玉掃(たまははき/たまばはき)を詠める歌
玉掃(たまははき/たまばはき)は、キク科コウヤボウキ属の落葉小高木の高野箒(こうやぼうき)、またそれで作った箒(ほうき)のことです。山野・丘陵地に見られ、10~11月頃に枝先に白い花を咲かせます。昔は、この枝を束ねて、儀式(ぎしき)などに使う箒(ほうき)を作ったようです。
万葉集には2首だけに登場します。
巻16-3830:玉掃刈り来鎌麻呂むろの木と棗が本とかき掃かむため
◎解説 神事で使用する掃除用具のシンボルとしての高貴な玉掃と実用品の掃除用具の対比と、鎌のあだ名をもつ鎌麿がたまたま宴会にいたようです。この対比と言葉遊びを楽しんでください。
※長意吉麻呂(ながのおきまろ、生没年不詳)
《万葉集》第2期(壬申の乱後~奈良遷都)、藤原京時代の歌人。
姓(かばね)は長忌寸(ながのいみき)で渡来系でしょうか。名は奥麻呂とも記します。柿本人麻呂と同時代に活躍、短歌のみ14首を残しています。699年(文武3)のおりと思われる難波行幸に従い、詔にこたえる歌を作り、701年(大宝1)の紀伊国行幸(持統上皇・文武天皇)、翌年の三河国行幸(持統上皇)にも従って作品を残しています。これらを含めて旅の歌6首があります。ほかの8首はすべて宴席などで会衆の要望にこたえた歌で、数種のものを詠み込む歌や滑稽な歌などを即妙に曲芸的に作るのを得意とします。
巻20-4493:初春の初子の今日の玉箒手に取るからに揺らく玉の緒
◎玉箒(たまばはき)は繭(まゆだま)やガラス玉などの玉を飾りつけた箒(ほうき)です。天平宝字2年(西暦758年)1月3日に、孝謙天皇が玉箒(たまばはき)を賜り、宴を催されました。藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が、天皇の勅(ちょく)を受けて、諸官人に「それぞれ思うように歌を作り、詩を付けるように。」と伝えました。
ウェブニュースより
カブール空港周辺で爆発、60人死亡か 自爆攻撃の可能性 ―― 米国防総省のカービー報道官は26日、アフガニスタンの首都カブールの国際空港の周辺で少なくとも2回の爆発があったとツイッターで明らかにした。米兵を含めて60人超が死亡したとの報道がある。CNNテレビによると、バイデン政権は自爆攻撃の可能性があるとみている。
カービー氏によると、1つ目の爆発は空港の入り口の一つである「アビー・ゲート」付近で起きた。国外退避を望む多くのアフガン人らが集まっていた場所だ。
アビー・ゲートから数百㍍の距離にある「バロン・ホテル」の敷地内またはホテル周辺でも爆発が起きた。バロン・ホテルは外国人の利用が多いとされる。米軍は19日、ヘリコプターを使って同ホテルから169人の米国人を空港に移動させていた。
カービー氏は声明で「多くの米兵が死亡した。多くの米兵が負傷し、治療を受けている」と説明した。複数の米メディアによると、少なくとも米兵4人が死亡、3人が負傷した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは少なくとも60人のアフガン人が死亡したと報じた。
米国の在カブール大使館は26日、米国人に対して「空港への移動を避け、空港の入り口付近からも離れるべきだ」と米国人に勧告した。実行犯は明らかになっていないが、バイデン米政権は過激派組織「イスラム国」(IS)系のイスラム国ホラサン州(IS-K)が空港やその周辺でテロを起こす恐れがあると警戒してきた。
イスラム主義組織タリバンは同日の声明で「人々の安全に注意を払ってきた」と強調し、爆発事件を非難した。ジョンソン英首相は「(爆発は)我々の進捗を妨げることはない」として退避活動を続ける考えを強調。ドイツのメルケル首相も、退避への支援を続けると表明した。メルケル氏は28~30日に予定していた外遊を取りやめた。フランスのマクロン大統領は「米国と協調する」などと述べた。
日本政府は26~27日に同空港から邦人のほか、在アフガン大使館や国際協力機構(JICA)で働いたアフガン人らを自衛隊機で国外退避させる予定だった。カブールの空港には任務にあたっている日本の外務省職員や自衛隊員が計数十人規模でいるとみられる。
政府は自衛隊機3機を派遣しており、現地で260人の自衛隊員が任務に当たる計画だ。自衛隊の広報は26日夜、日本経済新聞の取材に「現地入りした自衛隊員に被害者が出たという情報は入ってきていない」と答えた。爆発を受けて退避が滞る可能性がある。
タリバンが8月中旬にカブールを制圧してから、空港周辺は国外退避を望む多数のアフガン人らが集まっていた。バイデン政権は空港で退避支援を行う米軍を31日までに撤収させる方針だ。
【日本經濟新聞 2021年8月26日 23:08 (2021年8月27日 4:20更新)】
モデルナ製ワクチンに異物、163万回分使用見合わせ 厚労省「安全性のリスクは大きくない」 ―― 厚生労働省は26日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、5都県8カ所の接種会場で計39本の未使用状態の瓶から異物の混入が見つかったと発表した。厚労省は混入の危険性が否定できないとして、同時期にスペインにある工場の同じ製造ラインで作られた3ロット計約163万回分の使用を見合わせるよう要請した。
使用を見合わせる163万回分は国内863カ所の接種会場に納入され、既に接種に使われているものがあるが、今のところ健康被害の報告はない。厚労省は「安全性のリスクは大きくない」としているものの、個人が対象のワクチンを接種したかどうかを接種済証などで確認できるようロット番号も公表した。
番号は「3004667」(約57万回分)と「3004734」(約52万回分)、「3004956」(約54万回分)の3つ。健康状態が悪化した場合には医師などに相談するよう呼び掛けている。
厚労省によると、今月16日以降、茨城、埼玉、東京、岐阜、愛知の5都県にある職場接種や大規模接種会場で未使用の瓶から混入が確認された。製造ラインで混入が起きたと考えられ、大きさは数ミリ程度とみられる。成分は不明で、モデルナが原因を調べている。(共同) (東京新聞 2021年8月26日 13時36分)
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