瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
Claudius Ptolemaeus(クラウディウス・プトレマイオス)のClaudius(クラウディウス)はローマ人の一般的なnomen〔ノーメン、ラテン語の「名前」)の一つであり、Ptolemaeus(プトレマイオス)はギリシャ人の名である。このため、Claudius Ptolemaeus(クラウディオス・プトレマイオス)は、ローマ市民権が与えられたギリシャ人と考えられる。
主著『Almagest(アルマゲスト)』で、地球が宇宙の中心にあり、太陽やその他の惑星が地球の周りを回るという天動説を唱えた(左図参照)。ただし、天動説などはプトレマイオスが初めて唱えたわけではなく、『Almagest(アルマゲスト)』の内容は、アリストテレスやヒッパルコスなど、それ以前の古代ギリシアの天文学の集大成である。幾何学におけるエウクレイデスの『原論』のように、『Almagest(アルマゲスト)』はそれまでの天文学を数学的に体系付け、実用的な計算法を整理したことで、何世紀もの間天文学の標準的な教科書としての地位を得た。この中で当時火星の運行などで見られた逆行を惑星が「周転円」という小さな円を描きながら地球の周りを回転することによって起こると説明し、これによって天動説の地位を守った。天体観測の方法や天体の軌道計算、太陽までの距離やその大きさといったあらゆる知識をひとつにまとめたことが天文学におけるプトレマイオスの業績である。
なお、『Almagest』の本来の書名はギリシャ語で(Mathematike Syntaxis、Mathematical Treatise、数学全書)意味する語であり、通称として(He Megale Syntaxis、The Great Treatise、大全書)が用いられており、アラビア語に翻訳された際に付いた定冠詞Alが、ラテン語に再翻訳されたときにもそのまま残り、Syntaxis(Treatise)が省略されて『Almagest』(The-greatest、最大)になったという。このことからもわかるように、『Almagestアルマゲスト』は当時は数学書として扱われており、球面幾何学など最先端の数学的な内容を含んでいた。
Ptolemaeus(プトレマイオス)の15世紀の複製品著書『Geographia〔ゲオグラフィア、地理学 英語版〕』に収められている地図は、世界で初めて経緯線を用いた物であり、古代の人々の地理に関する知識を集成したものである。しかしながら天文観測等のデータがあまり正確な物ではなく、地球の周長を実際の7割ほどの大きさと計算している。この地図は、約1,000年後の大航海時代にも影響を及ぼし、Christopher Columbus(クリストファー・コロンブス、1451?~1506年)は「東よりも西方に航海したほうがアジアへは近道である」と考えてアメリカ大陸を発見する事になる。(左図参照)
また、著書『Tetrabiblos〔テトラビブロス、四つの書〕』は、占星術の古典として知られている。
ほかに、平行線の公理に関する著書や音楽に関する著書もあったという。
音楽については、音程を二つの音の数比で表すピュタゴラス派の方法論を批判的に継承した。定性的な方法を示した古典期のAristoxenos〔アリストクセノス、前4世紀後半ごろの古代ギリシアの哲学者,音楽理論家〕の『ハルモニア原論』を新ピュタゴラス派(ピュタゴラス派の伝統は紀元前4世紀の末に一度途切れている)の立場から痛烈に批判し、独自の見解を提起した『Elementa harmonica〔ハルモニア論〕』(全三巻)を著したという。
19世紀になり、の観測結果を再調査した天文学者らは、結果の中にある誤差を発見。古代天文学と比べても観測地点や観測時間が間違っているなどミスの多いものだった。Ptolemaeus(プトレマイオス)が行ったとされる天体観測は、プトレマイオス観測以前のロードス島、ヒッパルコスの観測を丸ごと盗用したものであると指摘している天文学者もあるという。
現在でも高校の幾何で教わる「トレミーの定理」の発見者としても知られる。(左図参照)
主著『Almagest(アルマゲスト)』で、地球が宇宙の中心にあり、太陽やその他の惑星が地球の周りを回るという天動説を唱えた(左図参照)。ただし、天動説などはプトレマイオスが初めて唱えたわけではなく、『Almagest(アルマゲスト)』の内容は、アリストテレスやヒッパルコスなど、それ以前の古代ギリシアの天文学の集大成である。幾何学におけるエウクレイデスの『原論』のように、『Almagest(アルマゲスト)』はそれまでの天文学を数学的に体系付け、実用的な計算法を整理したことで、何世紀もの間天文学の標準的な教科書としての地位を得た。この中で当時火星の運行などで見られた逆行を惑星が「周転円」という小さな円を描きながら地球の周りを回転することによって起こると説明し、これによって天動説の地位を守った。天体観測の方法や天体の軌道計算、太陽までの距離やその大きさといったあらゆる知識をひとつにまとめたことが天文学におけるプトレマイオスの業績である。
なお、『Almagest』の本来の書名はギリシャ語で(Mathematike Syntaxis、Mathematical Treatise、数学全書)意味する語であり、通称として(He Megale Syntaxis、The Great Treatise、大全書)が用いられており、アラビア語に翻訳された際に付いた定冠詞Alが、ラテン語に再翻訳されたときにもそのまま残り、Syntaxis(Treatise)が省略されて『Almagest』(The-greatest、最大)になったという。このことからもわかるように、『Almagestアルマゲスト』は当時は数学書として扱われており、球面幾何学など最先端の数学的な内容を含んでいた。
Ptolemaeus(プトレマイオス)の15世紀の複製品著書『Geographia〔ゲオグラフィア、地理学 英語版〕』に収められている地図は、世界で初めて経緯線を用いた物であり、古代の人々の地理に関する知識を集成したものである。しかしながら天文観測等のデータがあまり正確な物ではなく、地球の周長を実際の7割ほどの大きさと計算している。この地図は、約1,000年後の大航海時代にも影響を及ぼし、Christopher Columbus(クリストファー・コロンブス、1451?~1506年)は「東よりも西方に航海したほうがアジアへは近道である」と考えてアメリカ大陸を発見する事になる。(左図参照)
また、著書『Tetrabiblos〔テトラビブロス、四つの書〕』は、占星術の古典として知られている。
ほかに、平行線の公理に関する著書や音楽に関する著書もあったという。
音楽については、音程を二つの音の数比で表すピュタゴラス派の方法論を批判的に継承した。定性的な方法を示した古典期のAristoxenos〔アリストクセノス、前4世紀後半ごろの古代ギリシアの哲学者,音楽理論家〕の『ハルモニア原論』を新ピュタゴラス派(ピュタゴラス派の伝統は紀元前4世紀の末に一度途切れている)の立場から痛烈に批判し、独自の見解を提起した『Elementa harmonica〔ハルモニア論〕』(全三巻)を著したという。
19世紀になり、の観測結果を再調査した天文学者らは、結果の中にある誤差を発見。古代天文学と比べても観測地点や観測時間が間違っているなどミスの多いものだった。Ptolemaeus(プトレマイオス)が行ったとされる天体観測は、プトレマイオス観測以前のロードス島、ヒッパルコスの観測を丸ごと盗用したものであると指摘している天文学者もあるという。
現在でも高校の幾何で教わる「トレミーの定理」の発見者としても知られる。(左図参照)
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目高 拙痴无
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