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 横浜のIN氏より、メール。曰く、
2016年8月24日11時14分 Re:べき論感謝
 日高節夫様
 早速にご教示有難う。私だけの気持ちの悪さかと思っていたけど、同年、同世代の国語感覚が共有出来て安心しました。これからもよろしくお願いします。 IN

2016年8月24日12時16分 題:べき論とハムレット
 日高節夫様
 さすが日高先生‼、「べき論」から、ハムレットの独白で話を結ばれましたね。
 私の老後で、今いちばんの悩みは、頭が悪くなって暗記ができなくなったことです。
 ハムレットのこの2ページにわたる独白がどうしても覚えられないので閉口しています。
 若い時、東京に転勤したばかりの頃、職場の上司が 、相談に行った私に ”To be or not to be, that is the question.” と返したことがあって、びっくりしました。
 この上司には、よほど私がもの知らずだと映っていたらしく、「推敲」の由来も別の時に丁寧に教えてくれたのです。
 僧は『敲く』月下の門がいいか、僧は『推す』月下の門がいいか? 君ならどちらを選ぶ?」と言われて、生意気にも「そりゃ敲くですよ」と答えたことがあります。
 それ以来、ハムレットのこの独白を何度全文暗記しようと思って、ネットで探し出してプリントアウトしたことやら。事の起こりは、チャップリンの「ニューヨークの王様」という白黒映画を観たのがきっかけでした。赤狩りで両親が逮捕された、マッカーシズム吹き荒れている頃、チャップリンがスイスで撮影したこの映画に、両親を監獄に入れられた少年が、劇中である中東の王様に扮したチャップリンに向かってハムレットのこの長い独白を苦も無く暗唱するのでした。
 もう一つ、ミュージカルの名作「マイ・フェア・レディー」で、イライザが訓練に課される早口言葉に「スペインには、雨は、主に広野に降る」(The rain in Spain plays in the plain )を初めとする早口言葉も覚えられません。
 いまは、シェークスピアの誕生年と死没年のゴロあわせしか覚えていません。(シェークスピア人殺し、いろいろ。1564~1616 )
 またいろいろ教えてくださいね。 IN

 忙しさにかまけて遅くなってしまった上、取り止めのない文になってしまいましたが、返信しましました。曰く、
2016年8月26日7時2分発信 Re: べき論とハムレット
 いやはや、たまたま今年はシェークスピア没後400年になるということを何かの記事で知ったので、夜の就寝の眠気誘いに、積んどくになっていた古く煤けた平凡社の世界古典文学全集のシェークスピア篇を引っ張り出して、ハムレット、ロメオとジュリエット、マクベス、リア王、ベニスの商人、十二夜、じゃじゃ馬馴らしなどを読み直していたところだったので、思い付きで、沙翁先生の名言をお借りしたまでです。

 シェークスピアといえば、私が疎開先の広島の三次中学から門司中学に復学した頃、一番最初に友達になったSK君の家に遊びに行ったとき、父上の書斎に案内され書棚にあった青表紙のシェークスピア全集(坪内逍遥訳、出版社はどこか忘れました)が気に入り、2・3冊ずつ借りて来て読み耽ったのを思い出します。
 そのK君も今はどうしている事やら、中学・高校と上京してからも、一時は一緒に下宿した、一番長く付き合った友人を、何処にいるか伝手を他よって尋ねるのですが、いまだに行方不明です。生死さえ不明です。
 K君は父上が、朝日新聞の記者で、ご両親も私を気に入って下っていました。上京してからのK
君には経済的にも大変迷惑を掛けています。
 所で、ハムレットには他にも、夫の死後すぐに義理の弟であるクローディアスと再婚した母のガートルードを批難の台詞、「脆き者よ、汝の名は女なり(Frailty, thy name is woman.)」とか、オフィーリアに は穢れた政治に関わらず昔のままに清らかな存在でいて欲しいと願った台詞「尼寺に行け(Get thee to a nunnery!)」などの名言が残されていますね。
 前者の台詞については、「弱き者よ、汝の名は女なり」とばかり思っていましたが、「弱きもの」では、女性は保護されるべきものと解釈されるので、逍遥先生も、後に「脆き者」に再翻訳されたとのことです。後者については、当時尼寺では売春が行われており、隠語で淫売屋を表現する言葉だったそうで、ハムレットはオフィーリアに単に「世を捨てろ」と言っただけでなく、「売春婦にでもなれ」と罵ったのだという説があるそうです。
 まあ、いずれにしろ、歳を取ると根気が失くなり、数行も読まない中に眠ってしまうこともしばしばです。まあ、人間は勝手なもので何もなく蒲団に潜ると、目が冴えていつまでも眠れずにいたりします。まあ、眠ってしまうことはいいことだと思っています。
 では、これにて    また、メールします。   日高節夫


 大分在住のHM氏より、ここの所恒例となってしまったカボスが仰山送られてきました。何時もは電話で到着の知らせとお礼を言うのですが、メール通信ができばとFAXしてみました。曰く、
 10時発送
  ご無沙汰しています。
  昨日は、何時もながら結構なカボスを沢山お送りくださいましてありがとうございます。
 時には近況などお知らせしようと、FAX致します。
 昨年、初期癌が見つかり、胃袋を半分ほど除去しましたが、その後あまり調子が良くなく、いまだに便秘するかと思えば、下痢を催したり、夜中に酸っぱいげっぷが出たりしています。でも、そこそこの日常生活はどうにか過ごしています。
 今年の2月から、家内が「圧迫骨折(いつの間にか骨折)」して、入院も出来ず家の中で安静にしているだけです。と言う訳で以来毎日「おさんどん」に精を出しています。
 時々、N君からメールを頂いたりしていますが、お互いに歳を取り、夫婦もろともあっちが痛いこっちが痛いと言いながらもどうにか毎日を過ごしているようです。
 貴兄ともメールの交信ができればと思います。


もし、私のメールアドレスを記しておきますので、もしメールをお持ちでしたら、ご連絡ください。
 携帯メール   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 パソコンメール ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ です。
 また、ここの所は更新を休みがちでしたがブログもご覧くだされば幸甚です。
 「瘋癲爺」で開くことが出来ると思います。   日高節夫


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