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6.田上の繋ぎ榧(つなぎがや)
 
数珠繋ぎにされていた榧(かや)の実を庭に植えると、不思議にも芽がでて枝葉が途中で反転し、繋ぐ穴のあいた実がなったといいます。
 
了玄寺 新潟県南蒲原郡田上町大字田上丙1285-1
 
 
通称「田上の繋ぎ榧」と申しているのは、洋食器で有名な新潟県燕市近くの田上の護摩堂山の麓にあるご旧跡のことです。
 
ある日のこと親鸞聖人が、護摩堂城の城主宮崎但馬守に招かれて参上し、み仏の法話を説かれた折、城主は、お茶受けにと榧の実を献じられました。この榧の実は、農民が年貢米の代りに納めたり、飢饉や洪水でお米の穫れない時に食用にしたもので、糸を通して珠数のように繋いで保存していたそうです。
 
親鸞聖人発、その一粒を地に植えて仏縁を説かれたところ、芽を出して生え茂り、実を結んだそうです。しかも不思議なことに、青々とした葉が表と裏ひっくり返しになっているのが見受けられ、これをお手返しの榧とも呼んでおります。
  
我が跡を慕うて来いよ繋ぎ榧 み法のあとを通すひとすじ
と聖人は詠まれております。了玄寺の庭にある天然記念物の榧の老木(樹齢760年)は、五〇〇年ほど前、城跡から移植されたものと伝えられています。


 

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