瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[3437] [3436] [3435] [3434] [3433] [3432] [3431] [3430] [3429] [3428] [3427]

(たちばな)を詠める歌18
19-4207:ここにしてそがひに見ゆる我が背子が.......(長歌)
標題:廿二日贈判官久米朝臣廣縄霍公鳥怨恨謌一首并短謌
標訓:廿二日に、判官久米朝臣廣縄に贈れる霍公鳥(ほととぎす)を怨恨(うらみ)たる謌一首并せて短謌
原文:此間尓之氏 曽我比尓所見 和我勢故我 垣都能谿尓 安氣左礼婆 榛之狭枝尓 暮左礼婆 藤之繁美尓 遥々尓 鳴霍公鳥 吾屋戸能 殖木橘 花尓知流 時乎麻多之美 伎奈加奈久 曽許波不怨 之可礼杼毛 谷可多頭伎氏 家居有 君之聞都々 追氣奈久毛宇之
           万葉集 巻19-4207
          作者:大伴家持
よみ:ここにして 背向(そがひ)に見ゆる 吾が背子が 垣内(かきつ)の谷に 明()けされば 榛(はり)しさ枝に 夕されば 藤し繁みに 遥遥(ほろほろ)に 鳴く霍公鳥(ほととぎす) 吾が屋戸(やと)の 植木橘 花に散る 時をまだしみ 来鳴かなく そこは恨みず しかれども 谷片付きて 家(いへ)()れる 君し聞きつつ 告げなくも憂()

意訳:ここに居て背後に見える私が尊敬する貴方の屋敷の垣の内にある谷に、夜が明けてくると榛の枝先に、夕べになると藤の茂みに、遥かに鳴くホトトギス、私の屋敷の植木の橘の花散る時期が、まだ、早いと、飛び来て鳴かない。それは恨みはしないが、しかしながら、その谷間に近くに家を構えて住んでいる貴方がホトトギスの鳴き声を聞きながら、私にそれを告げないのが、気に掛ります。
19-4266:あしひきの八つ峰の上の栂の木の.......(長歌)
標題:為應詔儲作謌一首并短謌
標訓:詔(みことのり)に応じるために儲(あらか)じめ作れる謌一首并せて短謌
原文:安之比奇能 八峯能宇倍能 都我能木能 伊也継々尓 松根能 絶事奈久 青丹余志 奈良能京師尓 万代尓 國所知等 安美知之 吾大皇乃 神奈我良 於母保之賣志弖 豊宴 見為今日者 毛能乃布能 八十伴雄能 嶋山尓 安可流橘 宇受尓指 紐解放而 千年保伎 伎吉等餘毛之 恵良々々尓 仕奉乎 見之貴者
          万葉集 巻19-4266
         作者:大伴家持
よみ:あしひきの 八峯(やつを)の上の 樛(つが)の木の いや継々(つぎつぎ)に 松し根の 絶ゆることなく あをによし 奈良の都に 万代(よろづよ)に 国知らさむと やすみしし 吾()が大皇(おほきみ)の 神ながら 思ほしめして 豊(とよ)し宴(ほあかり) ()す今日(けふ)は 物部(もののふ)の 八十(やそ)(とも)の男()の 島山に 明(あか)る橘 うずに刺し 紐解き放けて 千年(ちとせ)寿()き 寿()き響(とよ)もし ゑらゑらに 仕へまつるを 見るが貴さ

意訳:足を引く険しいたくさんの峰の頂に生える樛の木、その言葉のひびきではないが、一層に継ぎ継ぎに、松の根のように絶えることなく、青葉が照り輝く奈良の都は、万代に国を統治されると、平穏に治められる吾等の先の天皇は、神でありながら、民を慰撫されて、立派な宴を披きご覧になる今日は、朝廷に仕えるたくさんの男たちの、庭園にある光り輝く橘を髪飾りに刺し、上着の紐を解きくつろいで、千年を寿ぎ、寿ぎ歌や楽曲を響かせて、皆が笑顔で御奉仕するのを、このように眺めることは貴いことです。
左注:右二首、大伴宿祢家持作之
注訓:右の二首は、大伴宿祢家持の之を作れり
19-4276:島山に照れる橘うずに刺し仕へまつるは卿大夫たち

