ウェブニュースより
大相撲名古屋場所13日目 横綱 照ノ富士と逸ノ城 2敗を守る ―― 大相撲名古屋場所は13日目。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休場が相次ぎ、十両以上の関取の休場は21人と戦後、最も多くなりました。横綱 照ノ富士は若隆景を押し出しで破り、不戦勝の逸ノ城とともに2敗を守りました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の水戸龍に剣翔は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため、剣翔が22日から休場し、水戸龍が不戦勝です。
▽照強に王鵬は王鵬が上手出し投げで勝ち越しました。照強は負け越しです。
☆王鵬 (幕内で初勝ち越し)よかったと思います。しっかり正面で相撲がとれたらと思った。(照強の足取りを)頭に入れていない人はいないと思うんですけど、警戒できていたのでいい対応ができた。体の力の使い方がだいぶよくなってきたと思います。(残り)しっかり一番一番とっていきたい。
▽豊山に翠富士は翠富士がはたき込みで勝ち越しました。
▽妙義龍に明生は妙義龍が押し出し。
▽千代大龍に阿武咲は阿武咲が寄り切りで勝ち越し。
☆阿武咲 (勝ち越しも)あと2日あるんで、そこに集中したい。(取組は)落ち着いていけた。(相手に)引かせる距離で相撲がとれたと思う。変えたところは特にないが、感覚が徐々に戻ってきた。
▽志摩ノ海に千代丸は千代丸が上手出し投げ。
☆千代丸 立ち合い、左が引っかかかったぐらいだったが、切れなかったのがよかった。(上手出し投げは)うまくタイミングよく決まってよかったです。負け越したが、来場所に向けて1番でも多く勝たないといけない。(休場者が多く)お客さんが喜んでくれる相撲をとりたい。
▽栃ノ心に千代翔馬は千代翔馬が上手出し投げで勝ちました。
☆千代翔馬 立ち合い当たるつもりだったが、何回も仕切りをしている間に変わろうかと思って。内容悪いけど、何とか勝ちたかった。(休場者が多く)大変。最後まで取りきりたいですね。
▽錦富士に翔猿は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため翔猿が22日から休場し、錦富士が不戦勝です。
▽大奄美に佐田の海は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため大奄美が22日から休場し、佐田の海が不戦勝です。
▽遠藤に宝富士は、遠藤に新型コロナウイルスの感染が確認されたため、22日から休場し、宝富士が不戦勝です。
▽玉鷲に宇良は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため、玉鷲が22日から休場し、宇良が不戦勝です。
☆宇良 (不戦勝と聞いたのは)会場に入ってからです。(聞いた時の心境は)何も感情はなかったです。支度部屋では毎日同じ事を崩さず、どちらかというと普段より体を動かしたかなと思います。もうこればかっりはどうしようもないと思うので。あと2番取り切って、なんとしても最後まで頑張りたい。
▽錦木に逸ノ城は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため錦木が22日から休場し、逸ノ城が不戦勝で2敗を守りました。
☆逸ノ城 (不戦勝を聞いたのは)朝稽古が終わって、10時半ごろに分かりました。(支度部屋では)普段よりゆっくりしていました。(5番連続不戦勝が続いたが)こんなに続けて不戦勝があるのは初めてなので、いつもと違う感じでしたね。今までと違って時間とかズレたりしても、自分の取組もあるので変わりないです。(体の調子は)問題ないです。1日一番、しっかり頑張り、目の前のことに集中したいです。
▽霧馬山に隠岐の海は霧馬山が小手投げで勝ちました。
▽北勝富士に阿炎は阿炎が引き落とし。
☆阿炎 しっかり立ち合い当たって、重いっきりぶつかれた。北勝富士関の立ち合いも良かったので圧力で押されることもあったけど、うまく引き落とせた。(コロナの影響で休場者が続出している)休場した人たちはお大事になさってくださいという気持ちです。残った自分たちが思いきった相撲を取りたい。
▽豊昇龍に若元春は豊昇龍が小手投げで勝ち越しました。若元春は負け越しました。
