菖蒲(あやめぐさ)を詠んだ歌1
菖蒲(あやめぐさ)は、現在のサトイモ科ショウブ属の多年草の菖蒲(しょうぶ)とされています。菖蒲(しょうぶ)は、その独特の香りから邪気(じゃき)をはらうと考えられてきました。
アヤメ科の菖蒲(あやめ)や花菖蒲(はなしょうぶ)とは異なります。ややこしいですね。ちなみに花屋さんなどでは、におい菖蒲、白菖(はくしょう)、葉菖蒲、香り菖蒲の名で売られています。
実に地味な花ですが、万葉集には12首に詠まれています。霍公鳥(ほととぎす)と一緒に詠み込まれている歌が多いですね。
巻3-0423:つのさはふ磐余の道を朝さらず.......(長歌)
標題:同石田王卒之時、山前王哀傷作謌一首
標訓:同じ石田王の卒(みまか)りし時に、山前王の哀傷(かなし)びて作れる歌一首
原文:角障經 石村之道乎 朝不離 将歸人乃 念乍 通計萬口波 霍公鳥 鳴五月者 菖蒲 花橘乎 玉尓貫 蘰尓将為登 九月能 四具礼能時者 黄葉乎 折挿頭跡 延葛乃 弥遠永 萬世尓 不絶等念而 将通 君乎婆明日従 外尓可聞見牟
万葉集 巻3-0423
作者:柿本人麻呂(山前王〈やまさきのおほきみ〉、柿本人麻呂)
よみ:つのさはふ、磐余(いはれ)の道を、朝さらず、行(ゆ)きけむ人の、思ひつつ、通(かよ)ひけまくは、霍公鳥(ほととぎす)、鳴く五月(さつき)には、あやめぐさ、花橘(はなたちばな)を、玉に貫(ぬ)き、かづらにせむと、九月(ながつき)の、しぐれの時は、黄葉(もみちば)を、折りかざさむと、延(は)ふ葛(くず)の、いや遠(とほ)長く、万代(よろずよ)に、絶(た)えじと思ひて、通(かよ)ひけむ、君をば明日(あす)ゆ、外(よそ)にかも見む
意訳:磐余(いはれ)の道を朝毎に、(女性の元に)通いながら思われたことは。。。霍公鳥(ほととぎす)が鳴く五月には、あやめぐさ、花橘(はなたちばな)を、鬘(かづら)にしようと。そして九月のしぐれの時には、黄葉(もみちば)を折って髪飾りに、葛(くず)のようにいつまでも絶えることなく通おうと。。。。でも、あなた様を明日からは、あの世の人としてみることでしょう。
左注:右一首或云柿本朝臣人麻呂作
注訓:右の一首は、或いは云はく、柿本朝臣人麻呂の作なりといへり。
・石田王(いしだのおほきみ)が亡くなった時に山前王(やまさきのおほきみ)が哀しんで詠んだ歌です。
・「つのさはふ」は、「いは」を導く枕詞(まくらことば)で、磐余(いはれ)を導いています。
※山前王(やまさきのおおきみ、?~724年)
飛鳥(あすか)-奈良時代、忍壁(おさかべ)親王の王子です。葦原(あしはら)王の父でもあります。石田王(いわたのおおきみ)の死をいたむ長歌1首のほか短歌2首が「万葉集」巻3にのります。また「懐風藻」に詩1編がのっています。養老7年12月20日死去。名は「やまくまのおおきみ」ともよみます。
ウェブニュースより
救急搬送された加山雄三 ゲーマーという〝もう一つの心配〟 ―― 〝若大将〟に心配の声が絶えない。歌手で俳優の加山雄三(83)が29日夜、都内の自宅で嘔吐し、救急搬送されたことが30日に判明。年齢も年齢だけに大きな騒動になったが、命に別条はなかった。ホッとひと安心…と言いたいところだが、もう一つ周囲が心配することがある。それは、10時間以上もぶっ続けでプレーすることもあるという〝ゲーマー〟ぶりだ――。
所属レコード会社によると、加山は食後に水を飲んだ際に繰り返し嘔吐し、苦しそうな様子を見せたため妻が救急車を呼んだ。誤嚥とみられ、30日午前には電話で会話できるまでに回復。意識はあり、命にも別条はないが、高齢のため都内の病院に入院したという。
加山は昨年11月に軽い脳梗塞で約2週間入院。その後は芸能活動を再開し、同12月には全国ツアーの東京公演を開催した。今年に入ってもテレビの音楽番組に出演するなど精力的に活動。芸能生活60周年を迎え、7月5日には神奈川・逗子マリーナ特設会場で、自身初の無観客配信ライブを行っていた。
「今月23日には『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、『サライ』などを熱唱し、元気な姿で視聴者を喜ばせていた。音楽への情熱は衰えず、80歳を超えてラップに挑戦しようと意欲を見せたこともあります。ただ、〝永遠の若大将〟といえどもご高齢ですし、疲れがたまっていたのかもしれません」(音楽関係者)
さらに、関係者の間で心配されているのが、度を越えた〝ゲーマー〟ぶりだ。加山といえば、ミュージシャンや画家、海の男などを想像するが、実はスペースインベーダー(1978年発売)が流行したころからゲームにハマり、今でも自宅に最新ゲーム機を数種類買い揃えている筋金入り。その熱中ぶりは、年々加速する一方だという。
「脳梗塞から復帰した直後でも、10時間以上もぶっ続けでプレーし、徹夜近くになることも珍しくないとか。しかも、今年に入ってからコロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた。加山さんはゲームを完璧にクリアしないと気が済まないようで、周囲からは『食事と睡眠以外はゲームをしているんじゃないのか』『無理をしていなきゃいいけど』など心配する声が出ていました」(前同)
もともと酒を飲むこともなく、ゴルフもしないという加山。船で航海に出ると何もすることがないため、船にまでゲームを持ち込んでいるという。
ただ、ここ数年でゲーマーという意外な一面が世間に浸透してしまったことで、負の側面まで出てきてしまったと指摘する関係者もいる。
「イベントなどでゲームの話題を振られることも増えましたからね。加山さんは、周囲の〝ゲーマー加山〟というイメージを裏切らないように、ゲームに没頭していった側面もあるのでは? 若大将は、どうしても期待に応えたくなる性分なんですよ」(芸能関係者)
若々しさを保つ秘訣になっていることは間違いないが、年齢が年齢だけに限度はあるだろう。あまり無理せず、楽しんでほしいものだ (東スポ /8月31日(月) 5:15配信)
sechin@nethome.ne.jp です。
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