瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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29d42874.JPG 山谷掘りの水門の前は7月26日の隅田川花火大会の資材置き場に化している。
 桜橋をわたり墨堤通り沿いの堤を南下、吾妻橋の通りを横切って、親水テラスに降りる。厩橋の袂ではT氏がゴルフクラブを振っていらっしゃる。
 今日は浅草ほおずき市の日なので浅草寺を回ってみる気になった。ここで、テラスから上がり、厩橋上からT氏を撮る。
 春日通りを東進、国際通りに出る。国際通りを北上し、伝法院通りから、裏参道から浅草寺境内に入る。
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07935aa7.jpg  今日・明日は観音功徳日の四万六千日で、浅草寺境内にはほおずき市が立つ。
 この「ほおずき市」はもともと芝の愛宕神社の縁日に立っていたという。「ほおずきを水に鵜呑みにすれば、大人は癪を切り、子供は無視の気を去る」と言われるなど、薬草として評判であったからだという。
 ところが、その愛宕神社の縁日は観音功徳日にならって、四万六千日と呼んでいた事から、  四万六千日ならば、浅草寺が本家本元とされ、ほおずきの市も浅草寺境内に立つようになり、愛宕神社をしのいで盛大になったものなのであろう。 
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c068a66c.JPG ほおずきにつける風鈴の音色には、夏に流行する疫病を遠ざける由来があり、風鈴の色も厄除けとなる赤色が主であったが、今日では、様々な色が見受けられる。
 その昔、落雷のあった農家で「赤とうもろこし」を吊るしていた農家だけが無事であった事から、文化年間(1804~1818年)以後に、「雷避け」として、赤とうもろこしが売られるようになったそうだ。ところが明治初年に不作が原因で出店ができなかったことから、これに代わる「雷除け」が人々の要望により、四万六千日の縁日に浅草寺から出されるようになり、今日にいたっているのだそうだ。 
6407abc9.jpg 「釣りしのぶ」を専門に売っている店もある。芯となる竹や針金に、細い銅線を使って山苔を巻きつけ、更にその上に、「しのぶ草」の根茎を巻きつけたもの。形は「屋形船」「灯篭」「亀」など大小様々な形があり、その下に風鈴を吊り下げる場合もある。一説には、江戸時代中期、庭師が契約先の家にお中元として配ったのが始まりとされている。明治から昭和初期にかけて一般にも広まり、主に東京下町の家の軒先を飾っていたという。
 柿本人麻呂の歌に
我が宿の、軒(のき)にしだ草、生ひたれど、恋忘れ草、見れどいまずだ生ひ 万葉集巻11 2475
(私の家の軒にはしだ草は生えているけれど、恋を忘れさせてくれる忘れ草はまだ生えてはこない… )
というのがある。
 この7月の両日、浅草寺では、終日ご祈祷を行なっており、本堂の扉を開く時刻をはやめ、閉める時刻も遅らせ、普段とは違う黄色の祈祷札を授与するなど、一層の賑わいをみせるのである。
 早朝のこととて、まだ人出は少ないが、昼間から夕刻にかけて一層の賑わいが予想される。


 
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しまんろくせんにち
四万六千日と書いて、しまんろくせんにち と読むことは、高校三年のころ知った。歌舞伎の舞台中継を担当するアナになりたくて、放送局の入社試験問題を片っ端から読んで試していた時期があった。高卒では受けられないのは承知のうえで、あえて後日を期していたと見える。
池上・本門寺の四万六千日が有名だということも、その問題の中で知った。
アナの試験に、難読漢字を読ませる問題がかならず出て、そのなかに歌舞伎の外題、邦楽の題名、難読地名、人名、宗教用語などがあった。
しまんろくせんにち、この日にお参りすれば46000
日分お参りしただけの功徳があるという、ずいぶん勝手な解釈だが、この日を「お祖師様」という呼び方をすることとともに、よんまん六千日と読んで、先輩からこっぴどく怒られたという失敗談まで、いま思い出してみて懐かしい。
わたしは、アナの夢やぶれて、会社員で一生を終った。
ワン・ノブ三馬鹿 2008/07/09(Wed) 編集
Re:しまんろくせんにち
このブログの編集中に、宝塚市のS兄からの長電話をしている間に、このコメントが入ったらしい。
 このブログのカウンターが今日明日にでも5000を記録する。まあ、このブログを見てくださった方が延べ5000人に達するということじゃ。5月14日から始めたのだから、平均1日80~90人の方にみてもらっているということになる。有り難いことではある。
 【2008/07/10】
ほおずき市
ほおずき市、とっても懐かしいです。 縁日の中でもほおずき市は大好きなものの一つです。 それにしても、そんな由来があったとは、知りませんでした。
シアトルママ 2008/07/10(Thu) 編集
Re:ほおずき市
コメント有難う。爺のブログも約2か月でアクセスしてくれた方が5000を越えたようです。これからも見てくれろ。
 【2008/07/10】
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1932/02/04
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