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Apollōn(アポローン)の双子の妹といわれるArtemis(アルテミス)に纏わる変身譚もあります。中でもKallistō(カリストー)が熊にされた変身譚はとくに有名で、2010120日のブログで取り上げたこともあります。


http://sechin.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E7%86%8A%E3%81%AB%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%AF%8D%E5%AD%90


今日はもう一つアルテミスに纏わる変身譚を取り上げます。


Aktaiōn(アクタイオーン)の父は太陽神アポローンの子Aristaios(アリスタイオス)、母はThēbai(テーバイ、古代ギリシアの都市国家)の王Cadmus(カドモス、テーバイの創建者)の娘Autonoē(アウトノエー)とされます。


Kentauros(ケンタウロス、ギリシア神話に登場する半人半獣の種族で、馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている)のCheirōn(ケイローン、ケンタウロス族の賢者)に育てられて、狩猟の術を授けられたといいます。一説には狩猟を教わったのは実父アポローンからであったともいわれています。


50頭の猟犬を連れてKithairon山(キタイローン山、ギリシャ中央にある全長16kmの山麓)で狩猟中、女神アルテミスの入浴中の裸体を誤って目撃してしまったために、報(むく)いとしてかの女神アルテミスによって鹿へと姿を変えられ、連れてきていた自分の猟犬に食い殺されてしまいます。一説にはわざと鹿皮をアクタイオーンに被せて猟犬に襲わせたともいわれています。鹿に変えられた理由の異説として、アクタイオーンが自らの狩猟の腕を誇って女神を軽んじたからだとも、叔母のSemelē(セメレー、Zeus〈ゼウス〉の子Dionȳsos〈ディオニューソス〉の母)と結婚しようとしてゼウスと争ったためだとする説もあります。また、後に猟犬たちは鹿の正体を知って大いに悲しんだが、それを知ったケイローンがアクタイオーンそっくりの銅像を作って慰めたといいます。

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