ウェブニュースより
大関とり若元春「いい立ち合い」大栄翔「落ち着いて攻められた」豊昇龍「よく見ながら立った」 ―― <大相撲名古屋場所>◇初日◇9日◇ドルフィンズアリーナ
大関とりに挑む3関脇が、そろって白星を挙げる好スタートを切った。
若元春(29=荒汐)は御嶽海を寄り倒し、大栄翔(29=追手風)は正代を押し出し、豊昇龍(24=立浪)は翔猿を押し倒した。初日から貴景勝(26=常盤山)、霧島(27=陸奥)の2大関が不在となった今場所だが、その穴を埋めるべく、大関昇進がかかる3人が熱い名古屋を盛り上げていく。
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若元春は大関経験者の御嶽海を圧倒発進した。得意の左差しから一気の出足で寄り倒した。「狙ってというか、体に染みついているもの。あの形になれば出るしかない。先場所は立ち遅れたが、いい立ち合いができた」と振り返った。
「大関とりトリオ」でただ1人“意欲”を表に出していない。この日も「大関とかは考えていない。関脇とだけでも自分には多分な地位。関脇をまっとうすることだけを考えている」。その分、自身の相撲も冷静に見つめる。「相手が投げにくる時に体を寄せてしまう悪い癖が出た。まだまだと思う。帰って動画を見て反省したい」と言った。
上位で競り合う厳しい状況の中、この「無欲さ」が武器になるかもしれない。「まわりが強いんで、けがを怖がっていたら力は出し切れない。番付だけじゃなく、自分も実力をしっかり身につけていきたい」。冷静に自己分析しながら、シビアな戦いに臨む。
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大栄翔は終始攻めて快勝し、昇進目安の3場所33勝へ、残り10勝とカウントダウンに入った。大関経験者の正代を、立ち合いで下から突き起こした。いなして体を密着させようとした相手を左、右、左と、のど輪3連発で引き離した。最後も土俵際の相手に、逆転の隙を与えず腰を割って押し出し。「最後まで落ち着いて攻められた。今場所は、いつも以上に応援してもらっているので期待に応えたい」と、堂々と宣言した。
小結の2場所前は優勝を目前で逃して12勝、関脇の先場所が10勝と、2場所で計22勝を挙げた。計21勝の豊昇龍、若元春を1歩リード。何よりも2人にはない優勝の経験がある。貴景勝に続き、霧島と両大関が休場。この日の協会あいさつでは初めて前列で並んだ。しかも八角理事長(元横綱北勝海)を中心に横綱照ノ富士と両隣。本来は大関の位置に立ち「いつもと、ちょっと違った」という、新しい景色を一足早く見た。勢いに乗って大関に昇進し、場所後は正真正銘、新しい景色を見るつもりだ。
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白星発進となった豊昇龍だが、際どい判定に救われる結果となった。「相手ははたきもあるんでよく見ながら立った」と翔猿の攻めに警戒しながら圧力をかけて押し込んだ。翔猿との距離が一瞬、離れた時、前傾をかけた体が少し右に傾きながら泳ぐような格好となり、目標を失った左手が大きく空振り。その時、左手が土俵の砂をはいたように見えたが、土俵周りにいる審判部の親方衆から物言いはつかなかった。ヒヤリとさせる一番を制し、「何より勝てたことが良かった」と安堵(あんど)した。
「すごく世話になっている」人から贈られた濃紺の締め込みを、今場所から着けている。新十両時代にも好きな青い色の締め込みを締めていただけに、今回は「同じ青は変なんで、黒っぽい青にしました」。大関とりに挑むライバル2人とともに白星発進も「普通に相撲を取っていました」と意に介さず「1日一番を大事に」と冷静だった。 [日刊スポーツ 2023年7月9日22時5分]
浅草寺の天井画「龍之図」、剥がれ垂れ下がる…経年劣化か ―― 東京・浅草の浅草寺で8日、本堂の天井画「龍之図」(縦6.4メートル、横4.9メートル)の一部が剥がれた。経年劣化とみられ、寺は8日夜に撤去した。今後、修復を進めるという。
浅草寺によると、剥がれたのは8日午前11時頃。天井から和紙が垂れ下がった状態になったが、寺は安全上問題はないと判断。本堂の公開は9日も通常通り行われた。
龍之図は日本画家の川端龍子が1958年の本堂再建に合わせて描いたもので、色あせなどの劣化が見られたため、今秋に修復作業が行われる予定だった。
浅草寺教化部執事の清水谷尚順さんは、「剥がれてしまうと思っていなかったので残念。一刻も早く修復したい」と話した。 【読売新聞オンライン 2023/07/09 18:43】
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