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Perseus(ペルセウス)はMedoūsa(メドゥーサ)殺しの試練から帰る途中、Libya(リビュア、漠然とナイル川の西の地方を指します)を飛行しました。このときメドゥーサの首から血が大地(大洋という説もあります)に滴り落ちました。するとその場所から様々な種類のヘビが生まれ、リビュアは多くのヘビが棲息する土地となったのだといいます。またペルセウスは巨人Atlās(アトラース、Tītān〈ティーターン〉神族がZeus〈ゼウス〉達との戦いに敗れると、アトラースはゼウスによって、世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事となりました)が支配するHesperides(ヘスペリデス、一般的にはアトラースの娘として知られます)の園を訪れました。空を飛び続けた彼は夜の闇に不安を感じ、へスペリスの園で休ませてもらおうと思ったのです。しかしアトラースはThemis(テミス、ギリシア神話の法・掟の女神)から「ゼウスの息子に黄金の林檎の木の実を奪われる」という予言を授かっていたため、ペルセウスが予言の男なのではないかと疑って、追い払おうとしました。ペルセウスは根気よく頼みましたが、アトラースに抵抗できるはずもなく、ついにアトラースに向けてメドゥーサの首をかざしてしまいます。こうしてアトラースは山と化し、そのうえに天空が乗ったといわれています。


Hesperides(ヘスペリデス)の園:ヘスペリデスはアトラースを父とするニンフ達です。「ヘスペリデスの園」にはHērā(ヘーラー)の果樹園があり、ヘスペリデスは果樹園に植えられた黄金のリンゴの木を世話して、明るい声で歌を歌っています。リンゴの木は、ゼウスとヘーラーの結婚の祝いとしてガイアが贈ったものです。しかし、ゼウスがこのリンゴを採っては恋の贈り物としてばらまいてしまうため、ゼウスの手が届かないように、アトラース山の頂にある果樹園にヘーラーが移し植えたとのだとされています。


※ 予言の男:テミスの「ゼウスの息子に黄金のリンゴの実を奪われる」の予言のされたゼウスの息子とは実(じつ)はHēraklēs(ヘーラクレース)のことだったのです。


 


一説によれば、天を支えるという重荷に耐えかねたアトラースが、ペルセウスに頼んでメデゥーサの首を見せてもらい、石と化して、重荷から解放されたともいいます。そして、アトラースが石となった名残りが、アトラース山脈であるといわれています。

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