ウェブニュースより
大関昇進 貴景勝 口上は「武士道精神重んじ」 ―― 大相撲の貴景勝が27日正式に大関に昇進し、伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と決意を述べました。
日本相撲協会は27日、大阪市にある府立体育会館で次の夏場所に向けた番付編成会議と臨時の理事会を開き、貴景勝の大関昇進を正式に決めました。
これを受けて日本相撲協会の2人の使者が貴景勝と師匠の千賀ノ浦親方が待つ市内のホテルを訪れ大関への昇進を伝えました。
これに対し貴景勝は口上で「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と決意を述べました。
貴景勝「救われてきたことば」
大相撲で大関に昇進した貴景勝が昇進の伝達式のあとで会見し「武士道精神」ということばを使った「口上」について「小さな頃から自分を築き上げてきたことばだし、プロに入っても何度もこのことばに救われてきた」と込めた思いを明かしました。
貴景勝は大阪市内のホテルで大関昇進の伝達式を終えたあと、師匠の千賀ノ浦親方とともに会見しました。
この中で貴景勝は「小さい頃からの夢だったし、また1つ目標が達成できてうれしい気持ちだ。場所の疲労が抜けてきたことでうれしさが増えてきた気がする」と喜びをかみしめました。
「武士道精神」ということばを使った口上は、大関昇進を確実にしてからすぐに思い浮かんだということで「小さな頃から自分を築き上げてきたことばだし、プロに入っても何度もこのことばに救われてきた。勝っておごらず、負けて腐らずということを常日頃から意識しているが、それは武士道の中から得たことばでもあるし、受けた恩は必ず返す人間になりたいという思いもある。忘れてはならないことばだ」と込めた思いを明かしました。
貴景勝は、入門当時は貴乃花部屋に所属し、元横綱の貴乃花親方の退職に伴って、去年秋から千賀ノ浦部屋に所属していますが「貴乃花親方の背中を見て育ったし、今の千賀ノ浦部屋でも教わることが大変多い。みんなに支えられてここまで来た。感謝の気持ちは当然あるが恩を返すという意味では、強くなって土俵で示すしかない」と2人の師匠に対し感謝の思いを話しました。
また報道陣に「どんな大関になりたいか」と聞かれると、「それを言ったら終わってしまうと思う。どんな大関かではなく次の番付を目指したい」と大関昇進にも満足しないどん欲さをのぞかせました。
そして「自分はあまり攻撃パターンが多くないが、その中でも自分を信じてくれた人の期待に応えたいと思ってやってきた。この小さい体ではまわしを取るのは厳しいので、自分の武器を磨くしかない」と押し相撲を貫いていく決意を示していました。
大関昇進の「口上」とは
大関昇進は、日本相撲協会の使者が新大関と師匠のもとを訪れて直接伝達し、新大関は、受諾する意思とともに大関としての決意を示す「口上」を述べます。
貴景勝の師匠だった平成の大横綱 貴乃花は、平成5年に大関に昇進した際「今後も不撓不屈の精神で相撲道に精進します」と述べました。「不撓不屈」は、「どんな苦労や困難にもくじけないこと」という意味のことばで、貴乃花が横綱昇進の際にも用いていました。
貴乃花のように四字熟語を用いる例は多く、貴乃花の兄の元横綱 若乃花が大関に昇進した際は「今後も一意専心の気持ちを忘れず相撲道に精進いたします」と口上を述べました。「一意専心」は、「脇目もふらず心を一つのことだけに注ぐ」という意味です。
最近では、おととしの夏場所後に昇進した高安が「大関の名に恥じぬよう正々堂々、精進します」と口上を述べました。
一方で、四字熟語などを使わない簡潔な口上もありました。元横綱 稀勢の里が平成23年に昇進した際の口上は「大関の名を汚さぬよう精進します」ということばでした。
去年の夏場所後に昇進した栃ノ心も「親方の教えを守り力士の手本となるように稽古に精進します」と率直な決意を述べました。
このほか、糖尿病に苦しみながら番付を上げていった元横綱 隆の里は昭和57年に大関に昇進した際の伝達式で「稽古に励み、健康管理に努め、立派な大関になるよう精進します」とみずからの置かれた状況を踏まえた口上を述べています。
貴景勝がかつての師匠のように四字熟語を用いるのか、別の形で決意を示すのか、伝達式での口上が注目されていました。 (NHK WEB NEWS 2019年3月27日 9時59分)
藤井七段 今年度最終局は大逆転勝ち 年度勝率は歴代3位に ―― 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が27日、東京・将棋会館で行われた、竜王戦4組ランキング戦3回戦で、中田宏樹八段(54)と対局。年度最終戦となった対局で大逆転勝ちを収めた。年度成績は45勝8敗となり、勝率は全棋士中1位で、昨年の0.836を上回る、歴代3位の0.849を記録した。
後手番の藤井七段が受けて立つ形で、戦型は相矢倉に。中盤は互角のねじり合いが続いたが、徐々に劣勢に陥った。終盤に入ったところで中田八段の鋭い踏み込みを受け、形成は不利に見えた。だが、ここからが藤井七段の真骨頂。必死の追い上げを見せ、最後の最後でまさかの大逆転。持ち前の終盤力を遺憾なく発揮した。
https://www.youtube.com/watch?v=x4Pq1oEVZwo
この対局が年度最終戦となり、見事な白締め。竜王戦ランキング戦での連勝も14まで伸ばした。藤井七段は終局後、「ミスが続いて苦しい形が続いた」と厳しい表情。それでも「次も指せることになったので、全力を尽くしたいい」と前向きに話し、わずかですけど(勝率で)前年度を上回れたことはうれしく思います」と喜びも示した。 (デイリースポーツ 2019.03.27.)
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