瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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ab66634a.JPG 管仲(かん ちゅう、生年不詳~BC645年)は、中国の春秋時代における斉の政治家で、桓公に仕え、覇者に押し上げた人物である。史記の「管晏列伝」に、「管仲の富は斉の公室に比肩するほどであり、三帰(台の名)・反坫(諸侯が会見して献酬の礼を行うときに盃を載せる道具で、三帰とともに諸侯の所有すべきものであった)もあった。しかし、斉の人々は管仲の功労を多として、彼が驕(おご)っているとは思わなかった。管仲が死んでからも斉はその施政に従い、常に諸侯の間において強盛であった」とあり、また、太史公は曰く――として、「管仲はいわゆる賢臣であるが、孔子は小人物とした。それは周の政道が衰微していた状況下で、桓公が賢人であったにも拘らず、大いに励まして王者にまで仕立てずに、覇を称えさせるにとどまったと考えたからであろうか。古語(孝経)に『君主の美点を助長し、欠点を矯正する臣下であるから、君臣が相親しむのだ』とあるが、まさに管仲のごときをいったのであろうか」ともある。
 小沢一郎を管仲に比するわけではないが、半年も経たないで小沢が身を引くようなことがあれば、今後の政治が憂慮される。18日の国会を前に特捜部は遂に石川知裕容疑者(36)と、元私設秘書、池田光智容疑者(32)の逮捕に踏み切ったらしい。東京新聞の報道に拠れば《18日の国会開会目前の時期に現職国会議員の逮捕に踏み切った理由について質問が集中。「自殺の恐れがあったのか」との質問も飛んだが、佐久間部長は「容疑者の供述内容、態度を含めて総合的に判断して、身柄確保の必要性が非常に高いと判断した」と答えたのみだった。/小沢氏への任意の聴取要請を今後も続けるのかとの質問には、「そういう報道があることは知っている」とだけ述べ、小沢氏への聴取要請自体を明かさなかった。》とあるが、小沢一郎と特捜部のぶつかり合い、はてさてどのように発展するのだろう。政治がやっと国民の目の前に曝け出されるようになろうかという時に、検察は民主党の脱官僚政策に腹いせするかのような今回の逮捕に踏み切ったように思える。小沢幹事長には何とか今の危機を乗り切って、剛腕振りを発揮してもらいたいものだ。
 今日のウェブニュースより、敢えて民主党に批判的な産経ニュースから。
 石川、池田両容疑者の逮捕容疑要旨 ―― 小沢一郎民主党幹事長の元私設秘書で衆院議員、石川知裕容疑者(36)と、元私設秘書、池田光智容疑者(32)の逮捕容疑の要旨は次の通り。/石川容疑者は小沢氏の資金管理団体「陸山会」の会計責任者だった公設第1秘書、大久保隆規容疑者(41)と共謀し、収入総額を4億円、支出総額を約3億5200万円、それぞれ少なく虚偽記入した平成16年分の政治資金収支報告書を17年3月に総務相に提出した疑い。/池田容疑者は同様に大久保容疑者と共謀し、支出総額を約3億5200万円多く虚偽記入した17年分の収支報告書を18年3月に、支出総額を4億円過少に虚偽記入した19年分の収支報告書を20年3月に、それぞれ総務相に提出した疑い。/石川、池田両容疑者は大久保容疑者を補佐する立場だったとしている。(産経ニュース、2010.1.16 00:25)
d0e332bc.JPG 「小沢氏は説明責任果たせ」自民大島幹事長 ――  自民党の大島理森幹事長は15日夜、民主党の衆院議員、石川知裕容疑者が逮捕されたことについて「小沢一郎民主党幹事長の会計責任者としての逮捕なので、小沢氏は監督責任について明確な説明を果たさなければならない」とするコメントを発表した。/大島氏は、鳩山由紀夫首相について「少なくとも小沢氏から事情を聴き、民主党代表としての説明責任、倫理責任を果たさなければならない」と強調。さらに「民主党も政党として、政治倫理の考え方を明確にすべきだ」と指摘し、まずは自ら説明責任を果たすよう求めた。 (産経ニュース、2010.1.15 23:53)
0e10147b.JPG 「権力の横暴だ」 石川容疑者逮捕で新党大地の鈴木宗男代表 ―― 新党大地の鈴木宗男代表は15日夜、民主党衆院議員の石川知裕容疑者の逮捕について、「これは(検察による)鳩山政権つぶしだ」と批判した。産経新聞の取材に答えた。/鈴木氏は「政治資金規正法(の違反)は形式犯だ。石川氏は逃亡の恐れもなく、家宅捜索を受けて証拠隠滅の恐れもない。なぜ身柄をとるのか」と指摘。「検察の焦りを感じる。鳩山内閣が官僚組織に切り込み、官僚組織たる検察が自らの組織が危ういと感じ逮捕を行った。権力の横暴と言わざるをえない。2・26事件の青年将校たちの横暴のようなものを感じる」と、検察当局の姿勢を厳しく批判した。 (産経ニュース、2010.1.16 01:36)
c9a03e6c.JPG 虚偽記載容疑、大久保秘書を逮捕 小沢氏の関与捜査へ ―― 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が平成16年に購入した土地をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は16日午前、同法違反(虚偽記載)容疑で、陸山会の元会計責任者で公設第1秘書、大久保隆規容疑者(48)を逮捕した。同事件での逮捕者は陸山会会計事務担当だった民主党衆院議員、石川知裕容疑者(36)ら現・元秘書3人となった。特捜部は今後、小沢氏本人の事件関与について本格的に捜査を進める方針。/東京地検の係官ら3人は16日午前5時半ごろ、岩手県釜石市の大久保容疑者の自宅を訪れ、任意同行を求めた。大久保容疑者は素直に応じ、新幹線で東京に向かい、午前10時半ごろに上野駅で下車した。/大久保容疑者は13日、西松建設事件の被告として東京地裁に出廷した後、自宅に戻っていた。石川容疑者らが逮捕された15日夜、大久保容疑者に対する逮捕状も出ていた。/特捜部の調べなどによると、大久保容疑者は、石川容疑者の後任の会計事務担当で小沢氏の元私設秘書、池田光智容疑者(32)と共謀。陸山会が平成19年春に返済金名目で小沢氏に支出した4億円を、同年分の政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが持たれている。/大久保容疑者は西松建設事件で、15~18年分の陸山会などの収支報告書に虚偽記載したとして起訴されている。石川容疑者の逮捕容疑となった16年分の4億円虚偽記載はこの中に含まれるため、特捜部は16年分については公判中の東京地裁に訴因変更手続きを取るとみられる。/大久保容疑者は事件当時、石川容疑者らの上司として経理事務を統括していた。特捜部は大久保容疑者が一連の収支報告書への虚偽記載を了承していたと判断した。/これまでの特捜部の任意聴取に対し、大久保容疑者は「収支報告書への記載についてはすべて石川容疑者らに任せていた」などと供述、虚偽記載への関与を否定していた。/大久保容疑者は11年に小沢氏の私設秘書となり、12年から公設第1秘書に就任。同時に陸山会の会計責任者となった。西松建設事件を受け、会計責任者を辞任した。(産経ニュース、2010.1.16 10:41)
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