ウェブニュースより
藤井七段、棋聖戦一次予選で連勝 二次予選まであと1勝 ―― 将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が11日、大阪市福島区の関西将棋会館で第91期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)の一次予選(持ち時間は各1時間)に臨み、東(あずま)和男八段(63)と伊奈祐介六段(43)に連勝。
二次予選進出まで、あと1勝と迫った。次回の一次予選決勝で、平藤(ひらふじ)眞吾(しんご)七段(55)対竹内雄悟五段(31)の勝者と対戦する。
午前10時に始まった東八段との対局は午後0時18分に終局。後手番の藤井七段が108手で勝った。
https://www.youtube.com/watch?v=Jn6eWfJVTRU
午後2時からの伊奈六段との対局は午後4時20分に終局し、先手番の藤井七段が95手で勝った。
https://www.youtube.com/watch?v=3Sru6DChi0k
ログイン前の続き二局を指し終えた後、取材に応じた藤井七段は、対伊奈六段戦について「序盤から力戦(りきせん)模様の将棋だったんですけど、うまく組むことが出来ずに、こちらの玉型(ぎょくけい)が安定しないまま戦いになってしまったので、少し自信の無い展開かなと思っていたんですけど。その後、戦いながら自玉を安定させることが出来て、少し指しやすくなったかな、という気がしました」と振り返った。
一方、伊奈六段は「仕掛けて、受ける展開になるんですけど、向こうの王様は居玉(いぎょく)で、こちらは寄っていて、やりがいがある展開と思ったんですけど。その後に▲6九玉と緩急をつけられて、(自分が)見えてない手を指されて、ついていけない感じでしたね」と話した。
また、今期棋聖戦の抱負を問われ、藤井七段は「前期は(二次予選の決勝で敗れて)本戦(=決勝トーナメント)まで進むことができなかったので、今期はそこを目指して戦っていきたいな、というふうに思っています」と話した。
日本将棋連盟によると、藤井七段の今年度の成績は10対局して8勝2敗となった(未放映のテレビ対局を除く)。
棋聖戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。
棋聖戦は、全棋士と女流棋士2人が参加し、一次予選と二次予選をトーナメントで行う。勝ち上がった棋士とシード棋士の計16人で決勝トーナメントを争う。その優勝者と棋聖が例年6~8月に五番勝負を行う。
現在は第90期五番勝負が進行中で、豊島(とよしま)将之(まさゆき)棋聖(29)=名人、王位と合わせて三冠=に渡辺明二冠(35)=棋王、王将=が挑戦し、豊島棋聖が1勝0敗とリードしている。
この日の対局は、豊島棋聖と渡辺挑戦者による五番勝負を制した棋士に対し、2020年に挑戦する権利を目指す戦いの一環だ。
藤井七段は棋聖戦には第89期から参加し、今回は3期目。最初の第89期は一次予選で3連勝したが、一次予選の決勝で大橋貴洸(たかひろ)四段(26)に敗れ、二次予選進出を逃した。
2回目の第90期は一次予選で3連勝して二次予選に進出。二次予選では1勝し、二次予選の決勝に進出したが、久保利明九段(43)に敗れ、決勝トーナメント進出は成らなかった。
(朝日新聞DIGITAL 2019年6月12日00時48分)
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |