苔(こけ)を詠める歌1
コケ類のことですね。一般的には湿気を好み、渓流のそばなどに生えますが、乾いたところに生える種類もあります。
苔(こけ)を詠んだ歌は多くはありません。万葉歌では長い時の流れを表現するのに「苔(こけ)生(む)す」という言葉が使われています。
巻2-0228:妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに蘿生すまでに
※河辺宮人(かわべのみやひと、生没年未詳)
伝不詳。和銅四年(711)、姫島の松原で娘子の屍を見て作ったという歌が万葉集に六首載っています。「河辺宮人」は人名でなく、飛鳥の河辺宮の宮人の意とする説があります(萬葉集全注釋)。また物語上の作者で、架空の人物の匂いが強いとも言われます(萬葉集釋注)。
巻3-0259:いつの間も神さびけるか香具山の桙杉の本に苔生すまでに
※鴨足人(かもの-たるひと、生没年不詳)
奈良時代の歌人です。長歌1首と短歌2首が「万葉集」巻3におさめられています。名は「たりひと」ともよみます。
巻6-0962:奥山の岩に苔生し畏くも問ひたまふかも思ひあへなくに
※葛井広成(ふじいの-ひろなり、生没年不詳)
奈良時代の官吏です。はじめは白猪史(しらいのふひと)を名のりました。養老3年(719)遣新羅使(けんしらぎし)となります。4年葛井連(むらじ)の氏姓をあたえられました。備後守(びんごのかみ)などをつとめ、中務少輔(なかつかさのしょう)となります。「万葉集」に歌を、「懐風藻」に漢詩をのこしています。
ウェブニュースより
藤井聡太3冠4連勝首位堅守も「挑戦意識せず」 苦杯羽生九段「次も全力」 ―― 将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が新たなタイトル戦挑戦に大きく前進した。9日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグで、午後7時34分、106手で羽生善治九段(51)を下した。これで、渡辺明王将(名人・棋王=37)への挑戦権を争うリーグ成績を4連勝とし、トップを堅持。19日の近藤誠也七段(25)戦、24日の永瀬拓矢王座(29)戦と連勝すれば、すんなり初挑戦となる。一方の羽生は3勝2敗となった。
先手の羽生が誘導した矢倉に堂々と渡り合う。相手玉の寄せと自陣の詰みの両方が問われる複雑なねじり合いから、藤井が抜け出した。「こちらが動いていくのが難しい形。少し苦しいかと思っていました。後手5六角(92手目)で形ができたかと感じていました」と振り返る。
https://www.youtube.com/watch?v=-EwgbbH-gVw
前期の同リーグ初戦、初タイトルとなった棋聖、続いて獲得した王位の2冠を引っ提げて臨んだ勢いを羽生に止められた。この後、豊島将之竜王(31)、永瀬に敗れて前半3連敗。後半3連勝して盛り返したが、初のリーグ陥落を味わった。
今期はこれで土つかずの4連勝。糸谷哲郎八段、広瀬章人八段、豊島、羽生と新旧竜王獲得経験者をなぎ倒した。「挑戦は意識せず、次の対局をこなせればと思っています」。
12、13日には第34期竜王戦7番勝負第4局(山口県宇部市)で、豊島将之竜王(31)と対戦する。現在3連勝で、竜王初奪取と史上最年少4冠へあと1勝。勢いに乗って大一番に臨む。
●…羽生が挑戦者争いから1歩後退した。矢倉から41手目の先手1八角、中盤の先手1六歩~先手1五歩と端攻めに工夫を見せたが、「端角を思い切って打ったが、あんまり働かなかった。(端攻めも)せかされた形になってしまった」と残念がる。前期リーグで初めて勝った若き3冠に、苦杯を喫しての3勝2敗。「次も全力を尽くしたいと思います」と話していた。 [日刊スポーツ 2021年11月10日5時0分]
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