今朝のウェブニュースより
猪瀬知事が辞任今日表明 慎太郎氏が引導 ―― 医療法人徳洲会グループからの5000万円受領問題をめぐり、進退論が出ていた東京都の猪瀬直樹知事〔67〕が18日、辞職の意向を固めた。今日19日、会見して表明する。この日、猪瀬氏とともに東京五輪の招致を進めた安倍晋三首相が、事実上の“辞任勧告”に踏み切った。来年2月に期限が迫る五輪組織委員会の設置など、東京五輪への準備に支障が出ていることがダメ押しとなった。都知事選は来年2月9日投開票が有力で、各党は候補者調整を本格化させる。/都知事選史上、最多の約434万票を獲得した初当選から1年。猪瀬氏は、任期途中での辞任を決め、今日19日に都庁で会見して表明する。同日開かれる全国知事会議にも出席しない。/先月22日、徳洲会グループからの5000万円受領問題が発覚して約1カ月。知事の座にしがみつき続けたが、ついに追い込まれた。知事就任からちょうど1年の18日、猪瀬氏はコメントもしなかった。登庁時は無言。退庁時は、通常使用する都庁2階玄関ではない別の出口を使い、報道陣に姿すら見せなかった。/猪瀬氏はこの日、前都知事の石原慎太郎・日本維新の会共同代表と都内で会談。関係者によると、石原氏は「無理だ。潔く辞めるべきだ」と辞職を要求。かねて、知事選前に不明瞭な現金を受け取った猪瀬氏に「選挙資金は潤沢にあったはずだ」と、不信感を示していた。後継指名した責任から、自ら引導を渡した。/首相の“辞任勧告”もダメ押しになった。官邸で、自民党東京都連に所属する萩生田光一総裁特別補佐と猪瀬氏問題を協議。都議会が、猪瀬氏の不信任案を可決した場合、知事の対応について、首相は「都議会が解散に反対しているのに、知事が解散する大義はないだろう」と述べたという。/不信任案可決の場合、知事は10日以内に辞職か議会を解散できる。解散なら再び都議選だが、自民党は6月の都議選で59人全員が当選。不信任なら「都議会解散」の動きをみせていた猪瀬氏を強くけん制した。/ 2020年東京五輪への準備に支障が出ていることにも、懸念を表明。「国と都が五輪開催をめぐり話ができない状況は国民に申し訳ない。世界にもみっともない」(萩生田氏)。早く「五輪の顔」を変えるよう指示したとみられる。猪瀬氏は、五輪招致をともに戦った首相にも見限られた。/問題発覚後、猪瀬氏は記者会見や都議会で説明を二転三転させた。今月9日からの総務委員会では、明らかな虚偽答弁もあった。都議会はこの日、偽証の場合刑事告発もできる百条委員会での追及を決定。今のつぎはぎ答弁ではとても乗り切れない。猪瀬氏を観念させるには十分だった。
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