瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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檜扇を詠める歌4
巻3-0302:子らが家道やや間遠きをぬばたまの夜渡る月に競ひあへむかも

※阿部廣庭(あべのひろにわ、659732年)
 飛鳥(あすか)-奈良時代の公卿(くぎょう)です。斉明天皇5年生まれ。阿倍御主人(みうし)の子で、伊予守,左大弁などをへて参議となります。神亀(じんき)4年従三位、中納言となり、のち催造宮長官をかねる。歌4首が「万葉集」巻3、6、8に、詩2編が「懐風藻」にみえます。天平(てんぴょう)4年2月22日死去。74歳でした。
巻3-0392:ぬばたまのその夜の梅をた忘れて折らず来にけり思ひしものを

※大友百代(おおとものももよ、生没年不明)
 奈良時代の官吏です。天平(てんぴょう)初期に大宰大監(だざいのだいげん)をつとめ、大伴旅人(たびと)・家持(やかもち)父子と親交をもちます。兵部少輔、美作守(みまさかのかみ)をへて、天平15(743)筑紫鎮西府副将軍、のち豊前守(ぶぜんのかみ)となります。「万葉集」に短歌7首がみえます。
巻4-0525:佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬来る夜は年にもあらぬか

巻4-0573:ぬばたまの黒髪変り白けても痛き恋には逢ふ時ありけり

※沙弥満誓(さみのまんせい、生没年不明)
 万葉歌人。俗名を笠朝臣麻呂といいます。和銅年間美濃守として政績を賞せられ、また木曾道を開き、養老年間按察使(あぜち)として尾張・三河・信濃3国を管し、右大弁を経て、元明上皇病臥に際して出家、723(養老7)造筑紫観世音寺別当として西下、大宰帥大伴旅人らと交わり、人間味豊かな短歌7首を《万葉集》にとどめました。寺婢に子を生ませていたことが死後露顕しました。

ウェブニュースより
【大相撲】立浪部屋が茨城・つくばみらいから東京へ移転 春場所敢闘賞の明生や朝青龍のおい・豊昇龍ら所属 ―― 元小結旭豊(52)が師匠を務める立浪部屋が、茨城県つくばみらい市から東京都台東区へ移転することが3日に分かった。2月中旬まで常盤山部屋として使用されていた建物を改装して使用することになる。

 春場所では奄美大島出身の明生(25)が、奄美群島出身力士として1993年春場所の旭道山以来、28年ぶりとなる三賞(敢闘賞)を獲得。元横綱朝青龍をおじに持つ幕内の豊昇龍(21)、十両の天空海(あくあ、30)など期待の有望力士がそろっている。
 立浪部屋は2007年に東京・両国からつくばみらい市へ移転。地域に根差し、地元で愛される部屋となっているが、移転によるメリットも大きい。現在の部屋は国技館から直線距離で約40キロ。コロナ禍前の明生は往復2時間かけて電車通勤していた。2月に合同稽古に参加した明生は午前6時に車で部屋を出発して通った。台東区の部屋からは国技館まで車で15分ほどで出稽古などの環境も整う。
 明生は春場所で6日目に正代、7日目に貴景勝と大関を連破。目標として「三役、それ以上を期待される力士になっていきたい」としている。
 明生を筆頭に部屋の力士が活躍すれば、つくばみらい市のファンも喜んでくれるはずだ。   (中スポ・東京中日スポーツ 202144 0500分)

 不屈の池江、涙の五輪切符 強さ携え会心の泳ぎ ―― 周囲の、そして自分自身の予想と期待を、池江は軽々と超えていった。思いがけない結果にプールから上がっても涙が止まらない。「努力は必ず報われるんだなと。今、すごく幸せです」

 100㍍バタフライはもともと得意の種目とはいえ、今大会エントリーした4種目でも最もパワーと瞬発力を要する。復帰後は2カ月前の大会で1度泳いだだけで、池江自身も「出ても5810ぐらい。3位以内に入れたら」と考えていたという。
 ただ、頭の片隅に浮かんだ「ちょっと優勝したい」という思いが、心の底に眠っていた、アスリートとしての叫びだったのだろう。復帰してからの5大会で課題だった後半のスタミナをカバーするために「前半気持ちよく自分のペースで」泳ぎ、余力を残した。75㍍付近で前に出ると、脚を思い切り打って一気に加速。ラスト15㍍はもう無我夢中だった。

 白血病発覚後、一度は諦めかけた東京五輪への道。退院後の201912月末、簡単なウエートトレーニングから始めた時は、周囲は「プールに戻るまでも半年ほどかかる」と予想したという。それでも当の本人は「あと3カ月ぐらいで泳いでると思う」と宣言し、実際に有言実行となった。闘病中も変わらなかった快活さがこの2年で池江をより強くし、ものすごい勢いで戦いの場へと押し戻してきた。
 決勝のタイムは5年前のリオデジャネイロ五輪選考会とほぼ同じ。自己ベスト(5608)に及ばずとも、「昔の自分は求めてない。今は今」と日々の記録更新の喜びをかみしめ、充実感を漂わせる。久しぶりの大舞台に立ち、池江はこう心の中で呼びかけた。
 「ただいま」。
 20歳のヒロインの、華麗なる復活宣言だった。   (日本經濟新聞 202144 22:17


 

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