蓼(たで)を詠める歌
蓼(たで)という呼び名は、タデ科の植物の総称です。柳蓼(やなぎたで)、大毛蓼(おおけたで)、犬蓼(いぬたで)など種類が豊富です。「蓼(たで)食う虫も好き好き」という言葉がありますが、これは、蓼の葉が辛いので言われているようです。
万葉集には三首に登場します。写真は、大毛蓼(おおけたで)と犬蓼(いぬたで)です。
巻11-2759:我が宿の穂蓼古幹摘み生し実になるまでに君をし待たむ
巻13⁻3230:みてぐらを奈良より出でて水蓼穂積に至り.......(長歌)
原文:帛叨 楢従出而 水蓼 穂積至 鳥網張 坂手乎過 石走 甘南備山丹 朝宮 仕奉而 吉野部登 入座見者 古所念
万葉集 まき13-3230
作者:不明
よみ:みてぐらを、奈良より出でて、水蓼(みづたで)、穂積(ほづみ)に至り、鳥網(となみ)張る、坂手(さかて)を過ぎ、石(いわ)走る、神なび山に、朝宮(あさみや)に、仕(つか)へ奉(まつ)りて、吉野へと、入ります見れば、古(いにしへ)思ほゆ
意訳:奈良を出て、穂積(ほづみ)に至って、坂手(さかて)を過ぎて、神なび山の朝宮(あさみや)をお奉りし、吉野に入っていらっしゃるのを見ると、昔の事を思い起こします。
◎「奈良」「吉野」はもちろんですが、「穂積(ほづみ)」「坂手(さかて)」「神なび山」も奈良の地名です。それぞれの地名の前の句は、枕詞とみられています。
水蓼(みづたで)は、水辺に生えるタデ科の多年草のことです。
「古(いにしへ)」は、吉野によく出かけられた皇族の人を想い起こすのでしょう。持統天皇(じとうてんのう)のことかもしれません。
巻16-3842:童ども草はな刈りそ八穂蓼を穂積の朝臣が腋草を刈れ
※平群朝臣(へぐりのあそみ、生没年不詳)
奈良時代の歌人です。「万葉集」巻16に「平群朝臣の嗤(わら)う歌一首」があります。穂積朝臣の「腋(わき)くさ」をあざわらった歌で、すぐあとに穂積朝臣が平群朝臣に「赤鼻」と応じた歌もあります。平群朝臣を天平勝宝(てんぴょうしようほう)5年(753)死去の平群広成(ひろなり)とする説もあります。
※穂積朝臣(ほづみのあそみ、生没年不詳)
奈良時代の官吏、歌人です。左京亮(さきょうのすけ)をへて内蔵頭(くらのかみ)になったといいます。「万葉集」巻16に平群(へぐりの)朝臣が穂積朝臣の「腋(わき)くさ」をあざわらった歌があり、これにつづいて穂積朝臣が平群朝臣の「赤鼻」をひやかした歌があります。名はわかりません。
ウェブニュースより
藤井聡太2冠、2種類のソフト生かし王位防衛 9・13叡王戦で最年少3冠へ ―― 将棋の最年少2冠、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受ける、第62期王位戦7番勝負第5局が24、25の両日、徳島市「渭水苑」で行われ、先手の藤井が77手で豊島を破り、シリーズの対戦成績を4勝1敗とし、初防衛を果たした。“天敵”を倒し、棋聖に続くダブル防衛で2冠を堅持。9月13日、東京・将棋会館で行われる豊島との叡王戦5番勝負第5局で最年少3冠を目指す。
午後4時半すぎ、豊島が「負けました」と頭を下げると、藤井は深々と頭を下げた。持ち時間を1時間50分以上も残しての完勝。今シリーズは開幕局を落としたが、その後は4連勝。立ちはだかる同郷の“天敵”を倒し、2冠を堅持した。
「桂を跳ねてこちらの王が寄らなければ飛車をとるのが大きいのかなと思った。駒得になって指せるかなと思った」。ほぼ互角で迎えた2日目午前、勝機を見いだすと、一気に攻めた。50手目、豊島が角交換を催促した「後手7五銀」と指すと、藤井は44分、長考し51手目に「先手9七桂」と桂馬を跳ねた。誤算があったのか、豊島の手が1時間以上、止まる。
https://www.youtube.com/watch?v=TzTBctPl_Ww
この一手で藤井は銀1枚を得する「銀得」となり、優勢を築き、手堅く、着実にリードを広げ、押し切った。スケールの大きな指し回しは、異次元の強さだ。棋聖戦では渡辺明名人(王将、棋王)、王位戦では豊島と最強挑戦者2人を撃破した。「トップ2人との番勝負で対戦できる機会を得て、自分の足りないところも見つかった」。
18歳の夏に史上最年少で初タイトルを獲得してから1年。予想を上回るスピードで強くなっている。師匠の杉本昌隆八段は「ここまで真っすぐに成長した棋士を見たことがない」と驚く。成長の原動力はたゆまぬ研究だ。通常のAI(人工知能)の将棋ソフトともう1つ、新しいディープラーニング(深層学習)系のソフトを使うようになった。実戦での“落とし穴”を回避できるのに役立つ。タイトル戦での“勝負服”の和服も自分で着付けできるようになった。
2冠を堅持し、豊島との9月13日の東京・将棋会館で行われる叡王戦5番勝負第5局で最年少3冠を目指す。「第4局は完敗だったので、悔いのない将棋を指したい」。「試練の夏」を乗り越え、アップデートされた19歳が年度内6冠も視野に入れる。 [日刊スポーツ 2021年8月25日20時29分]
バッハ会長赤っ恥!母国ドイツ、IOCの本拠地スイスでも尾身会長の再来日批判を報道 ――赤っ恥だ。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の再来日に対する政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(72)の痛烈批判が、海外でも続々報道されている。
25日に行われた衆議院厚生労働委員会に出席した尾身会長は、東京パラリンピック開幕に合わせ来日したバッハ会長について「オンラインでできないのか。なんでわざわざ(日本に)来るのか。(日本に東京五輪で)一回来た。銀座にも一回行ったんでしょう」と苦言。日本中から「その通り!」と賛同が寄せられている。
これについて、バッハ会長の母国・ドイツ「DW」は「日本のコロナ対策最高権威者がバッハ会長の再来日を批判」と報道。「めずらしい爆発」として「再三申し上げてきたのは五輪(開催)のメッセージがどう影響するかということ」「なぜわざわざ来るのか」などの尾身会長の発言を伝えた。また、IOC本部があるスイスの「Nau」も速報。尾身会長の発言を報じ「五輪後に、銀座で目撃された時に続く批判」と銀ブラまでほじくり返された。
また、IOC委員愛読の五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」も報道。「常識で判断できるはずだ」という尾身会長の厳しい発言を詳細に伝えている。
日本での不人気ぶりは知られているに違いないが、ここまで歓迎されていないことをお膝元でも報じられては、さっさと帰ったほうがよさそうだ。 (gooニュース 2021/08/25 21:27)
sechin@nethome.ne.jp です。
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