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ネギ(葱/ねぎ)はユリ科なのかネギ科なのかは、植物の分類学上の違いで分かれますが、食べる私たちにとってはあまり関係なく、少なくともネギはみな同じ仲間だという事です。一般的に、関東は白ねぎ、関西は青ネギと言われてきたように、関西では青い葉の部分を好み、関東では盛り土をして白い部分を長くしたものを好んできました。でも今では料理によって使い分けるようになりました。

 
白ネギ(根深ネギ):白ねぎとは主に白い部分を食べる根深ねぎのことで、長ネギなどとも呼ばれ、根元に土寄せして白い部分が長くなるように育てたものです。「加賀ねぎ」、「千住ねぎ」、「下仁田ねぎ」「曲がりネギ」などがあります。
 
青ネギ:関西で多い青ネギとは葉ねぎとも言われ、主に京都発祥の「九条ねぎ」のことをさしています。福岡の特産になっている「万能ネギ」や「やっこねぎ」、一般に小ねぎと言われるものもこの一種になります。それ以外の地域にも広島の観音ネギなど青ネギが見られますが、観音ネギは九条ネギを品種改良した物で、それ以外に物も近縁種とみられています。 その他にはワケネギも青ネギの仲間と言えます。
 
その他:ねぎとたまねぎの雑種である「わけぎ」や、さらに細い「あさつき」、若取りの「芽ねぎ」などいろいろあります。これらは青ネギの部類に入ります。ヨーロッパには「ポワロ-ネギ(英:リーキ)」や「シブレット(英;チャイブ)」などがあります。
 
 
ねぎの原産地は諸説ありますが、中国の西部または西シベリア南部のアルタイ地方ではないかといわれています。中国では古代から栽培されていて、6世紀頃の書物には栽培法が記されているそうです。
 
ヨーロッパへは16世紀の終わり頃に伝わり、アメリカへは19世紀に入ったと考えられています。ただしヨーロッパでは西洋ねぎの「リーキ」が好まれたため、ねぎは普及しませんでした。ちなみにリーキの原種は古くから存在し、古代エジプトやギリシャ、ローマなどで栽培されていたといわれています。
 
 
日本へは西洋よりもだいぶ早くに伝わっていました。「日本書紀」(720年)に「秋葱(あきぎ)」という名前が出てくることから、かなり古い時代から存在したと考えられます。江戸時代にはすでに栽培法も確立し、日本各地で作られていました。
 
「怱」は正字「悤」で 屋根に開けた窓の象形+心(心臓)
①「慌てる、心があがる」
②「束ねる、集める」
③「まっすぐで筒抜けのもの」
④「聡明」         という意味があります。
 
「葱」は、この3番目の「筒抜けのもの」が「艹」の字の中でも「ネギ」にあてられた理由と思われます。ちなみに本来は「根葱(ねぎ)」です。「葱()」の「根」を食べる事から「根葱」となりました。
 
なお、2017年8月3日のブログでも「葱」を扱っています。
http://sechin.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E8%91%B1


 

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