榊(さかき)を詠める歌
ツバキ科の常緑高木です。葉はツヤのある深い緑色をしています。6月~7月にかけて白い花を咲かせます。神社での祈願に使う玉串(たまぐし)として知られていますね。榊に良く似たヒサカキも代用として使われることがあるそうです。
古代では、神に奉げるいろいろな常緑樹を「さかき」と呼んでいたようです。万葉集には1首だけに登場します。
巻3-0379: ひさかたの天の原より生れ来る神の命奥山の賢木の.......(長歌)
標題:大伴坂上郎女祭神歌一首[并短歌]
標訓:大伴坂上郎女の神を祭るの歌一首并せて短歌
原文:久堅之 天原従 生来 神之命 奥山乃 賢木之枝尓 白香付 木綿取付而 齊戸乎 忌穿居 竹玉乎 繁尓貫垂 十六自物 膝折伏 手弱女之 押日取懸 如此谷裳 吾者祈奈牟 君尓不相可聞
万葉集 巻3-0379
作者:坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
よみ:ひさかたの天の原より生(あ)れ来(きた)る、神の命、奥山の賢木(さかき)の枝に、しらか付け、木綿(ゆふ)取り付けて、斎瓮(いはひへ)を、斎(いは)ひ掘り据(す)ゑ、竹玉(たかたま)を、繁(しじ)に貫(ぬ)き垂(た)れ、獣(しし)じもの、膝(ひざ)折り伏して、たわや女(め)の、襲(おす)取り懸け、かくだにも、我れは祈(こ)ひなむ、君に逢はじかも
意訳:天の原からおいでになる神さまに、山の榊(さかき)の枝に白香(しらか)や木綿(ゆふ)を取り付けて、瓶を供えて、竹玉(たかたま)を紐に通して、鹿のようにひざを曲げて、かよわい女の衣を着て、せめてこうゆう風にでも私はお祈りいたします。あなたに会えるかも知れないので。
左注:右歌者以天平五年冬十一月供祭大伴氏神之時聊作此歌故曰祭神歌
注訓:右の歌は、天平五年冬十一月を以ちて、大伴の氏の上に供(つか)へ祭りし時、聊かこの歌を作りき。故(かれ)、神を祭る歌といふ。
ウェブニュースより
「諦めるわけにいかない」 拉致解決へ国民集会―被害家族、岸田首相ら出席・東京 ―― 北朝鮮による拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」(家族会など主催)が13日、東京都内で開かれた。被害者家族や支援者のほか、岸田文雄首相をはじめとした国会議員や地方議員、知事らも出席。家族は「絶対に諦めるわけにはいかない」「残された時間はない」などと訴え、救出に向けた協調を呼び掛けた。
家族会代表の飯塚繁雄さん(83)は、新型コロナウイルスの影響で救出活動が妨げられているとした上で、「それでも、絶対に解決を諦めるわけにはいかない。皆さんと一致団結して進めていきたい」とあいさつした。「首相や拉致問題担当相が目まぐるしく代わり、われわれはそのたびにお願いをしてきたが、結果が出ていない」とも述べ、具体的計画を立てて救出に取り組むよう政府に求めた。
岸田首相は「ご家族は高齢化しており、一刻の猶予もない。拉致問題は岸田内閣の最重要課題であり、私の手で必ず解決しなければと強く考えている」と表明。首脳同士で関係を構築していくことが重要とし、「私自身、条件を付けずに金正恩総書記と直接向き合う決意だ」と述べた。
横田めぐみさんの母早紀江さん(85)は、13歳で連れ去られためぐみさんが船倉に閉じ込められ、壁をかきむしって泣き叫んでいたという元工作員の証言を紹介。「なんと残酷なことをするのか。13年間しか育てられなかったことが本当に悔しい」と声を震わせ、奪還に向けた支援を訴えた。
集会には約800人が出席。全被害者の即時一括帰国実現を日本政府と北朝鮮双方に求める決議などが採択された。 (JIJI.COM 2021年11月13日17時24分)
藤井4冠誕生で「1強時代」幕開け、根底に5歳から通った将棋教室の教え ―― 将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が豊島将之竜王(31)に挑戦する、第34期竜王戦7番勝負第4局が12、13の両日、山口県宇部市内で行われ、後手の藤井が大逆転勝利を収め、開幕から4連勝で竜王を奪取した。羽生善治九段の22歳9カ月の最年少4冠の記録を28年ぶりに更新し、史上初の「10代4冠」が誕生した。
将棋界にある8つのタイトルのうち、半分の4冠を同時に保持し、全棋士の序列トップに立った。優勝賞金4400万円を獲得し、10代で実質1億円プレーヤーとなり、「藤井1強時代」の幕が開いた。
◇ ◇ ◇
