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ウェブニュースより
 翔猿が金星獲得の大仕事「やばい、最後勝った時も何も見えてない」横綱の攻め耐えに耐えた56秒 ―― <大相撲名古屋場所>◇3日目◇11日◇ドルフィンズアリーナ
 西前頭筆頭の翔猿(31=追手風)が、横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)から今場所の初日を出した。
 圧倒的に攻められながら粘りの相撲。56秒8の大相撲を制し最後は寄り切った。

 支度部屋で髪を結い直した後も、翔猿の息は絶え絶えだった。「やばいですね、久しぶりに。最後勝った時も何も見えてない。疲れすぎて」。横綱の攻めを耐えに耐えた約1分。「ゼー、ゼー」とはく息こそ、大仕事を遂げたあかしだった。
 初日から連敗で迎えた横綱戦。「連敗していたんで、勝ちたい気持ちが強かった」。出番前の支度部屋。他の力士より人一倍、付け人を相手に立ち合いを繰り返し、大量の汗を流した。
 現実はあっさり横綱に右四つに組み止められた。一気に前へ圧力をかけられるが174センチ、135キロの体は粘った。「(まわしが)外れそうになった」と一枚まわしがビヨンと伸びてもうまく回り込みながら、最後は横綱の膝裏から崩しながら勝利をつかんだ。
 頭上には大量の座布団が舞う。「座布団が舞ってたのは、今まで夢見ていた光景。体力はやばかったけど気持ちよかったです」。持てる力を使い切り10勝で殊勲賞の昨年秋場所以来2個目の金星を手にした。
 同部屋で埼玉栄高の後輩でもある関脇大栄翔が、大関昇進に向けて突き進む。場所前から「狙いたい」と堂々と公言してきた充実の相手と「いい稽古ができたんで。(この日も)がむしゃらにいくことができた」という。稽古を積んだ自信によって気持ちも折れなかった。「持ち味を出せた。うれしい」と言った。
 宿舎は三重県内にある。「移動に1時間半。往復3時間かかりますからね。遠いですよ」。そんな移動時間も、気持ちを整理するなどに使えるのだろう。今年春場所以来となる三役復帰にも「戻りたい」と意欲を示す。絶対的な主役候補に粘り勝った金星が、その原動力となる。    [日刊スポーツ 20237111934]


 

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目高 拙痴无
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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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