瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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卯の花を詠んだ歌6
 
昔の人はホトトギスの声を「テッペンカケタカ」と聞きならし、最近では「特許許可局」という聞きならしもありまか。もっと素直に書けば 「キョッ、キョン、キョキョキョキョ」または 「キョッ、キョ、キョキョキョ」となります。遠くで聞くと甲高く金属的響きさえ感ずる声も、間近かで聞くと、ふくらみのある肉声で 「クワ、クェ、クワ、クワ」という感じになります。口を大きく開け、そのとき口内のオレンジ赤が目立ち、さらに喉の奥から全身の力をふりしぼって送り出されてくるこの音色に、昔の人は「鳴いて血を吐く」といったのです。テリトリー(なわばり)の決った6月の六甲では、尾根にある決った松の大木で長時間鳴いてから、ひらひらとした羽ばたきで次の木へと移って、またそこで鳴きつづけるというような動きがみられます。鳴きながら谷を飛び越していく姿をよく見られます。もっとも活発に鳴くのは6月の霧の季節です。姿は見えず霧の中を声だけが移動して行くのは何ともいえない風情があります。深い山に来ているような気分をもり上げてくれます。時には 「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ」と鳴くが、これは地鳴きです。雌はこの鳴き声だけです。雄2羽が接近した時には猛烈に鳴き交わし、ついには調子を乱した鳴き方になってしまうのです。また、鳴いている雄の近くに雌がくると、テンポが早くなり調子も乱れ、熱のこもった鳴き方に変調します。
 
https://www.youtube.com/watch?v=F51PwH_EHho


184089: 高御倉天の日継とすめろきの神の命の聞こしをす国の………(長歌)
獨居幄裏、遥聞霍公鳥喧作謌一首并短謌
標訓 獨り幄(とばり)の裏(うち)に居て、遥かに霍公鳥(ほととぎす)の喧()くを聞きて作れる謌一首并せて短謌
集歌4089 高御座 安麻能日継登 須賣呂伎能 可美能美許登能 伎己之乎須 久尓能麻保良尓 山乎之毛 佐波尓於保美等 百鳥能 来居弖奈久許恵 春佐礼婆 伎吉能 可奈之母 伊豆礼乎可 和枳弖之努波無 宇能花乃 佐久月多弖婆 米都良之久 鳴保等登藝須 安夜女具佐 珠奴久麻泥尓 比流久良之 欲和多之伎氣騰 伎久其等尓 許己呂都呉枳弖 宇知奈氣伎 安波礼能登里等 伊波奴登枳奈思
訓読 高御倉(たかみくら) 天の日継と 天皇(すめろぎ)の 神の命(みこと)の 聞こし食()す 国のまほらに 山をしも さはに多みと 百鳥(ももとり)の 来居て鳴く声 春されば 聞きのかなしも いづれをか 別きて偲はむ 卯の花の 咲く月立てば めづらしく 鳴く霍公鳥(ほととぎす) あやめぐさ 玉貫くまでに 昼暮らし 夜渡し聞けど 聞くごとに 心つごきて うち嘆き あはれの鳥と 云はぬ時なし
意味 高御倉にあって天下を受け継ぐ日嗣の天皇たる神の命がお治めなされる国の、その秀でた国土には山はたくさんあると、いろいろな鳥が飛び来て鳴く、その声は、春になると聞いていて、愛しいことです。そのどれが良いかと聞き分けて愛しむ。卯の花の咲く月になると、新鮮に鳴くホトトギスの声を、菖蒲の花を薬玉に貫く時期まで、昼は一日中、夜は一晩中聞くけれど、聞く度に、気持ちが動いて感動し、興味が尽きない鳥だと、声を挙げない時はありません。
反謌
集歌4090 由久敝奈久 安里和多流登毛 保等登藝須 奈枳之和多良婆 可久夜思努波牟
訓読 行方(ゆくへ)なくあり渡るとも霍公鳥(ほととぎす)鳴きし渡らばかくや偲(しの)はむ
意味 どこへ飛んで行ったか知れずに飛んで行っても、ホトトギスが鳴きながらやって来ると、これほどに恋しく思うのでしょう。

集歌4091 宇能花能登 登聞尓之奈氣婆 保等登藝須 伊夜米豆良之毛 名能里奈久奈倍
訓読 卯の花のとともにし鳴けば霍公鳥(ほととぎす)いやめづらしも名告()り鳴くなへ
意味 卯の花の咲くのとともに鳴くと、ホトトギスは一層に新鮮に思える。自分から名告り出るように鳴くたびに。
注意 原文の「宇能花能登登聞尓之奈氣婆」を一般には「宇能花能登聞尓之奈氣婆」として「卯の花のともにし鳴けば」と訓みます。

集歌4092 保等登藝須 伊登祢多家口波 橘能 播奈治流等吉尓 伎奈吉登余牟流
訓読 霍公鳥(ほととぎす)いとねたけくは橘の花散る時に来鳴き響(とよ)むる
意味 ホトトギスが大変残念なことは、橘の花が散るときになって、飛び来て鳴き、その声を響かせることです。
右四首、十日、大伴宿祢家持作之
注訓 右の四首は、十日に、大伴宿祢家持の之を作る


ウェブニュースより
 
花見の次は団体旅行 昭恵夫人がコロナ会見翌日にお出かけ ―― 3月下旬に知人と私的な「桜を見る会」をしたと報じられて、世間を仰天させた安倍首相の昭恵夫人。3月15日にはヒマを持て余し、団体のツアー客と共に大分県を旅行していたという。週刊文春が15日ウェブサイトで報じた。
 
 
前日14日には、安倍首相が記者会見して、国民にコロナウイルス対策の重要性を訴えたばかり。そのタイミングで、昭恵夫人は約50人の団体ツアーと共に同県の宇佐神宮を参拝していた。ノーマスクで他の客と距離を取ることもなく、警戒しているそぶりはなかった。ツアーの主催者に「コロナで予定が全部なくなったので、どこかへ行こうと思っていた」と能天気に語って参加を希望し、参拝に合流したという。   (日刊ゲンダイ 公開日:2020/04/16 14:50 更新日:2020/04/16 15:5

 
首相、昭恵氏の大分訪問聞いていた 「観光はしてない」 ―― 安倍晋三首相の妻・昭恵氏が新型コロナウイルス対応の改正特措法が施行された翌日の3月15日に大分県の神社を参拝していたことについて、安倍晋三首相は衆院厚生労働委員会で「参拝以外は特に観光などは行っていない。参拝時に限って、あえてマスクを外したということだった」と説明した。
 
首相は昭恵氏の参拝について「団体のツアーに参加したものではない。参拝のみ団体と合流した」と強調した。「事前に本人より聞いていた。『3密とならないようしっかり気をつけてもらいたい』と申し上げた」と説明した。
 
 
3月15日は東京都が不要不急の外出自粛を都民に要請する前の段階だった。首相は「不要不急の外出自粛をと申し上げて以降、(昭恵氏は)東京都から出ていることはないと思う」と語った。国民民主党の岡本充功氏への答弁。   (朝日新聞DIGITAL 2020417 1727分)


 

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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
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