瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 荀子 大略篇 第二十七 より
78 子貢問於孔子曰:「賜倦於學矣、願息事君。」孔子曰:「《詩》云:『溫恭朝夕、執事有恪。』事君難、事君焉可息哉!」「然則、賜願息事親。」孔子曰:「《詩》云:『孝子不匱、永錫爾類。』事親難、事親焉可息哉!」「然則賜願息於妻子。」孔子曰:「《詩》云:『刑于寡妻、至于兄弟、以御於家邦。』妻子難、妻子焉可息哉!」「然則賜願息於朋友。」孔子曰:「《詩》云:『朋友攸攝、攝以威儀。』朋友難、朋友焉可息哉!」「然則賜願息耕。」孔子曰:「《詩》云:『晝爾于茅、宵爾索綯、亟其乘屋、其始播百穀。』耕難、耕焉可息哉!」「然則賜無息者乎?」孔子曰:「望其壙、皋如也、顛如也、鬲如也、此則知所息矣。」子貢曰:「大哉!死乎!君子息焉、小人休焉。」
 子貢が孔子に、
「私は学問をすることに飽きました。君に仕えることによって休息したいと思いますが、どうでしょうか」
とたずねた。孔子は、
「『詩経〔商頌・那篇〕』に『朝から晩までおだやかでうやうやしく慎んで国事を処理する』とある。君に仕えることは難しい仕事である。どうして君に仕えて休息などとれようか」
と答えた。
「それならば親に仕えることによって休息したいと思いますがどうでしょうか」
と言うと、孔子は、
「『詩経〔大雅・既酔篇〕』に『孝子は手をつくしてゆきわたらない所がないようにするものである。だからいつまでもお前に幸福が与えられるのだ』とある。親に仕えることはむつかしい仕事である。どうして親に仕えて休息などとれようか」
と答えた。
「それでは妻子と一緒にいることで休息をとりたいのですがどうでしょうか」
と言うと、孔子は、
「『詩経〔大雅・思斉篇〕』に『自分が模範となって妻を従わせ、それを兄弟にまでおし及ぼし、それによって家と国を治めてゆく』とある。妻子と一緒にいるのはむつかしい仕事である。妻子と一緒にいてどうして休息がとれようか」
と答えた。
「それでは友達の側で休息したいのですがどうでしょうか」
と言うと、孔子は、
「『詩経〔大雅・既酔編〕』に『友達は互いに助け合うものであり、立派な態度で助け合うものである』とある。友達と交わるのはむつかしいことである。どうして友達の側で休息などできようか」
と答えた。
「それでは田畑を耕作したいのですがどうでしょうか」
と言うと、孔子は、
「『詩経〔豳風(ひんふう)・七月篇〕』に『昼はお前は野で茅(ちがや)を刈れ、夜はお前は縄をなえ、早く屋根をふけ、多くの穀物の種をまけ』とある。農耕は忙しく辛い仕事である。どうして農耕によって休息ができようか」
と答えた。
7d367b46.JPG「そうすると私には休息するところがないのでしょうか」
と言うと、孔子は、
「遥かに墓の盛土を見ると、高々としているし、こんもりしているし、釜をふせたようだ。ここが休息する所であることが分るだろう」
と答えた。子貢は、
「死というものは偉大なものだ、君子も小人もそこで休息するのか」
と言った。
 
  HOLY SONNETS 10.(死よ 驕るなかれ)
 
  Death, be not proud, though some have called thee
  Mighty and dreadful, for thou art not so ;
  For those, whom thou think'st thou dost overthrow,
  Die not, poor Death, nor yet canst thou kill me.
 
  From rest and sleep, which but thy pictures be,
  Much pleasure, then from thee much more must flow,
  And soonest our best men with thee do go,
  Rest of their bones, and soul's delivery.
 
  Thou'rt slave to Fate, chance, kings, and desperate men,
  And dost with poison, war, and sickness dwell,
  And poppy, or charms can make us sleep as well,
  And better than thy stroke ; why swell'st thou then ?
  One short sleep past, we wake eternally,
  And Death shall be no more ; Death, thou shalt die.
 
cacb9706.JPG  死よ驕るなかれ 汝を力強く恐ろしいと
  いう者もいるが 決してそうではない
  汝が倒したと考える者は 死にはしない
  おろかな死よ 汝は私を殺せないのだ
 
  汝の似姿たる休息と安眠からは
  より大きな喜びが生まれ出てくる
  最も優れたものが死を急ぐのは
  骨に安らぎを与え 魂を開放させるため
 
  汝は運命や偶然、王侯や絶望した人の奴隷
  汝は牢獄、戦争、疫病の隣人
  芥子粒や呪文も同じように人を眠らせる
  汝の一撃よりもよく だから威張ることはない
  束の間の眠りの後我々は永遠に甦る
  そこにはもはや死はない 死よ 汝こそが死ぬのだ
 
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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