瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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ウェブニュースより
 昇竜14歳金字塔 藤井四段、28連勝 意表の受け、師も感心 —― 将棋の藤井聡太四段(14)が21日の王将戦1次予選で、歴代1位タイの連勝記録となる公式戦28連勝を達成した。デビューから半年の中学生とは思えない老練な指し回しに、先輩棋士の多くは力を発揮できずに敗退。この日も雪辱に燃える若手実力者の澤田真吾六段(25)を圧倒した。羽生善治王位(46)の7冠フィーバー以来の将棋ブームも巻き起こし、新記録樹立へ向け、勢いは加速するばかりだ。

 午後4時47分、藤井四段が勝利を決めると、対局室の関西将棋会館(大阪市福島区)5階「御(おん)上段の間」は約100人の報道関係者で埋め尽くされた。インタビューに答える藤井四段の声はカメラのシャッター音にかき消されたが、その表情は普段と変わらず落ち着き払っている。大記録も通過点に過ぎないかのようだ。

 澤田六段とは今月2日の棋王戦予選に続く対局。互いに得意とする角換わりの戦いになったが、38手目に後手番の澤田六段から戦端を開いたのが珍しい。しかし、ここは研究済みの局面だった。澤田六段の攻めに、藤井四段は意表を突く受けで応えた。藤井四段の師匠、杉本昌隆七段(48)は「一見、損に見える手なので驚いた」と話す。澤田六段の手が止まり、次の手に本局最長の58分考えた。
 前回の棋王戦予選では終盤まで熱戦が続き、澤田六段の勝ち筋もあった。勝利インタビューで藤井四段は「僥倖(ぎょうこう)(思わぬ幸運)としかいいようがない」と話したが、今回は中盤から一方的な流れに。澤田玉をにらむ69手目の角打ちに、藤井四段は「こちらが(有利に)指せるのでは」と話し、早くも手応えを感じた。澤田六段は「藤井四段の将棋はミスが少なく、隙(すき)がない」と脱帽した。  (毎日新聞2017622日 東京朝刊)
 


藤井聡太四段28連勝の軌跡



 


対局日


対局相手


棋戦名


1


16/12/24


加藤一二三・九段


竜王戦6


2


17/1/26


豊川孝弘・七段


棋王戦予選


3


2/9


浦野真彦・八段


竜王戦6


4


2/23


浦野真彦・八段


NHK杯予選


5


2/23


北浜健介・八段


NHK杯予選


6


2/23


竹内雄悟・四段


NHK杯予選


7


3/1


有森浩三・七段


王将戦予選


8


3/10


大橋貴洸・四段


新人王戦


9


3/16


所司和暗・七段


竜王戦6


10


3/23


大橋貴洸・四段


棋王戦予選


11


4/4


小林裕士・七段


王将戦予選


12


4/13


星野良生・四段


竜王戦6


13


4/17


千田翔太・六段


NHK杯本戦


14


4/26


平藤真吾・七段


棋王戦予選


15


5/1


金井恒太・六段


竜王戦6


16


5/4


横山大樹アマ


新人王戦


17


5/12


西川和宏・六段


王将戦予選


18


5/18


竹内雄悟・四段


加古川青流戦


19


5/25


近藤誠也・五段


竜王戦6


20


6/2


澤田真吾・六段


棋王戦予選


21


6/7


都成竜馬・四段


YAMADA


22


6/7


阪口悟・五段


YAMADA


23


6/7


宮本広志・五段


YAMADA


24


6/10


梶浦宏孝・四段


叡王戦予選


25


6/10


都成竜馬・四段


叡王戦予選


26


6/15


瀬川晶司・五段


順位戦


27


6/17


藤岡隼太・アマ


朝日杯


28


6/21


澤田真吾・六段


王将戦予選

 


 「藤井君みたいに強くなりたい」 地元の将棋教室も沸く ―― 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(14)=愛知県瀬戸市=が21日、王将戦1次予選で澤田真吾六段(25)=三重県鈴鹿市=に勝ち、歴代最多の連勝記録に並ぶ公式戦28連勝を達成した。かつて藤井四段が通った瀬戸市の将棋教室の生徒や指導者らから喜びの声が上がった。
 21日午後5時ごろ、幼少の藤井四段が通った「ふみもと子供将棋教室」(瀬戸市)に生徒が集まる。普段通りの光景だ。
 棋譜並べをしているときに、先輩の勝利を知った小学5年の正親(まさちか)直人君(11)は「次の対局でも勝って単独1位になってほしい。藤井君みたいに自分も強くなりたい」。小学5年の中津長志(たけし)君(10)にとっても憧れの人。「これからも勝ち続けてほしい」
 将棋の歴史をまた一つ塗り替えた教え子について、文本力雄さん(62)は「よかったなあ」と笑顔で一言。「最多記録に並んでほしいという声が周りからも聞かれた。皆さんの思いが伝わった」と振り返った。
 教室があったこの日、文本さんはテレビ観戦などはせず。「これまでもこれからも一喜一憂せず見守っていく」。藤井四段が5歳から4年9カ月通った教室の壁には「最年少プロ棋士 藤井聡太 おめでとう」との筆書きや、藤井四段の新聞記事が丁寧に貼られている。この一軒家の6畳2間で藤井四段は腕を磨いた。
 「100年に一人の逸材ではないか」。文本さんは当初から感じていた。通い始めた1年間で、約480ページの定跡本を暗記し、20級から4級に昇級した。
 この日、20人を超える報道陣が教室に詰めかけた。28連勝したその強さを改めて問われた文本さんは「将棋をするために生まれてきたような子。体が、細胞の一つ一つが、将棋でできているようだ」と語る。期待される記録の更新。教え子に対する思いは変わらない。

 「聡太にとっては通過点の一つ。彼は大きい志を持っている。私からかける言葉はありません。ただ黙って見守りたい」
 藤井四段は小学1年で日本将棋連盟東海研修会(名古屋市)に入会。研修会でプロとして指導したのが今回対局した澤田六段だ。ハンディをつけて5回対局し、藤井四段の3勝2敗の記録が残っている。

 研修会の事務局を担当し、2人を知る竹内努さん(60)は「藤井四段は連戦の疲れもあったはず。ここまで勝ち続けるとは思わなかった。今後は体力面や精神面が心配だが、できるだけ連勝を伸ばしてほしい」と期待する。澤田六段についても「(今月2日に敗れ)リベンジに燃えていたが、気合が空回りしてしまったのかもしれない。高校生でプロになった実力者。将来、2人がタイトルをかけて対戦するところを見てみたい」と話した。  (朝日新聞 20176211921分)
下記のアドレスで棋譜がご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=R0z6JZDl2T0

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1932/02/04
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