★若元春 左で組んで前に攻めようと思ったところは狙い通りだったんですけど、差さった時に小手で振られて浮いてしまった。向こう(豊昇龍)は番付の上で活躍している若手で、焦って雑になってしまったなと思います。(初めての負け越しは)悔しいですけど、今場所負け越して番付少し落ちると思うんですけど、来場所はこの経験を生かしていきたい。
▽碧山に大栄翔は、部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため大栄翔が22日から休場し、碧山が不戦勝です。
▽貴景勝に正代の大関どうしの対戦は貴景勝が押し出しで正代を破り、3敗を守りました。
★正代 立ち合いから右を差しにいきました。流れとして悪くなかったんですけど、ちょっと土俵際まで足がついていきませんでした。気を抜かずにいったつもりだったんですけど、ちょっと土俵際で攻めきれなかったですね。あと2番あるので、しっかり最後まで相撲を取り切れたらと思います。
▽横綱 照ノ富士に若隆景は照ノ富士が押し出しで若隆景を破り、2敗を守りました。
名古屋場所13日目を終えて、2敗で照ノ富士、逸ノ城が並び、3敗で貴景勝が追う展開です。
力士の談話
王鵬は、照強の足を取りに来る攻めを冷静に対処して幕内で初の勝ち越しを決め、「落ち着いてとれた。足を取る深さなどしっかり警戒できていたので自分が動かしやすい場所に相手を置くことができた」と冷静に振り返りました。
勝ち越しの要因には「ここが悪かったあそこが悪かった、ではなく、負けてもいいところを出せた。場所の前には出稽古もできて佐渡ヶ嶽部屋に行かせていただき、しっかりと稽古できたからだと思う」と充実した表情でした。
豊山は、翠富士を押し込みながらも土俵際で逆転され7敗目を喫し「最後決めにいこうとしたところをうまいことはたかれた」と悔しそうでした。
新型コロナウイルスの影響で休場者が相次いでいることについては「支度部屋が寂しい。僕らよりも休んでいる人の方がもどかしい。残り2日間、出ている力士が頑張ってお客さんに喜んでもらえるようにしないといけない」と気を引き締めていました。
また、部屋の弟弟子である吉井が幕下優勝を果たしたことには「場所前も頑張って稽古していた。いい相撲を見させてもらった。彼らの活躍でお尻に火をつけてもらった。僕らもまだまだできるのを見せたいし、彼らにも上に上がってもらい部屋の底上げができれば」と話していました。
3連勝で3場所ぶりの勝ち越しを決めた阿武咲は「しっかり落ち着いて相撲が取れた。今場所は感覚が徐々に戻ってきたのがよかった。ここからまた上を目指して一からやりたい」とハキハキと応えていました。
千代丸は、5勝目を挙げましたが返り入幕での負け越しが決まっていて「負け越したのはしかたがないので、来場所に続く相撲がとれるように最後まで頑張る」と淡々としていました。
千代翔馬は、栃ノ心を破り6勝目を挙げ、「前に自分もコロナの影響で15日間休んだことがある。そのときに出場しているみんなが頑張ってくれた。その代わりに勝っても負けてもいいのでしっかり自分の相撲をとりたい」と話していました。
22日が26歳の誕生日の錦富士は、不戦勝で9勝目をあげ「ことしはけがをせず飛躍の年にしたい」とことば少なげでした。
宇良は、不戦勝で6勝目を挙げ「支度部屋での準備は毎日の繰り返しなので崩さず、取組がない分、ふだんよりも体を動かした。何としても最後まで頑張りたい」と淡々としていました。
2敗で優勝争いトップに並ぶ逸ノ城は、不戦勝で11勝目で「取組がある日よりはゆっくり過ごした。他のことは考えず、目の前のことに集中したい」と落ち着いた様子でした。
小結 豊昇龍は、前半戦で4連敗したものの立て直し、4場所連続の勝ち越しを決めて「何よりも勝ち越せてよかった。あと二番も頑張りたい」と意欲を語りました。
一方の若元春は、幕内4場所目で初めての負け越しが決まり、「悔しいは悔しいが、ここまできているので。来場所に取り返し、また上位と戦う形になれば今場所の経験を生かしたい」とさっぱりした表情でした。
大関 貴景勝は、正代との大関どうしの一戦を制し10勝目を挙げて「集中していた。あすも準備して頑張りたい」といつもと変わらない様子でした。
2敗を守った横綱 照ノ富士は、22日も取材には応じませんでした。 (NHK WEB NEWS 2022年7月22日 20時58分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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