相撲の勝負判定役を行司という。土俵上で力士を立ち合わせ,勝負を見定めて勝方に軍配団扇をかざし,勝負検査役から異議の申立て(ものいい)がなければ勝ち名のりをあげる。平安時代の〈相撲節会〉には勝負を裁定する中立の行司はなく,織田信長のころ初めて勝負を判定する〈行事〉(=〈行司〉のはじまり)の役ができて,相撲の催しを監督する奉行役を務めた。江戸中期の勧進相撲の隆盛とともに勝負判定のための行司が専門職として成立,分派をつくって権威を争った。現在木村,式守両家があり,軍配団扇の房の色により階級が分けられる。最高位(横綱格)は総紫,次位(大関格)は紫白で,前者は木村庄之助,後者は式守伊之助に限られ,両者を立行司という。
ウェブニュースより
新入幕の19歳伯桜鵬が優勝王手 新入幕Vなら109年、10代Vなら貴花田以来31年ぶり快挙 ―― <大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇ドルフィンズアリーナ
昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕の西前頭17枚目・伯桜鵬(19=宮城野)が優勝に王手をかけた。優勝争いで単独トップだった北勝富士と対戦。土俵際の突き落としで勝ち、自力で引きずり下ろした。
千秋楽は同じ3敗で並ぶ関脇豊昇龍との対戦が組まれた。優勝すれば19歳11カ月で92年初場所を19歳5カ月で制した貴花田(のちの横綱貴乃花)以来となる10代での快挙。新入幕の優勝は1914年(大3)5月場所の両国以来109年ぶり。所要4場所は幕下付け出しでは、元横綱輪島が72年夏場所で記録した15場所を大幅に更新する。まさに記録ずくめの優勝となる。
朝の稽古場で師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)から「(北勝富士は)左おっつけが強い。そこにはまるな」とアドバイスされた。しかし、思った立ち合いができず、左四つで胸を合わせる形となった。最後も攻め込まれたが「土俵際は残せると思ったので、あせりはなかった」。物言いはついたが、右足のかかとはしっかり浮かして残していた。
幕内前半戦で異様ともいえる雰囲気だった。「歓声が大きい中で、しっかりそれを力にして集中できたのがよかった」という大物ぶり。「(優勝争いを)意識するというか注目されている。自分は今日の相手に準備して結果的に勝った。そういう(優勝を争う)思いはないです」。
幕内は全員が化け物というか怪物」と表現していた。その怪物たちと渡り合い、トップで千秋楽を迎える。「自分は優勝できるレベルじゃない。明日の相手に勝つ準備をしていくだけです」。恐るべし19歳は表情ひとつ変えずに言った。 [日刊スポーツ 2023年7月22日16時43分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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