越後七不思議は、越後国(現在の新潟県)に伝わる珍しいことがらを七つ集めたものです。
様々な内容が語り継がれており、その総数は40あまりにもなりますが、親鸞の伝説にかかわる次の七つが特に有名です。越後国は親鸞の流刑地であり、浄土真宗が盛んであったため、動植物の珍種を親鸞の起こした奇瑞として伝えたものです。
①逆さ竹 枝が下向きに生えるタケ。
②焼鮒 体に焦げ目のような模様のあるフナ。
③八房の梅 ひとつの花から8つの実が出来るウメ。
④数珠掛桜 数珠のように連なって花の咲くサクラ。
⑤三度栗 一年に3度実がなるという栗の木。
⑥繋ぎ榧 実に糸でつながれていたような穴のあるカヤ。
⑦片葉の葦 一方向にだけ葉が出る不思議なアシ。
⑧川越波切の御名号 「南無阿弥陀仏」の六字の名号を書き、船の表に掲げると、難なく波を切り分けて渡ることができた。
最近では「親鸞の越後七不思議」をもって「越後七不思議」としているところがほとんどで、事実上のスタンダードとなっているようです。これには、比較的容易に実物を見ることが出来ること、「不思議」の内容がわかりやすいこと、所在地がはっきりしており観光のコースとしても使いやすい、というような理由があるように思います。
あるいは、親鸞の越後での布教活動が成功した証とも言えるのかも知れません。
ウェブニュースより
ノーベル化学賞に旭化成名誉フェロー・吉野彰氏 京大工学部出身 ―― スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年ノーベル化学賞を、京都大工学部出身で旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3人に贈る、と発表した。授賞理由は「リチウムイオン電池の開発」。吉野氏はコバルト酸リチウムを使い、高性能のリチウムイオン電池を開発した。リチウムイオン電池は携帯電話やノートパソコンのバッテリーなどIT社会に不可欠な電源となり、自動車にも利用が広がっている。太陽光や風力で発電したエネルギーを蓄積でき、地球温暖化に進める化石燃料の浪費から脱却する技術であることも高く評価された。
共同受賞は、米テキサス大教授のジョン・グッドイナフ氏(97)とニューヨーク州立大特別教授のマイケル・ウィッティンガム氏(77)。グッドイナフ氏はノーベル各賞を通じ最高齢受賞となった。
日本のノーベル賞受賞は27人目。化学賞は2010年の鈴木章氏と根岸英一氏に次いで8人目。出身や大学の在籍など京都にゆかりのある受賞者は15人になった。授賞式は12月10日にスウェーデン・ストックホルムで開かれ、3人に計賞金900万クローナ(約1億円)が贈られる。
充電して再利用できる2次電池に、反応性が高い金属リチウムを電極に用いようと多くの研究者が挑戦した。しかし充放電を繰り返すと性能が低下する性質があった。熱暴走という安全上の問題点もあり、実用化は難しかった。
吉野氏はノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏が発見した導電性高分子のポリアセチレンに着目、2次電池に用いる研究を1981年ごろから始めた。コバルト酸リチウムを正極とする2次電池を試作し、負極を炭素材料に切り替え、現在使われているリチウムイオン電池の基本形を85年に完成させた。
リチウムイオン電池の登場で、起電力を上げることができ、小型軽量化も実現。91年に量産化され、95年の「ウィンドウズ95」の登場とともに情報通信機器の電源として一気に普及した。電解質にポリマーを用いるリチウムイオンポリマー電池など改良が進み、電気自動車や住宅用蓄電池システムへの利用も進んでいる。 (京都新聞 2019年10月9日 18:51)
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