ウェブニュースより
大相撲初場所 千秋楽 関脇 御嶽海が13勝2敗で3回目の優勝 ―― 大相撲初場所は千秋楽です。関脇 御嶽海が横綱 照ノ富士に寄り切りで勝って、13勝2敗で令和元年秋場所以来3回目の優勝を果たしました。
中入り後の勝敗
▽十両の荒篤山に剣翔は、荒篤山が送り出しで勝ちました。
★剣翔「いい相撲もあったが、悪い相撲を見返して来場所に生かしたい」
▽佐田の海に王鵬は、佐田の海が寄り倒しで勝ち越しました。王鵬は負け越しです。
★王鵬「(7勝7敗で千秋楽)びっくりするぐらい緊張しなかったので、いい相撲がとれるかと思ったが(相手が)うまかったですね。連敗癖というか後半に星が伸びないのが課題。スタミナ不足です」
▽若元春に天空海は、若元春が寄り倒し。
☆若元春「(新入幕の15日間を振り返って)取っている最中は長く感じたけど、終わってみるとあっという間。(9番勝つ)新入幕で手の内もばれてなかった。手の内ばれても勝てるように頑張っていきたい」
▽妙義龍に一山本は、一山本が寄り切り。
▽千代の国に琴恵光は、千代の国が突き出し。
☆千代の国「終盤は体が動いてくれて良かった。(来場所に向けて)気持ちも相撲も強くしたい」
▽千代大龍に翔猿は、千代大龍が送り出し。
☆千代大龍「最低限の負け越しで終われたことが良かった。来場所はケツがなくなってくる。体力面は若い子に劣ってきているので、メンタル面とかを強くするとか考えながらやっていきたい」
▽琴ノ若に阿炎は、阿炎が引き落としで12勝目です。阿炎は殊勲賞受賞です。11勝の琴ノ若は敢闘賞を受賞しました。
☆阿炎「(結びを待つ間は)何も考えず、今日の相撲を自分の中で繰り返していました。(優勝決定戦は)本音を言うならチャンスがあったのかなと思う。(今場所は)しっかり自分を出せたのかなと思う」
★琴ノ若「(4敗目を喫して初優勝の可能性が消滅)引きずってもしょうがない。(2度目の敢闘賞)取れたことは素直にうれしい。自分のやれることを場所でやり切った。しっかり来場所につながるように稽古をやり直したい」
▽豊昇龍に碧山は、豊昇龍が下手投げ。
☆豊昇龍「2桁勝ったし、いい相撲取れた。今場所本当に良かった。場所後の休みが終わってから、この気持ちを忘れずに稽古していきたい。(顔の傷は)男前になりましたと思います!」
▽照強に北勝富士、照強が肩透かし。
★北勝富士「星としては負け越したし、全体的に負けた相撲ははたかれたりが多かった。そこを追求していきたい。一から下半身の強化と膝のケアを重点的にやっていきたい」
▽豊山に遠藤は、遠藤が押し出し。
▽玉鷲に石浦は、石浦が寄り切りで11勝を挙げました。
☆石浦「(11勝に)こんなに勝てるとは思わなかった。稽古場、私生活でこうやれば強くなるという発見があった。一番は体重が増えたこと。増やしても動く体を作るよう考えを変えた」
▽栃ノ心に逸ノ城は、逸ノ城が寄り切りで勝ち越し。栃ノ心は負け越しました。
▽宇良に千代丸は、宇良が押し倒しで勝ち越し。千代丸は負け越しです。
▽隠岐の海に霧馬山は、霧馬山が送り出し。
▽若隆景に阿武咲は、若隆景が肩透かし。
★阿武咲「詰めの甘さが出ましたね。今場所は全体的に感覚がよかった。やっと地に足がついてきた。またどんどん稽古していきたい」
▽明生に大栄翔は、大栄翔が押し出し。
▽宝富士に隆の勝は、隆の勝が押し出しで勝ちました。
▽千代翔馬に大関 正代は、正代が小手投げ。正代は6勝9敗です。
☆正代「今場所は苦しい場所でしたね。自分の相撲に持ち込んでから勝ちにつながっていない。詰めをしっかりしていたらもう少し勝てたんじゃないかと。そこが悔しい。(かど番の来場所)もう少し立ち合いとか変化をつけていけたらと思う」
▽横綱 照ノ富士に御嶽海は、御嶽海が寄り切り。御嶽海は13勝2敗で、令和元年秋場所以来3回目の優勝を果たしました。
千秋楽に勝ち越しの宇良「来場所も頑張る」
新入幕の王鵬は千秋楽に負け越しとなり「相手がうまかった。前半はいい相撲が取れていたが、後半にかけて星が伸びなくなるので、そこが課題だ」と悔しそうに話していました。
同じく新入幕の若元春は9勝目をあげ「来場所は番付が上がって、上の人と当たることが多くなると思うので、今からそれが不安だ。負けてもしょうがない番付に上がって来ている。底力をつけて地道に頑張っていきたい」と冷静に話していました。