※藤原朝臣八束〈ふじわらのあそみやつか、715(霊亀1)766(天平神護2)
 奈良時代の貴族です。藤原房前と美努王の娘牟漏女王の子で、初め八束といい、天平宝字4(760)年ごろ真楯の名を賜りました。右衛士督、式部大輔、治部卿などを務め、参議、以後中務卿、大宰府(太宰府市)の長官、宮中の警護を担当する授刀衛の大将などを歴任します。天平神護2(766)年、兄永手が左大臣になると、大納言に昇任して式部卿を兼ねます。公平で度量広く、十分大臣の重責に耐える人物と評され、聖武天皇から寵遇を受けたといいます。和歌を好み、『万葉集』に作歌が収められています。

ウェブニュースより
 安倍元首相“ねっちり反撃”に隠しきれない焦燥感…岸田首相に路線継続強要の悪あがき ―― 世論が真相解明を求める数々の疑惑にはダンマリ。そのくせ、岸田首相に対して異様に多弁なのが安倍元首相だ。安倍離れを加速させる岸田首相にあれこれ注文をつけ、路線継続を強要。見ている方が恥ずかしくなるほど、存在感の誇示に躍起だ。

 安倍元首相は今月上旬に出演したBSフジを皮切りに、各局の報道番組をハシゴ。26日放送のBSテレ東番組では、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」をコキ下ろした。弱肉強食の新自由主義から転換し、「成長と分配」を目指す方針について、「根本的な方向はアベノミクスから変えるべきではない。市場もそれを期待している」「社会主義的と捉えられると市場もマイナスに反応する。成長から目を背けると思われないようにしないといけない」などと、持論を展開。安倍政権の78カ月は成長と無縁だったのに、よく言うよ、だ。
 安倍元首相が大見えを切った「GDP600兆円」という無理筋の目標を実現するため、国の基幹統計である厚労省の「毎月勤労統計」や国交省の「建設工事受注動態統計」の書き換えや二重計上が横行。アベノミクスのマヤカシを「成長」と信じ込んでいるのは安倍元首相だけだ。
 北海道新聞(26日付朝刊)のインタビューでは、デタラメな北方領土返還交渉を正当化。4島返還を棚上げして2島に後退させた揚げ句、状況を1ミリも動かせなかったにもかかわらず、「(2島返還の)路線を考え直せば、日ロ関係は100%後退すると思います。日本は信用できない、また元の主張に戻ったのかということになりますよ」と強弁だ。
“安倍封じ”で内閣支持率上昇
 憲政史上最長政権を率いた元首相の威厳もヘッタクレもなく、ギャンギャン騒ぎ立てているのは、岸田首相が“安倍封じ”にカジを切ったからだ。
 「安倍政治とは異なる方向性を示すと、内閣支持率が上昇する。この傾向は顕著ですから、利用しない手はないでしょう。岸田総理が憲法改正や敵基地攻撃能力の保有に意欲を見せているのは、米国を意識してのこと。安倍元総理とは別次元の話です」(与党関係者)

 官邸も自民党も牛耳ろうとした「萩生田官房長官-高市幹事長」という安倍元首相の人事案は蹴られ、森友学園をめぐる公文書改ざん訴訟はマサカの「認諾」で終結。世紀の愚策と揶揄されるアベノマスクも廃棄の運命となった。岸田首相から事前に電話で処分を伝えられた安倍元首相は、「ああ、そう」と言葉少なに応じたという。
 イライラと焦燥がにじみ出ている。来年はついにアベノオワリの始まりかもしれない。    【日刊ゲンダイ 公開日:2021/12/27 13:40 更新日:2021/12/27 13:40


 

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/