紅花を詠める歌8
巻19-4160: 天地の遠き初めよ世間は常なきものと.......(長歌)
標題:悲世間無常謌一首并短謌
標訓:世間(よのなか)の常(つね)無きを悲しびたる謌一首并せて短謌
原文:天地之 遠始欲 俗中波 常無毛能等 語續 奈我良倍伎多礼 天原 振左氣見婆 照月毛 盈興之家里 安之比奇能 山之木末毛 春去婆 花開尓保比 秋都氣婆 露霜負而 風交 毛美知落家利 宇都勢美母 如是能未奈良之 紅能 伊呂母宇都呂比 奴婆多麻能 黒髪變 朝之咲 暮加波良比 吹風能 見要奴我其登久 逝水能 登麻良奴其等久 常毛奈久 宇都呂布見者 尓波多豆美 流啼 等騰米可祢都母
万葉集 巻19-4160
作者:大伴家持
よみ:天地し 遠き初めよ 世の中は 常なきものと 語り継ぎ 流らへ来たれ 天つ原 振り放け見れば 照る月も 満ち起きしけり あしひきの 山し木末(こづゑ)も 春されば 花咲きにほひ 秋づけば 露霜負(を)ひて 風交り もみち散りけり うつせみも かくのみならし 紅(くれなゐ)の 色もうつろひ ぬばたまの 黒髪変り 朝し咲(ゑ)み 夕変らひ 吹く風の 見えぬがごとく 行く水の 止まらぬごとく 常もなく うつろふ見れば にはたづみ 流るる涙 留めかねつも
意訳:天地創造の遠い昔の初めから、世の中は定まるものがないものだと、語り継がれて、時を流れて来ました。天の原を振り仰いで眺めると、照る月も満ち昇ってきます。葦や檜の生える山の梢も、春になって来ると花が咲きほこり、秋になると、霜露を負って吹く風に交じって黄葉が散ります。この世も、このような姿です。紅の顔色もやがて移ろい衰え、漆黒の黒髪も変わり、朝に幸福の頬笑みも、夕べには変わってしまい、吹く風の姿が見えないように、流れ逝く水が留まらないように、定まることなく、流れ逝くと、庭に溢れるように、流れる涙は、留めることができません。
巻19-4192: 桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに.......(長歌)
ウェブニュースより
河井案里被告が保釈 逮捕から4カ月ぶり―マスク取り一礼・参院選大型買収 ―― 昨夏参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた参院議員、河井案里被告(47)について、東京地裁は27日、保釈を認める決定をした。保釈保証金1200万円は即日納付され、被告は同日夜、東京拘置所から保釈された。
案里被告の身柄拘束が解かれたのは、夫で衆院議員の元法相克行被告(57)と共に6月18日に逮捕されて以来、約4カ月ぶり。検察側は決定を不服として抗告したが、東京高裁は棄却した。
案里被告は午後9時前、拘置所の建物を出た。薄紫色のセーターに灰色のズボン姿で、集まった約100人の報道陣に向かってマスクを取り一礼。淡々とした表情で再びマスクを着けると、迎えの黒いワンボックスカーに乗り込み、拘置所を後にした。
案里被告は公判で無罪を主張している。弁護人が16日に5回目の保釈請求をし、同被告も現在の心情などを記した上申書を地裁に提出していた。
夫妻の公判は当初、同じ法廷で進められたが、9月16日以降分離された。案里被告の公判は克行被告や事務所スタッフ、現金を受け取った地元議員らの証人尋問が終わり、11月13日から被告人質問が行われる予定。地裁は審理が進んだことから、証拠隠滅の恐れがなくなったと判断し、保釈を許可したとみられる。 (JIJI.COM 2020年10月27日21時29分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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