瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
先日10月1日文化の日に白鬚神社で江戸の漢詩人佐羽淡斎(さば たんさい) が隅田川について詠んだ七言絶句を、大窪詩仏が記したという「墨多三絶之碑」を見た。1.5メートルほどの高さの自然石の表面に、3つの漢詩が刻まれていた。佐羽淡斎は、桐生の豪商で、江湖社市河寛斎(1749~1820年、儒学者で詩人)の孫弟子、大窪詩仏の弟子であり、文化文政期に漢詩や南画をよくした知識人であったという。その説明板によれば「この碑(草書)は三囲神社の『本松斎一得翁之碑(隷書)』、隅田川神社の『無琴道人墓銘(楷書)』の両碑を加えて、大窪詩仏の三書体、すなわち『詩仏三碑』として世に知られています。」とあった。
こんなことが少々頭に残っていたので、今朝の徘徊は桜橋から青色御殿通りを抜けて、白鬚公園内にある隅田川神社へと向った。夜が明けて明るくなったのは白鬚橋に出た頃であった。先だって隅田川神社で岸田吟香翁碑を訪ねたときは直ぐに判ったのであるが、鳥居を潜って丹念に調べてみたが、並んでいる碑の中には該当するものがない。本殿の横の木陰に隠れてひっそりと鎮座ましましていた。最後の部分は辛うじて「文化二年 亀田興撰 大窪行書 廣群鶴刻」と読める。白鬚神社の説明板には、楷書と記されているのに「大窪行書(ぎょうしょ)」とは、どうなっているんだ。よくよく調べてみると大窪詩仏(1767~1837年)は幕末の漢詩人で、書画もよくし、名は行(こう)、字(あざな)はは天民(てんみん)、通称を柳太郎、のちに行光、号は詩仏のほかに柳侘(りゅうたく),痩梅(そうばい)、江山翁(こうざんおう)といっぱいあったようじゃ。これで「大窪行書」は(大窪行が書いた)という意だということが判った。しかし、書いてある内容に付いては殆ど判らない。無琴道人が如何なる人物かも全く不明である。
隅田川神社から木母寺の裏を通って、水神大橋に出た。今日は、橋の上流側の歩道を歩くことにした。橋の東詰め見る限り、曙町団地はどうやら出来上がったらしい。橋の上からは旧堤防の残滓がのぞまれた。汐入公園の遊歩道を通り、明治通りを横切って件の落書き横丁を通り、帰宅した。
こんなことが少々頭に残っていたので、今朝の徘徊は桜橋から青色御殿通りを抜けて、白鬚公園内にある隅田川神社へと向った。夜が明けて明るくなったのは白鬚橋に出た頃であった。先だって隅田川神社で岸田吟香翁碑を訪ねたときは直ぐに判ったのであるが、鳥居を潜って丹念に調べてみたが、並んでいる碑の中には該当するものがない。本殿の横の木陰に隠れてひっそりと鎮座ましましていた。最後の部分は辛うじて「文化二年 亀田興撰 大窪行書 廣群鶴刻」と読める。白鬚神社の説明板には、楷書と記されているのに「大窪行書(ぎょうしょ)」とは、どうなっているんだ。よくよく調べてみると大窪詩仏(1767~1837年)は幕末の漢詩人で、書画もよくし、名は行(こう)、字(あざな)はは天民(てんみん)、通称を柳太郎、のちに行光、号は詩仏のほかに柳侘(りゅうたく),痩梅(そうばい)、江山翁(こうざんおう)といっぱいあったようじゃ。これで「大窪行書」は(大窪行が書いた)という意だということが判った。しかし、書いてある内容に付いては殆ど判らない。無琴道人が如何なる人物かも全く不明である。
隅田川神社から木母寺の裏を通って、水神大橋に出た。今日は、橋の上流側の歩道を歩くことにした。橋の東詰め見る限り、曙町団地はどうやら出来上がったらしい。橋の上からは旧堤防の残滓がのぞまれた。汐入公園の遊歩道を通り、明治通りを横切って件の落書き横丁を通り、帰宅した。
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目高 拙痴无
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92
誕生日:
1932/02/04
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