11勝目をあげた豊昇龍は「ふた桁勝てたし、よく集中できて、今場所は本当によかった。場所後の休みが終わったら来場所に向けて稽古を頑張りたい」と笑顔でした。
石浦も自己最多の11勝目をあげ「こんなに勝てるとは思わなかったが、稽古場や私生活で最近は発見が多い。一番は体重を増やしたことだ。以前は120キロを超えると動けなかったが、今は124キロで動ける体を作っていくように考え方を変えてやっている。まだまだこれからという感じだ」と充実した様子でした。
宇良は自己最高位の前頭2枚目で千秋楽に勝ち越し「うれしいですね。課題が見つかったというのは、序盤の方で得られた。終わったばかりだが、来場所も頑張りたい」と淡々と話していました。
三役経験のある若隆景は前頭筆頭で9勝目をあげ「序盤は苦しい展開だったが、しっかり自分の相撲を取りきることが最後に出来たかなと思う。来場所に向けてしっかり稽古をして下からの攻めを磨いていきたい」と気持ちを新たにしていました。
来場所を「角番」で迎える大関・正代は千秋楽に6勝目をあげ「苦しい場所だった。あと少し詰めをしっかりしていたら、もう少し勝てていたと思うので悔しい。若い力士たちが頑張っているので、負けられない気持ちは持っている」と巻き返しを誓っていました。
3場所連続優勝を逃した横綱・照ノ富士は取組後の取材には応じませんでした。 (NHK WEB NEWS 2022年1月23日 20時16分)
藤井聡太4冠が渡辺3冠に連勝 2時間28分大長考後は「藤井曲線」で圧倒 ―― 将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が22、23の両日、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で行われ、後手の藤井が98手で渡辺を破った。
開幕から2連勝を飾り、史上4人目&史上最年少5冠まであと2勝とした。完勝を示す人工知能(AI)の「藤井曲線」が描かれた。第3局は29、30日に栃木県大田原市で行われる。
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逆転のきっかけすら与えない会心譜だった。将棋界にある8つのタイトルのうち、7つを占める「4冠×3冠」の頂上決戦。戦型は角換わりからの相早繰り銀。終局後の藤井は言う。「かなり激しい展開になることが多い展開。実際、そういった感じになった。ちょっとどうなっているかわからない局面が多かったです」。序盤から激闘だった。
1日目1日目午前はお互いが研究手を繰り出した。49手目、渡辺は昼食休憩を挟み、2時間8分の大長考。藤井は中盤に差しかかる52手目にプロ入り後、最長となる2時間28分の大長考をした。
「8八歩は手抜かれる可能性もあったので、他のタイミングでできるかちょっとわからなかった。ただ△8八歩と打たないで△3六角というのはちょっと自信が持てなかったので、本譜で勝負しようかなと思いました」。トップ棋士の中でも読みの速さ、深さ、正確さは突出する藤井がじっくり考えた一手で、均衡は崩れた。
ネット中継の画面に表示されていたAIが局面ごとに算出する「勝率」はじりじりと上昇し、2日目午前には急上昇した。藤井の一手ごとの局面の勝率を結んだ形勢の推移を示すグラフは、中盤以降に徐々にリードを拡大することが多く、「藤井曲線」と呼ばれている。手堅く、着実にリードを拡大し、中終盤では逆転を許さないスケールの大きな「藤井将棋」。AIが浮き彫りにする強さは、この2日間でも発揮された。
https://www.youtube.com/watch?v=vei4Mm0BhX0
今シリーズで王将を初奪取すれば、自身最多の5タイトルを同時に保持し、「レジェンド」の仲間入りを果たす。故・大山康晴15世名人、中原誠16世名人、羽生善治九段に次ぐ史上4人目となる5冠。10代で5冠を達成した先人はいない。
開幕連勝にも「あまり意識しない方がいいかなと思うので、また来週第3局があるので、それに向けてしっかり準備できればと思います」。1月に入り、過密スケジュールの疲れもあったようだが、再び心身の充実を取り戻した。 [日刊スポーツ 2022年1月23日19時53分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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