瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 われわれの身の回りの木、鳥、魚の名にも国字が多い。
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 栂(とが・つが)は木目が細かく健在などに用いられることが多く、建材の母体となる木という意。椙(すぎ)は木扁に栄える意を持つ昌をあわせて、すくすく伸びる杉を表わした国字である。
 榊(さかき)は神前に捧げる木という意であり、樫(かし)は堅い木の意。
椚(くぬぎ)は、門が家の外と家を区別するので、クヌギの一名「くのき」を区の木と解して木扁に門の字を組み合わせて当て字としたという。椨(たぶのき)についてはその字源がふめいである。
椣(しで)は、花をつけた様子が幣(しで)に似ているところからついた名であるが、その国字が木扁に典をつけたものになるのかは何故か良く判らない。同様に栃の字源も不明である。

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 鳥の名では鳰 (にお)。これはカイツブリという水鳥で、水に入る鳥という意。鵆(チドリ)は行き交う鳥の意で、中国では鴴を用いる。普通には千鳥と書く。
 鵇(とき)は年を告げる鳥の意。鴇・朱鷺とも書く。19世紀までは東アジアに広く分布しており珍しくない鳥であったが、20世紀前半には激減した。中国国際放送局によれば2010年12月上旬の時点で中国・日本・韓国を合わせた個体数は1,814羽という。鵥(かけす)は人の言葉を判断する鳥という意で、他の鳥の鳴き声や物音を真似るのが特異な鳥。懸巣とも書く。
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1d3a030e.JPG 漢字の易には、「いきちがう」といういをもつという。鶍(いすか)はスズメ科の小鳥であるが、針葉樹の実を食べやすいように上下の嘴が食い違っているため、易と鳥を組み合わせて作られた国字である。鶫(つぐみ)は漢字の鶇(トウ・つぐみ)に似せて作った国字だという。
 
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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