瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今日から名古屋場所が始まります。今場所は、次の4力士に注目してみたいと思います。
大関:高安
 大相撲の新大関高安(27=田子ノ浦)が7日、名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)での初優勝に意欲を見せた。長久手市内にある同部屋宿舎での朝稽古後「大関として力強い相撲を見せたい。やはり全部勝って優勝すること。それが僕の掲げていることですから」と語った。
 この日の取組編成会議で初日の相手は西前頭2枚目の北勝富士、2日目は東前頭3枚目の勢に決まった。北勝富士は初顔合わせで「きっぷのいい、やりがいのあるお相撲さん。気は抜けないです。でも、肩の力は抜いて、堂々とやります。全力でいかせてもらいます」と言い、表情を引き締めた。

関脇:御嶽海
 大相撲の御嶽海(23=出羽海)が、新関脇の自覚を強く持った。名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)へ向けて29日、愛知・扶桑町の境川部屋へ、番付発表後初めて出稽古を行い、大関豪栄道と11番相撲を取った。わずか1勝だったが、出稽古自体に重きを置いた。昨年の同時期の出稽古は数回。稽古不足を指摘されることもあった男が、今日30日以降も他の部屋の力士と稽古を積むことを決めた。
 御嶽海は落ち込んだ表情を見せなかった。むしろ、手応えをつかんだ表情だった。平幕に返り咲いた佐田の海らと、13番取って5勝8敗。その後、お目当てだった豪栄道とは11番取って1勝。自身最高位の船出としては、落ち込んでもおかしくない結果。しかし「いい稽古が出来ました」と充実感たっぷりで話した。
 長野県から33年春の高登以来84年ぶりの新関脇になった。「関脇になったことでちょっと意識を変えようと思った。部屋の一門のトップの豪栄道関の所に行きたいと思った」と強い気持ちが芽生え、出稽古を敢行。すぐにバテた自分に比べて、最後まで力強かった大関に「体力めっちゃあるなと思った。まだまだ上がいるんだなと思った」と実感した。行動に移した出稽古の収穫はすぐにあった。
 去年の名古屋場所前の出稽古は「1、2回ぐらい」と少なかった。これまで参加した巡業では、親方衆から稽古量の少なさに苦言を呈されたこともあった。この日胸を合わせた豪栄道も「場所相撲だから参考にならん」と話し、場所の本土俵で、稽古場では見せないような力強い相撲を取る姿に注文を付けた。しかし御嶽海は「出羽海部屋のトップの自覚をもってやっていきたい」と言い切った。今日30日も境川部屋に出稽古する。来週は自分の部屋に、境川部屋の関取衆を迎えて胸を合わせる。実力者と稽古を積むことで、自信と強さを作り上げる覚悟を持った。

前頭筆頭:貴景勝
 大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)に初めて幕内上位で臨む西前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花部屋)が1日、車で約1時間をかけて阿武松部屋に足を運び、出稽古で汗を流した。
 阿武松部屋への出稽古は、番付発表後の稽古始めとなった27日から、これで5日連続。やはり押し相撲を身上とし、同学年で中学時代からライバル関係にある、同6枚目の阿武咲(20)と連日、熱のこもった三番稽古を行ってきた。この日は、やや番数は減ったが23番を消化。これまでは五分以上の数字を残してきたが、この日は9勝14敗と負け越して終了した。
 三番稽古の合間に、阿武松親方(元関脇益荒雄)から「筆頭だぞ!」「横綱、大関と当たるんだぞ!」「さあ三役だ、関脇だぞ!」と叱咤(しった)激励の声が飛ぶ中、ビッショリと汗を流した貴景勝は「いい稽古が出来ています。横綱、大関戦は顔じゃない(分相応ではない、の意味)けど気負わず、自分の力を出し切るだけです」と約1週間後に迫った初日を見据えた。一方の阿武咲も「場所に向けて反応も良くなって、気持ちも高ぶってます」と入幕2場所目に向け、気合を入れた。

前頭四枚目:宇良
 名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)前夜祭が6日、名古屋市内のCBCホールで行われ、朝日山親方(元関脇琴錦)式秀親方(元前頭北桜)友綱親方(元関脇旭天鵬)が大胆な優勝予想を披露した。
 場内を最も沸かせたのは朝日山親方で、幕内3場所目で最高位の東前頭4枚目となる「宇良」。「まあ、ありえないとは思いますが…」と笑って前置きした上で、低く素早い立ち合いの取り口を引き合いを例に出し「ああいう相撲は、上位陣には絶対イヤですよ。しかも絶対に負けられない相手だから、慎重になる。すると宇良の思うつぼでしょ?」。スピードを生かして史上ただ1人、2度の平幕優勝を成し遂げた経験を踏まえて持論を展開した。
 「小兵の業師」として注目を集める宇良が、7月9日に初日を迎える大相撲名古屋場所(愛知県体育館)の土俵に、自己最高位の東前頭4枚目で立つ。大きく勝ち越せば新三役も視野に入ってくる地位。星を伸ばせば初めての横綱、大関戦が組まれる可能性もある。29日は岐阜県羽島市の木瀬部屋で調整。相撲は取らず土俵の外で軽く体を動かした。「まず勝ち越しを目指す、と言える地位ではなくなってきている。怖いですね」と本場所へ緊張感を漂わせた。
  順調に番付を上げてきた。デビューからの14場所で負け越したのは、十両だった昨年の秋場所だけ。幕内での最近2場所も連続で勝ち越した。関学大時代に得意とした奇手の「居反り」によって高まった人気が先行しているわけではない。
 今場所後に三役昇進を決めれば所要15場所。年6場所制が定着した昭和33年以降では小錦、朝青龍、琴欧洲の14場所に次ぐ史上4位の速さ(幕下付け出しをのぞく)という快挙になる。16場所の武蔵丸、栃東、17場所の旭富士、正代と、そうそうたる力士たちの記録も抜くことにもなる。
 プロ入り後は一貫して正攻法を追求してきた。押し相撲にこだわって体を大きくしようと、新弟子検査時に113キロだった体重を137キロまで増やした。11勝を挙げた先場所は押し出しの決まり手が最も多く、5番を数えている。
 関取になる前から異例ともいえる大歓声を背負って戦い、重圧をはねのけて結果を残してきた。本人は「精いっぱい集中して相撲を取っているだけ」と多くを語ろうとはしないが、地道な努力と徹底した対戦相手の研究を積み重ねてきたからこそ、いまがある。
 手ごわい力士との対戦が待ち受ける今場所。持てる力を発揮し、一気に番付を駆け上がることができるか。25歳は「気負わずやりたい」と平常心で臨む。


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プロフィール
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目高 拙痴无
年齢:
92
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1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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