篠山にいる姪に久しぶりに電話してみました。
爺が食事の料理を作っていることから、姪の「カレーライスに卵を入れて食べたことある?」の質問に「そんなの食べたこともない」と答えると、自分は子供のころカレーに卵の黄身を入れて食べた記憶があるということから、そんな風習が西日本特に広島にあると聞いたので、広島で生まれた爺に訊ねてみたとのことでした。
そんなこんなで、爺が上京してからの自炊生活時代に家庭教師に入っていた家の奥さんからカレーの作り方を習ったことや、子供の頃の食べ物の話になり、親父の商売の関係でイタリアからスパゲティ(マカロニの記憶違い)が送られてきて、それをすき焼きに入れて食べたこと、当時この爺が穴の開いた饂飩と呼んでいたことなどを話しました。
電話が終わって、しばらくしてスパゲティとマカロニの違いに気が付き、携帯でメールを入れました。曰く、
2016年9月14日19時13分発信 題:先刻の話の訂正
さっきの話のなかでスパゲティといったのはマカロニの間違いでした。僕は穴の開いたうどんと言っていました。節夫
すぐに返信メールが入りました。曰く、
2016年9月14日19時28分着信 FW:ありがとうございます
パスタの総称としての「スパゲッティ」と理解しておりました。
長いマカロニは、太めをツィーテ(英名ロングマカロニ)、細めをブカティーニというそうです。
昭和初期に「オシャレ」ですね。
マカロニについて調べてみました。
イタリア語ではマッケローニmaccheroni(単数形はmaccherone)という。macaroniはイタリア語から借用の英語で、日本ではマッケローニではなくマカロニを借用している。以前はマカロニという名称でパスタ全般を意味することがあったが、パスタということばが普及してからは、マカロニは管状の乾燥パスタの一種という本来の意味になった。
語源は、古代ギリシア語のmakariaであるという説が有力である。マカロニの起源についてはいろいろな説がある。語源からみてギリシアに起源があるという説は、makariaが葬儀の宴に供される一種の聖なるパスタであったということに基づいている。シチリアに起源を置く人もいる。この場合、シチリア方言のtriaということばは「パスタを圧搾機で押し出し、大気で乾燥させた穴あきの細長いパスタ」を意味するが、これがマカロニの祖先であるという説である。マカロニのシチリア起源説は、パスタのアラブ起源説につながる。なぜなら、シチリア方言のtriaはアラビア語のitriyaからきているからで、1154年にアラブの地理学者が書いた本にパスタの一種としてitriyaのことを記述しているからである。
いずれにしても、マルコ・ポーロが中国の麺(めん)をみて伝えたというのは俗説であり、マカロニはもっと古い時代からすでに地中海世界に存在していたと考えるほうが正しい。はっきりイタリア語の文献にマカロニの名が現れるのは、ボッカチオの『デカメロン』(14世紀の中ごろ)のなかである。マカロニはそのなかで、ラビオーリと並んでたいへんな御馳走(ごちそう)として扱われている。しかし、『デカメロン』に出てくるマカロニは現在の管状のものと違い、ニョッキのようなものであったというのが定説になっている。 日本百科全書より
なお、『デカメロン』での表記は、「そこにはすっかりパルメザン・チーズのおろした粉でできた山があって、その上にはマッケローニとラヴィオリづくりの人がいて、せっせとつくっては去勢雄鶏のスープのなかで茹で、それを下へところがしていく」 (第八日第三話)
ここでころがっていくマッケローニは、小さなだんご状のニョッキです。乾燥パスタのマッケローニのほうは中流の人が購入したと考えられていますがが、マッケローニ/ニョッキのほうは、庶民が腹を満たす食べ物だったようです。
sechin@nethome.ne.jp です。
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