瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 荀子 非十二子篇 第六 より 〔禹行舜趨〕
 士君子之容:其冠進、其衣逢、其容良;儼然、壯然、祺然、蕼然、恢恢然、廣廣然、昭昭然、蕩蕩然。是父兄之容也。其冠進、其衣逢、其容愨;儉然、恀然、輔然、端然、訾然、洞然、綴綴然、瞀瞀然。是子弟之容也。
 打開字典顯示更多訊息 非十二子: 吾語汝學者之嵬容:其冠絻、其纓禁緩、其容簡連;填填然、狄狄然、莫莫然、瞡瞡然、瞿瞿然、盡盡然、盱盱然;酒食聲色之中、則瞞瞞然、瞑瞑然;禮節之中、則疾疾然、訾訾然;勞苦事業之中、則儢儢然、離離然、偷儒而罔、無廉恥而忍謑詬。是學者之嵬也。
 打開字典顯示更多訊息 非十二子: 弟陀其冠、衶禫其辭、禹行而舜趨:是子張氏之賤儒也。正其衣冠、齊其顏色、嗛然而終日不言、是子夏氏之賤儒也。偷儒憚事、無廉恥而耆飲食、必曰君子固不用力:是子游氏之賤儒也。彼君子則不然:佚而不惰、勞而不僈、宗原應變、曲得其宜、如是然後聖人也。

〔訳〕
9ebd45d4.JPG 士君の態度について。その冠は高く、その衣服はゆったりと、その容貌はなごやかであって、いかめしく、犯しがたく、安らかでのびのびと、度量が大きく、広々と、明るくおうようなのは、父兄として〔子弟にたいするときの〕態度である。その冠は高く、その衣服はゆったりと、その容貌は謹み深く、謙遜で、形うるわしく、親しげに、礼儀正しく、柔和で、恭しく、そむき離れず、ひかえめなのは、子弟として〔父兄に接するとき〕の態度である。
 私は君たちに学者の怪しげな態度について話そう。その冠は垂れ下がり、冠の紐はしどけなく緩み、その容貌は傲慢であって、さも得意げに、飛び回ったり、黙りこくったり、こせこせし、きょときょとし、しょげ込んだり、目を見張ったりし、酒食や音楽とか美人の前では、ことさら目を閉じて視て見ぬふりをし、礼節を守るべき場所では、人を憎々しげに罵りあい、骨の折れる仕事の時には、ずるけて身を入れず、投げやりで道理に暗く、恥知らずで、他人の非難を気に止めない。これが学者の怪しげなさまである。
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 その冠を低くかぶり、その言うことはあっさりしていて、禹のような歩き方をし舜のように走るのは、これは子張の末流の儒者である。その衣服や冠をきちんと身につけ、顔色を整えて、控えめな態度で一日中物をいわないでいるのは、子夏の末流の儒者である。怠惰で仕事を嫌い、恥知らずで飲食を好み、きまって「君子はもともと労働しない」というのは、これは子游の末流の儒者である。
 かの君子といわれる人はそうではない。安楽な境遇にいても怠けず、苦労なときにも気を緩めず、根本を守って変化に対応し、すべてその宜しきにかなっている。このようであってこそ初めて聖人ということが出来る。
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