瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 昨日は一日中雨。今朝もまだ降っている。
 今日は10月1日(水)で都民の日である。1952年に東京都が制定した記念日なんだそうじゃ。勿論東京都立および都内各市区町村立の学校は休校となる。また、都内に所在する一部の私立学校も休校となる。
1956年には東京開都500年(1457年に江戸城が築城された年を基準として500年目に相当)を記念して、都民の日に「大東京祭」が催された。その後は毎年恒例となり、1982年からは「ふるさと東京まつり」と改称された。大東京祭以降、東京都は毎年都民の日を記念したバッジを発売した。当初は彫刻家の朝倉文夫がデザインしていたそうじゃが、1959年からは漫画家の清水崑によるカッパをモチーフとしたデザインとなった。カッパが採用された理由としては、隅田川にカッパの巣が多くあったとする伝承によるのだそうじゃ。その後、バッジのデザインは漫画家の小島功に引き継がれ、カッパのモチーフもそのまま受け継がれることになった。
7c2d0226.JPG このバッジは都営施設の無料入場を認める際の目印として用いられ、都内窓口で一般販売を行った他、都内の小中学校などでも組織購入が行われた。このため、1960年代から1990年代ごろまでの間に都内で幼少期を過ごした世代には、カッパバッジとして広く親しまれることになったのじゃ。しかし、無料公開される施設が減少するなどバッジの目的が薄れたため、1997年の都民の日を最後にバッジの販売は行われなくなったそうじゃ。 全国的に販売が行われたわけではない東京ローカルのバッジのために都民以外にはまるで知られていなかったが、漫画「こちら葛飾区亀有公園前は出所」に登場したことで昭和にかつて存在した東京文化として広く知られるようになったのだそうじゃ。
0248d709.JPG あの水道局のマークと見違える東京都の紋章は昭和18年の東京都制施行の際、東京市のマークを受け継いだもので、このマークは、明治22年の東京市会で決定されたらしい。紋章の意味は東京の発展を願い、太陽を中心に6方に光が放たれているさまを表し、日本の中心としての東京を象徴しているのじゃそうだ。
 東京都シンボルマーク選考委員会が候補作品20点の中から一つを選定し、平成元年6月1日に、東京都のシンボルマークを制定した。このシンボルマークは、東京都の頭文字「T」を中央に秘め、三つの同じ円弧で構成したもので、色彩は鮮やかな緑色を基本とする。これからの東京都の躍動、繁栄、潤い、安らぎを表現したものなのだそうじゃ。
 昭和59年6月、「都の花選考会」で東京都の花が正式に決定された。ソメイヨシノは、江戸末期から明治初期にかけ、染井村(現在の豊島区駒込)に住んだ植木職人がヤマザクラの品種を改良したといわれ、満開時の見事さ、散りぎわの花吹雪は格別じゃが、爺の幼少期には軍国教育に利用されたので爺にとってサクラのイメージは好いものでなかった。爺になってから、これは何もサクラの所為ではないことに気が付いた。
 東京の木選定委員会で決定した三種の候補の木 (ケヤキ、イチョウ、ソメイヨシノ)について住民の一般投票を行ったそうじゃ。委員の大多数はケヤキに賛成であったそうじゃが、都民投票のとおりイチョウに決定した。昭和41年からイチョウが東京都の木となったのじゃ。イチョウは古代植物の生き残りといわれ、日本と中国の一部だけに現存している木で、公害や火にも強いため、街路樹としても使われている。
 鳥獣保護及び狩猟に関する法律の規定に基づき樹立した東京都鳥獣保護事業計画の都民の鳥の指定により昭和40年10月1日「ユリカモメ」に決定した。羽は白く、嘴と足が朱色の「カモメ」で、東京付近では、10月下旬から11月上旬にシベリア東北部、カムチャッカ方面から渡来して4月頃まで東京湾、隅田川、多摩川などに群れをなしてみられる。その姿は美しく、古来から詩歌や絵画の題材となっているが、とくに爺の住む直ぐそばの言問橋の謂れの在原業平の和歌の中に詠み込まれていることは有名じゃ。ミヤコドリの通称で知られ、他のカモメ類と同様に雑食性で、小魚類や、水棲昆虫などを採食している。
 雨降りにて、外にも出掛けられず、その間「都民の日」について考えてみた。
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