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 Brahmagupta(ブラーマグプタ)が7世紀に発展させた天文モデルを使い、Bhāskara(バースカラ)2世は恒星年(地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間)の長さを(『Surya Siddhanta(スールヤ・シッダーンタ)』と同じく)365.2588日とするなど、様々な天文学上の量を定義した。現在の測定値は365.2563日で、その差異はたったの3.5分である。
※ 今日までに知られているインドで生み出された天文学に関する最初の重要な著作は、Surya Siddhanta〔スールヤ・シッダーンタ、5世紀初め頃に書かれたものか?〕であろうが、現在の人びとには、後の時代の写本でしか知ることができない。
 
 彼の天文学の著書『Siddhānta Shiromani(シッダーンタ・シロマーニ)』は2つの部分からなる。前半は数学的天文学であり、後半は球面を扱っている。
 前半部の12章では、次のような内容を扱っている。
 ・惑星の平均経度、 ・惑星の真の経度、 ・日周運動の3つの問題 、 ・惑星直列、 ・月食
 ・日食、 ・惑星の緯度 ・出没方程式 、 ・月の満ち欠け、 ・2つの惑星の合 ・惑星と恒星の合
 
 後半は球面に関する13章からなる。次のような内容を扱っている。
 ・球面の研究への賛辞、 ・球面の性質、 ・宇宙誌と地理学、 ・惑星の平均運行速度
 ・惑星の離心周転円モデル、 ・天球儀、 ・球面三角法、 ・楕円の計算、 ・惑星の可視性
 ・月の満ち欠けの計算、 ・天文用器具、 ・季節、 ・天文計算の問題
 
 1150年、Bhāskara(バースカラ)2世は永久に回り続ける車輪について記述しており、永久機関の古い例の1つとなっている。
d4f9ca64.jpeg Bhāskara(バースカラ)2世は Yasti―yantra と呼ばれる測定器具を使っていた。単純な棒状になったり、V字型に変形させたりでき、定規と組み合わせて角度を測るのに主に使ったという。(左図参照)
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