瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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6c2bee7d.JPG 昨日と同じような曇り空。昨日のテレビの予報を信じて、桜橋のところまで来ると色付き始めた紫陽花がある。近寄ってみるととくに青色が鮮やかである。葛飾北斎の花鳥画に「紫陽花に燕」というのがあったが、今年はまだ燕を見ない。昔の木造の家には大抵燕の巣が作られており、この時節になるとよく見かけたものだが、コンクリートのマンションでは燕も巣作り出来ないのかもしれない。近年、燕の姿もすくなくなったようである。北斎の絵では紫陽花の色ははっきりしないが、現代(いま)は写真のお蔭で紫陽花の七変化もよく判る。
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89859d01.jpg 紫陽花の花の色は、anthocyanin(アントシアニン、色素の一種)のほか、その発色に影響する補助色素(助色素)や、土壌のpH(ペーハー、酸性度)、アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化する。そのため、「七変化」とも呼ばれている。一般に「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」と言われているが、土壌のpHは花色を決定する要因の一つに過ぎないらしい。花弁(正確には萼《がく》で装飾花、本来の花は中心部で目立たない)に含まれる補助色素によっては青になり得ない・なり難いものがあるほか、pHは地中のアルミニウムがイオン化する量を左右する要因に過ぎないため、仮に酸性土壌であっても地中のアルミニウムの量が少なければ花が青色になることはない。また、初めは青かった花も、咲き終わりに近づくにつれて赤みがかかっていく。「あじさい」の名は「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われる。漢字表記に用いられる「紫陽花」は唐の詩人・白居易(772~846年)が別の花(Lilacか?)に名付けたもので、源順(みなもとのしたごう、911~983年)がこの漢字をあてはめたことから誤って広まったといわれている。
de484846.jpg 桜橋を渡り、高速向島線を潜って、見番通りから墨堤通りを北上する。地蔵坂近辺まで来ると、冷たいものが顔に当たるようになる。どうやら小雨が降ってきたようである。明治通りまで来ると、雨は大したことはないとは思ったものの、ここから水神大橋まで回る間に本降りになってはと、右手に東白鬚公園を見て、白鬚橋を渡り、件の遊歩道を南下して帰宅することにした。今日も、お天気に騙されたようで桜橋まで来た時には薄日さえ射し出していた。
cc1458b9.jpg 今は、何処も皐月が満開で、ビルの玄関先や歩道沿いによく見かける。桜橋を過ぎてスポーツセンター脇を通っていると、まあ、一面真っ赤に皐月が咲いている。一体全体躑躅と皐月何処が違うのだろうか? 躑躅は春の季語であり、皐月は夏の季語であるから、先に咲くのが躑躅、後に咲くのが皐月ということぐらいしか判らない。まあ、概してオオムラサキなどの躑躅と比べれば葉っぱも花も小粒のようだ。まあ、それにしても此処の皐月は葉っぱの緑が覆い隠されるほどの満開振りである。よく見ると先ほどの雨に打たれたと見えて花びらに付いた水滴が、射し始めたお日様をキラキラと反射させていた。
 本日の記録は6813歩、4.4㎞であった。
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1932/02/04
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