力強さを発揮。豪快な上手投げで小結翔猿(31=追手風)を破り、2ケタ10勝目をマーク。ただ一人の2敗だった高安(33=田子ノ浦)が敗れたため、優勝争いで後続に2差をつけた。
右差し狙いで立った翔猿の作戦が、逆に熱海富士には幸いした。あっけなく左上手を引くと、一呼吸置いてすぐ、引きつけながら前に出て、左から強烈な上手投げで三役力士を豪快に転がした。
若さの勢いが止まらない。報道陣の取材に対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も、思わず優勝に太鼓判を押した。もちろん残り4日の星取り次第だが、ここまでの勢い、残り4日で2差をつけたこともあり「期待も何も(このまま優勝まで)行っちゃうような感じがする。明日(12日目の大栄翔に)勝てば(さらに)乗っていく。(一方で)追うのがいない。(後続は)11番勝つのがやっとだろう」と見通しを話した。さらに「努力している人には、こういういいことがある。いい流れを自分で作っている。何歳? 21歳? いいね」と、お褒めの言葉。さらに「熱海富士の活躍で『オレも』と(他の力士の刺激にも)なる」と相乗効果にも期待した。 [日刊スポーツ 2023年9月20日19時40分]
【オリックス】地元京セラで3連覇!中嶋監督5度宙舞い5連覇にも意欲「チャレンジできるチーム」 ―― <オリックス6-2ロッテ>◇20日◇京セラドーム大阪
オリックスが2位ロッテとの直接対決を制して、3年連続パ・リーグ優勝を果たした。3連覇は「がんばろうKOBE」を合言葉に2連覇した95、96年を超えて、オリックスとしては初めてだ。
2点差の7回に打者11人で一挙6点を奪って逆転に成功した。地元での胴上げとなり、満員のファンに見守られながら中嶋聡監督(54)は5度宙を舞った。
ホームでの胴上げ。前日19日の試合後に、「勝ったら決まるので、マジック1のようなもの。しっかり決めたいと思います」と優勝宣言していた。この言葉を思い出しながら、優勝インタビューで「7回まではさすがにうそついたかなと思ったが、選手が逆転してくれた」と笑わせた。
パ・リーグの3連覇は90年代の西武5連覇までさかのぼるが、中嶋監督は「とてつもない数字だが、チャレンジできるチームだと思う」と意欲を燃やした。
今季は1軍登板のなかった山下舜平大投手(21)を開幕投手に抜てき。山下に勝ち星こそつかなかったが、延長戦で宗佑磨内野手(27)に決勝ソロが飛び出して2年連続の開幕星をつかんだ。
エース山本由伸投手(25)もより存在感を大きくした。WBC戦士が開幕から不調が多かった中、白星を積み重ねた。9月9日ロッテ戦(ZOZOマリン)では自身2度目のノーヒットノーランを達成。2年連続は戦後初の偉業。NPB史上初の2年連続投手4冠をさらに更新する3年連続を目前に控える。
昨オフにFAで加入した森友哉捕手(28)も攻守に貢献。捕手としては若月健矢捕手(27)と投手陣を支えた。バットではリーグトップの勝利打点を稼ぎ、本塁打と打点は19日時点でチームトップ。入れ替わりでチームを去った吉田正尚(現レッドソックス)の穴を埋めた。
野手陣では頓宮裕真捕手(26)が主に一塁を守り、バットでは3割超えで首位打者争いを繰り広げている。クリーンアップには欠かせない存在だ。杉本裕太郎外野手(32)も3度の出場選手登録抹消がありながら持ち前の長打力が光る。
中嶋聡監督(54)は、今季も打順を固定しないフレキシブル打線で個々の調子を見極めた。オリックスでは、阪急からオリックスとなった1989年(平元)以降で3連覇は初めて。中嶋監督がレギュラーとして導いた95、96年の2連覇を超える。阪急時代でも西本幸雄監督時代の67~69年の3連覇、上田利治監督時代の75~78年の4連覇以来、球団3度目の3連覇だ。
21年は全日程終了後に優勝が決まり無観客の京セラドーム大阪で。22年は敵地・楽天戦で勝利して胴上げ。3連覇の今年は京セラドーム大阪で地元ファンの前で優勝を決めた。 【日刊スポーツ 9/20(水) 21:01配信】
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