相撲は千数百年も前に始まり、今のような形になったのが江戸時代(1603年〜1867年)です。力士は頭にまげ(江戸時代の一般(ぱん)的な髪(かみ)型)を結っていますし、審(しん)判役の行司(ぎょうじ)は約600年前の侍(さむらい)と同じ服装をしています。力士は取り組み前に土俵で塩をまきますが、そこには神聖な土俵を清める意味などもあり、日本の伝統文化が残っています。相撲は歴史あるスポーツとして日本の国技とも呼ばれています。野球やサッカーなど、たくさんのプロスポーツがありますが、日本で最も古くからあるプロスポーツは相撲です。
テレビ中けいが行われる「大相撲」は、プロの力士による興行(こうぎょう)です。きたえあげられた平均体重150キログラム(約330ポンド)もの大男同士が素手でぶつかり合うので、はく力十分。ひいきの力士を応えんする声も大きくなります。
力士は全部で652人(2021年3月現在)います。1年に6回、本場所と呼ばれる15日間の取組が行われます。取組の成績で順位が変わり、順位表は番付と呼ばれ、次の場所前に発表されます。一番強いのが横綱(よこづな)で、続いて大関、関脇(せきわけ)、小結、前頭までが幕内と呼ばれる上位クラスです。この下に十両、幕下、三段目、序二段、序の口と続きますが、十両以上が一人前の力士とされ、関取と呼ばれます。
近年は外国人力士が増えています。通算勝ち星歴代1位のモンゴル出身の横綱、白鵬を始め、ジョージア出身の栃ノ心ら幕内42力士中11人が外国勢。全体では24人に上ります。国別ではモンゴルが18人、ジョージア1人、ブルガリア1人、ブラジル1人、ロシア1人、ハンガリー1人、ウクライナ1人です。(2021年3月現在)
ウェブニュースより
まわし待った&下がり蹴り上げに沸く会場!翠富士が1分58秒の熱戦制し霧島破る ―― <大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ
優勝争いにも、昇進にも絡まないけど、これぞ結びの一番! の熱戦が館内を沸かせた。
結びの一番は、新大関の霧島(27=陸奥)と、東前頭3枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)との対戦。霧島は途中出場でここまで2勝3敗2休で、翠富士は1勝6敗と精彩を欠いていた。その前の3番は、大関とりの3関脇がいずれも勝って迎えた結びの一番。右四つで潜り込んだ翠富士に対し、霧島は左から抱えて応戦した。打開しようと左から小手投げで振り、右はのど輪で押し込もうとした霧島だが、ここをしのいだ翠富士が再び、頭をつけて右差しの体勢を取った。
両者の動きが止まった時、立行司の式守伊之助が、まわし待った。両者を静止させ、緩んだ霧島のまわしを、力いっぱい腕力を使って締め直そうとする。だが、これがなかなかうまく行かず、呼び出しの手を借りて何とかしのいだ。館内からは、どよめきとも歓声ともつかない声が沸き上がって、笑いも渦まいた。
何とかまわしを締め直した後、待った前の体勢を、土俵下の佐渡ケ嶽審判長(元関脇琴ノ若)に入念に確認。ほどなくして再開された。
再開後、今度は土俵に落ちた霧島の黒い下がりを、翠富士が右足で蹴り上げ、ここでも館内はどっと沸いた。力のこもったせめぎ合いの後、正面土俵で翠富士の右下手と、霧島の左小手の、投げの打ち合い。両者、強靱(きょうじん)な足腰で残したが、最後は霧島の右足が俵を踏み越し、翠富士が2勝目を挙げた。
座布団が館内を舞う、いろいろあった熱戦は、1分58秒の、これぞ大相撲。まわしの締め直しに時間がかかったこともあり、ネット上では「結構時間かかってたから霧島も翠富士も辛そうだった」「伊之助さんの補助で颯爽と飛び込んできた呼出しさんかっこいい」「今の伊之助批判されがちだけど個人的には良い行司だと思う」「1人で頑張る伊之助の姿が切なかった」…などの声が飛び交っていた。 [日刊スポーツ 2023年7月16日18時52分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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