再び将棋史を塗り替えた。かつての「天敵」にストレートの4連勝。圧倒的な強さで新記録を樹立し、将棋界の頂点に立っても、藤井は顔色ひとつ変えなかった。終局後、「まだ実感はありませんが、最高峰タイトルなので光栄に思います。それに見合う実力をつけていければと思います」と謙虚に話した。
大記録のかかった第4局の戦型は角換わり。豊島が練りに練った作戦をぶつけてきた。2日目は豊島が積極的に仕掛け、藤井が受ける展開に。終盤、豊島の読みを外した一手一手に刻々と、時間が削られていく。それでも時間を惜しみなく使い、極限まで読もうとした。一時、持ち時間8時間のうち、藤井の残りは10分。豊島は2時間29分。緊迫の秒読みの中でもミスを見逃さなかった。豊島の109手目「先手3五桂」。ここから厳しい攻めを連発し、大逆転で竜王を奪い取った。
https://www.youtube.com/watch?v=4sVpOvrWAjc
19歳3カ月の4タイトル同時保持は史上最年少。全8冠のうち4冠は渡辺明3冠(名人・棋王・王将)を抜き、最多となった。藤井、渡辺、豊島、永瀬拓矢王座の4強といわれていたが、藤井が1つ抜け出した。将棋界は本格的な「藤井1強時代」に入った。
これまで6度、タイトル戦に出場し、全て制してきた。「圧倒的な終盤力が特徴ですが、序盤、中盤も付け入るすきを与えていない。すべてにおいて高水準になり、(戦型の)レパートリーが増えている」。驚異の成長曲線に師匠の杉本昌隆八段も脱帽する。
この日の将棋のように劣勢に立たされても、決してあきらめない。5歳の冬から通った「ふみもと子供将棋教室」の教えがある。
弱い者をなめるな 強い者にひるむな 自分にきびしくしよう
感想戦後、宇部市内のホテルでの会見。「藤井1強時代」という声もあるという質問に「常に危機感を持ちたい」。自分に厳しい姿勢は変わらない。19歳で最多タイトルホルダーになっても、おごらず「まだ課題が多い。今後、改善していきたい」。王将戦挑決リーグでも無傷の4連勝で、あと2勝で挑戦権を獲得する。来年1~3がつの王将戦7番勝負で4勝すれば、年度内の5冠が決まる。もっと強くなりたい-。そう強く思う。成長は無限大だ。
◆藤井聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。九段。5歳で祖母から将棋を教わり、地元の教室に通う。杉本昌隆八段門下。16年10月、14歳2カ月の史上最年少でプロ(四段)に。史上5人目の中学生棋士。17年6月、デビューから負けなしの29連勝で、将棋界の連勝新記録を達成。18年2月、朝日杯で史上最年少の公式戦初制覇。19年2月、朝日杯連覇。20年7月、17歳11カ月の史上最年少で初タイトルとなる棋聖を獲得。翌月王位も奪取。今年7月棋聖、8月王位と連続初防衛。9月に叡王を奪取して、史上最年少3冠。11月に竜王も奪取して同4冠。本年度成績は40勝7敗(勝率8割5分1厘)、通算253勝47敗(同8割4分3厘)。
○…最強の挑戦者に豊島が4連敗して無冠となった。優勢の場面もあったが、「よくなってたんですか?」と聞き返したほど。「自信がある手順が見つからなかった」と話した。2カ月足らずで叡王、竜王と立て続けに失った。竜王戦まで16回タイトル戦に登場し、挑戦者として5回敗退、5回はタイトル奪取(18年棋聖・王位、19年名人・竜王、20年叡王)。防衛戦での勝利は、昨年羽生善治九段を下して守った竜王の1回だけ。頂上対決の厳しさを思い知らされた。「実力不足を痛感しました」と淡々と語っていた。 [日刊スポーツ 2021年11月13日20時37分]
貴景勝“合口”のいい福岡で「100%の力を発揮できるようにしたい」 ――大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)で3度目の優勝を目指す大関貴景勝(25=常盤山)が13日、“合口”のいい福岡で「100%の力を発揮できるようにしたい」と気合を込めた。
初日を翌日に控えたこの日、報道陣の電話取材に応じた。貴景勝は初日に西前頭筆頭の若隆景、2日目に東前頭2枚目阿武咲と対戦する。7日に福岡入りし、同部屋の隆の勝らと「基本的に毎日」相撲を取って調整してきたという25歳は「しっかり(準備は)できたと思うので、あとは力を発揮するだけかなと思います」と話した。
初優勝を飾ったのが18年九州場所(当時小結)で、2度目の優勝を果たしたのも昨年11月場所。「季節感的には好きなので(寒さは)あまり気にならない。暑いよりは寒い方がいい」。かど番を脱出した先場所は8勝止まり。相性のいい場所で、1年ぶりの賜杯を目指す。 [日刊スポーツ 2021年11月13日13時16分]
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