瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 明けましておめでとうございます。
 今年は酉年でもあり、荘子 外篇 達成 9「木鶏」の最後のくだりを年賀の主題にしました。前文を補うと、次のようになります。
原文
 
爲王養鬭鷄。十日而問、鷄已乎。曰、未也。方虚憍而恃氣。
 十日又問。曰、未也。猶應嚮景。十日又問。曰、未也。猶疾視而盛氣。
 十日又問。曰、幾矣。鷄雖有鳴者、已無變矣。望之似木鷄矣。其德全矣。異鷄無敢應者、反走矣。
書き下し
 紀渻子(きせいし)、王の為に闘鶏を養ふ。十日にして問ふ、鶏は已すでにするや、と。曰く、未だなり、方(まさ)に虚憍(きょきょう)にして気を恃たのむ、と。
 
十日にして又た問ふ、曰く、未だなり、猶ほ嚮景(きょうけい)に応ず、と。十日にして又た問ふ、曰く、未だなり、猶ほ疾視(しっし)して気を盛んにす、と。
 
十日にして又た問ふ、曰く、幾(ちか)し。鶏に鳴く者有りと雖も、已(すで)に変ずる無し。之に望むに木鶏に似たり。其の徳は全(まった)し。異鶏(いけい)に敢へて応ずる者無く、反(かへ)りて走る、と。
現代語訳
 闘鶏を飼う名人であった紀渻子が、斉王のために闘鶏を養った。十日経って王が問う。そろそろ闘わせてはどうか、と。応えて曰く、まだいけません、敵も見ておらぬに気の立つところがあります、と。
 
更に十日経って王が問うに、応えて曰く、まだいけません、敵の影が見えただけで応戦しようとするところがあります、と。更に十日経って王が問うに、応えて曰く、まだいけません、相手に向かうところが強すぎて己の気を蔵するに至りません、と。
 
更に十日経って王が問うに、応えて曰く、そろそろ良いでしょう。他の鶏が鳴こうとも少しも動かされることがありません。一見すると木鶏の如く、その徳は全きものとなりました。いかなる鶏と雖も、これには相手にならずして逃げ出すことでありましょう、と。

 前人未到の69連勝を続けていた双葉山が安藝ノ海に敗れたのは、昭和14年一月場所四日目。実に3年ぶりに黒星を喫したにもかかわらず、この日の双葉山はまったくいつもと変わるところがなかったそうです。 館内の騒ぎも意に介さず、普段通り土俵に一礼した後、東の花道を下がっていったということです。その日の夜、双葉山は知人に充てて「われいまだ木鶏たりえず」電報を打ったという話は有名です。

 双葉山はある酒の席で、陽明学者であり政治学、哲学者の安岡正篤より相撲は単なる勝ち負けでなく心を鍛錬し、天にいたる道だいう考えを「木鶏」の話にたとえて聞かされて、感銘し自らの相撲道を励んだといいます。

 本年もブログ更新続けます。どうかよろしく。
 世田谷在住のNI氏より、新年のメールが届きました。曰く、
2017年1月1日0時50分 題:あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます
 
本年もお健やかで お幸せな一年でありますように
 
やっと 熊・鹿の被害を防ぐ 樹のテープ巻きが一段落しました。
 
5年後の巻き直しに向けて 体力維持に励みながら、
 
終活もやろうと思っています。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
2017年 元旦     NI


 添付の写真は ”紅梅 白梅 伊吹山” です


 


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1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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