瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今朝は土曜日に続けて、北十間川の3番手の橋である「小梅橋」を回った。
北十間川は、江戸時代に人の手によって掘られた人口の河川で、もともとは源森川の一部であったが、洪水によって水害が発生したことを機に、寛永12~3年に堰きとめられて以来、現在の東武本社の近くの業平橋(江戸時代からあった橋)から旧中川までの水を通じていない川であったという。 一方、源森川は、隅田川から業平橋のあたりで分断されて南に曲がり、大横川につながっていたということじゃ。大横川は、現在では”大横川親水公園”になってる。その後、明治18年に堰を取り除き閘門(こうもん)ができるようになって、隅田川から旧中川まで水が通じるようになったということじゃ。この後、源森川という名称はなくなり、隅田川から旧中川までを、北十間川とよぶようになったんじゃろうな。 いまでも、堰があった部分は、東京都の浄水施設があり普通に川が流れているわけではない。東武橋から小梅橋までは川が処理場のなかを流れていて、ここに処理場があることも、当時北十間川を堰きとめていた歴史の名残なのであろう。
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 「小梅橋」は、新しいもので江戸時代や明治時代の地図にも出てこない。また、現在でも普通の地図では名前が書かれていない可哀そうな橋なんじゃと。江戸時代に描かれた隅田川向島絵図によると、現在の小梅橋を渡ったあたりのところに「小倉庵」(古地図で○で囲んで置いた)という料理屋があったらしい。江戸時代には、「今戸で大七 有明桜、小梅でおしるこ 小倉庵」とうたわれたほど有名だったそうです。 はじめておしるこを料理として出したのも小倉庵だそうですよ。“隅田川向島絵図”で、“小倉庵”の表記を見ることができます。ただ、残念なことに、幕末に旗本の青木弥太郎(やたろう・家禄二百石、元勘定衆)と強盗を働いた一味の一人に、この小倉庵の跡取り息子の長次郎がいたそうで、いろいろあって今では跡形もありません。古地図の右側の大きな川が、隅田川。地図の一番上を横に流れているのが、北十間川(きたじゅっけんがわ)。北十間川は業平橋(なりひらばし)のあたりで堰きとめられていたんじゃ。古地図の上の部分に「小梅村」と横に書かれているところが、新タワーの建設予定地なんじゃ。
9a09e91a.jpg
de0fd780.jpg いやはや小梅橋上で写真を撮っていると、ぽつりぽつりと雨が落ちだした。北十間川と浅草通りの間のみちを枕橋方向に進むと、源森橋の袂から路地の間から雲固様が黄色に輝いていた。急いで枕橋まで来ると、何時ものコースを桜橋まで進んだが、どうやら本格的に降ってきそうなので、桜橋をわたると、例の屋外プール脇の凸面鏡に写った長袖姿の己をカメラに収めると、そそくさと帰宅した。
 朝飯の時のNHKテレビで、工事に取り掛かった東京スカイツリーの現場のヘリコプターからの撮影が映っていた。間もなくして、そのヘリコプターの騒音が我家の今に流れ込んできた。今日からはじまる新しい朝ドラは、宍道湖の蜆とり漁師の娘と、祇園の舞妓の話らしい。双子の姉妹「佳奈・茉奈」が演じるのだそうじゃ。
 

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