ウェブニュースより
新潟で震度6強 26人負傷、土砂災害に警戒 ―― 18日午後10時22分ごろ、新潟県村上市で震度6強を観測する地震があった。気象庁によると、震源は山形県沖で震源の深さは14キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.7と推定される。総務省消防庁によると、新潟、山形など4県で計26人が負傷した。揺れの大きかった新潟県下越地方などでは19日朝から雨が降り、村上市では大雨警報が出された。気象庁は余震とともに、土砂災害への警戒を呼びかけている。
気象庁は震源付近の沿岸に津波注意報を発令した。19日午前1時2分、すべて解除した。新潟市で10センチの津波を観測するなどしたが、19日正午時点で、津波による目立った被害は確認されていない。同庁は同日未明に記者会見し、今後1週間は最大震度6強の地震に注意するよう求めた。
総務省消防庁によると、地震発生後に新潟、山形の両県などで最大約1500人が避難所などに一時的に身を寄せた。山形県内では17人、新潟・宮城県でそれぞれ4人が負傷した。他に石川県でも1人がけがを負った。
新潟、山形県などでは斜面崩落や屋根瓦の落下、ブロック塀の倒壊などの被害が出ている。村上市では斜面が崩れ、山肌がむき出しになっているのが確認された。
山形県や新潟県は19日、気圧の谷や湿った空気の影響で雨や雷雨になる地域があるとみられ、地震による地盤の緩みから土砂災害の恐れがある。
気象庁は警戒を強め、村上市や震度6弱を観測した山形県鶴岡市で当面の間、大雨警報・注意報、土砂災害警戒情報の発表基準を暫定的に引き下げて運用する。19日午前には村上市に大雨警報を出した。警報を受け、同市は216世帯521人に対し避難準備情報を発令した。
JR東日本によると、東北、上越、北陸の各新幹線は19日始発から通常通り運行している。在来線は羽越線の村上―酒田間、陸羽西線の古口―余目間で運転を見合わせており、19日正午時点で運行再開の見通しは立っていない。
東北電力によると、新潟県と山形県で延べ約9200戸が停電したが、19日午前7時までに全てが復旧した。各地の原子力発電所に影響はなかった。
企業では北越コーポレーションが新潟工場(新潟市)の設備を一時停止し、従業員約300人が全員避難した。長岡工場(新潟県長岡市)には影響がないという。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社とNTT東日本は、家族や知人の安否をウェブ画面で確認できる「災害用伝言板」の運用を始めた。
各地の主な震度は次の通り。震度6強=新潟県村上市▽震度6弱=山形県鶴岡市▽震度5弱=新潟県長岡市、柏崎市、山形県酒田市、秋田県由利本荘市など
(日本経済新聞 2019/6/19 6:02 (2019/6/19 12:50更新)
藤井七段、白星発進 名人戦・C級順位戦で、村田六段と ――将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が18日、第78期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の1回戦で、村田顕弘(あきひろ)六段(32)に118手で勝った。一つ上のB級2組への昇級に向け、幸先の良いスタートを切った。
https://www.youtube.com/watch?v=kmkaRnSdfAw
対局は午前10時から、大阪市福島区の関西将棋会館で始まり、午後10時44分に終局した。藤井七段の順位戦の次の対局は7月2日。堀口一史座(かずしざ)七段(44)と対局する。
終局後、藤井七段は「序盤から選択肢の多い将棋だったんですが、本譜は(52手目)△7七角成(と、角で桂を取って)から比較的激しい順を選んだんですけど、こちらの玉の安全度を過大評価してしまったというか、思ったより、こちらの玉が薄い形になったので、自信の無い展開になってしまったかな、と思っていたんですけど。最後は際どい形でしたけど、なんとか、しのぐことが出来たかな、という気がします」と振り返った。52手目△7七角成と、角で桂を取り、取った桂を敵陣に打ち込んで攻めかかった手順については「ゆっくり指していると、どこかで▲1六歩と(香取りに)突かれる手が常にあるので、どう、まとめるのか分からなくて……。本譜だと、端の交換(=折衝)で、1一の香車を(あらかじめ)逃がしているという意味があるので、それでやりたくなってしまったんですけど、こちらの玉型が思ったより良くなかったので、良い指し方ではなかったかな、という気がします」と反省した。勝ちと思ったのは「(90手目)△4七成桂と寄って、おそらく勝ち筋に入っているかな、と思いました」。今期順位戦での白星スタートについては「昇級を目指して戦っていきたいというふうに思うんですが、まずは一局一局を大事にして指していけたらな、と思います」「前期は昇級を果たすことは出来なかったんですが、今期は気負いすぎても良くないかな、と思うので、自分自身の対局に集中して、昇級目指して戦っていけたらな、と思っています」と話した。
ログイン前の続き一方、敗れた村田六段は「ヒネリ飛車は用意の作戦。やってみたい将棋だったんですが、チャンスがありそうな局面もあったかと思うんですけど、分からなかったんで、気のせいだったかもしれません」と話した。藤井七段の印象は「今更というコメントしか思い浮かばないんですけど、毎局、(対戦するのを)楽しみにしています。機会があれば、また挑戦したいと思います」と話した。
日本将棋連盟によると、藤井七段の2019年度の成績は11対局して9勝2敗となった(未放映のテレビ対局を除く)。
前期C級1組では9勝1敗という好成績を収めながら、前期の成績などに基づいて決まる順位の差で昇級を逃した藤井七段だが、今期は36人中3位で、条件も良い。前期、藤井七段はC級2組から昇級したばかりだったため、39人中31位だった。
順位戦は、名人戦の予選にあたる。フリークラスを除いた棋士が、上からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組という5組に分かれ、リーグ戦を戦う。昇級を重ね、最上位のA級で優勝した棋士が名人に挑戦する。
今期の場合、A級=10人、B級1組=13人、B級2組=25人、C級1組=36人、C級2組=52人が参加している。
C級1組は、成績上位2人がB級2組に昇級し、成績下位の7人に降級点がつく仕組み。C級1組では降級点が二つになると、C級2組に降級となる。
藤井七段は順位戦には17年度の第76期から参加。最初の第76期はC級2組で50人中45位でスタートし、10勝0敗の好成績でC級1組に昇級した。2期目となる第77期はC級1組で39人中31位でスタートし、9勝1敗だったが、自分より順位が上の9勝1敗した人が3人いて、定員2の昇級枠に入れなかった。
藤井七段は順位戦3期目となる第78期は、C級1組で36人中3位でスタートする。前期の9勝1敗という好成績が生きて、クラス内の順位がグンと上がった。 (朝日新聞DIGITAL 2019年6月18日23時41分)
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