ウェブニュースより
土俵彩る業師=宇良、好調の序盤戦-大相撲名古屋場所 ―― 小さな業師が館内を連日沸かせている。東前頭4枚目まで番付を上げた宇良が、この日も鋭い勝負勘を見せた。
頭を下げて潜り込もうとするが、顔面を何発も突かれて徳俵に後退。しかし、距離が開いた次の瞬間、栃ノ心が右足を前に出したところを逃さなかった。「うまく入れてよかった」。素早く右膝にしがみつき、足取りで土俵外へ追いやった。
関学大時代から居反りなどの珍手で注目されたが、プロ入り後は考えを変えた。「作戦を練ってやっていくより、自分の力で攻め切れる相撲を取りたい」。簡単に力負けしないようにと力を磨き続けている。
174センチ、137キロの小さな体でレスリング仕込みの相撲。八角理事長(元横綱北勝海)は過去の小兵力士を思い浮かべても「記憶にない」と言い、「勝負度胸もある」と高く評価。「慣れてしまえばいいけれど、稽古場でもやっていないだろうから」と取りづらさを想像した。
鶴竜と遠藤が休場したため、横綱とも対戦する可能性が出てきた。「経験を重ねながらやっていきたい」。上位戦でも土俵に彩りを添えるか。 (JIJI.COM 2017/07/13-21:33)
https://www.youtube.com/watch?v=wIzJZwyOwfo
御嶽、玉鷲に相性抜群も「(玉鷲が)やりにくいだけ」/名古屋場所 ――大相撲名古屋場所5日目(13日、愛知県体育館)注目の関脇対決は御嶽海が玉鷲との相性の良さを発揮。対戦成績を8戦全勝とした。
右喉輪を受けて押し込まれたが何とか持ちこたえ、右をのぞかせるとスピードを生かして走るようにして押し出した。難敵をお得意様にしているが「(玉鷲が)やりにくいだけで、僕はやりやすさは感じてないですよ」と涼しい表情だった。
玉鷲は詰めの部分で強引に攻めて墓穴を掘った。「腰が高かった」と悔やんだ。
「藤井四段人気」の正しい活用法とは ―― 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)が11日、大阪市の関西将棋会館で指された「加古川青流戦トーナメント」3回戦で都成竜馬四段(27)を破り、ベスト8に進出した。この日も約40人の報道陣が詰めかけ、藤井フィーバーに陰りのない様子をうかがわせたが、経済効果研究で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授(72)は、これほどの活躍をみせても経済効果はそれほどではないと指摘。その上で「これだけの金の卵をうまく使って、好循環をもたらしてほしい」と提言。将棋界の発展と棋士のステータス向上を訴えた。
藤井四段は2日に行われた竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に敗れて、デビュー以来の連勝記録が「29」でストップしたが、6日の名人戦・順位戦C級2組で中田功七段(49)に勝利してプロ通算30勝目。この日、対都成戦は3戦全勝となる白星で31勝目を挙げた。
先手の都成四段が得意とする中飛車の展開に、関係者も「都成の勝ちの目も十分あった」。藤井四段は、そんなどちらに転ぶか分からない対局を130手で制した。終了後は「序盤から難しい将棋でした。最後はなんとか」とホッとした様子。再び連勝開始となったが「う~ん、はい、それは…」と多くを語ることはなかった。
19日に誕生日を迎えるため、14歳最後の対局となったが「内容に関しては精査してみないと分からないが、結果勝てたのは良かった。1年前は3段リーグにいたが、周りの環境なども含めいろいろ変わった。自分でも成長できた1年だったのかなと思います。次の1年も強くなるように頑張りたい」と話した。
淡々と振り返る藤井四段だが、やってのけてきたことは規格外。中学2年で史上最年少プロデビューというだけでも十分衝撃的なのに、デビュー後は無傷の29連勝で歴代最多連勝記録まで達成した。その活躍は、将棋のコンピューターソフト不正使用疑惑をめぐる騒動で、暗いイメージが覆いかぶさっていた将棋界に光を与えた。
だが、これほどの活躍をみせても経済効果はそれほどではないというから意外だ。関西大学の宮本教授は「人気は先走っているが、ビジネスとしては成り立っていない。藤井四段の活躍ぶりを考えると、試算するのが申し訳ないくらい」と冷静に指摘する。
「例えば、清宮幸太郎君(18=早実)が甲子園に出ると、何万人が移動、食事、グッズを購入し、1試合で4億円くらい動く。同様に先日、上野(動物園)のパンダが誕生しましたが、約270億円と試算しました。一方、将棋はお金を使うところが少ない。いくら、扇子やおもちゃが売れたり、将棋教室に通う子供が増えてるといっても、他の勝負事と比べると(規模が)小さい」
その上で、宮本教授は藤井四段のCM出演や講演会の開催、一流ホテルでの将棋のパーティー開催など様々な具体例を提案し「真剣勝負、金儲けやない、もっと清潔なもんやと言われるかもしれない。でもね、これだけの金の卵がある。うまく使って将棋界の収入が増えれば、他の棋士の年収も高まる。そうなれば、子供の夢も膨らんで裾野も広がる。そんな好循環をもたらすような対応をしていただきたいですね」と連盟にハッパをかけた。
当の藤井四段は将棋漬けの夏休みとなりそうだ。藤井四段が通う名古屋大学教育学部付属中学校によると「夏休みは21日から8月いっぱいまで」とのこと。早速、21日にも東京・将棋会館で行われる上州YAMADAチャレンジ杯の準々決勝に臨む。続いて24日には、第89期棋聖戦1次予選で西川慶二七段(55)と対戦。勝てば連戦で阪口悟五段(38)と対戦する。さらに、27にちには27日には平藤眞吾七段(53)との銀河戦も控えている。
まさに、将棋漬けの日々だが、負けないのだから仕方のないこと。連盟関係者も「学業に支障をきたさないためにも、夏休みは多くの対局が組まれそうです」と話す。
それでも、藤井四段は「実力をつけることが必要。実力向上すベく頑張りたい」と常々話しているだけに「将棋漬けドンと来い」なのかもしれない。中身の濃い夏休みとなりそうだ。 〔東スポWeb 2017年7月13日 16時30分 (2017年7月13日 17時11分 更新)〕
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