ウェブニュースより
無難な外交デビュー=懸念払拭狙う-トランプ次期米大統領 ―― 【ニューヨーク時事】トランプ次期米大統領は17日にニューヨークで行われた安倍晋三首相との会談で、信頼関係の構築に努め、同盟国である日本を重視する立場を改めて表明したとみられる。大統領選後、最初の外国首脳との会談として米メディアが注目する中、混乱もなく無難な外交デビューを飾ったようだ。
トランプ氏の選対本部長だったコンウェイ氏はこれに先立ち、「(現職の)オバマ大統領と安倍首相の関係を尊重する必要がある」と指摘。記者団に対し「会談はそれほど公式なものではない」と強調した。
トランプ氏をめぐっては、政権移行チームの「内紛」が伝えられるなど円滑な引き継ぎができるかどうか不安視されていた。トランプ氏としては、次期大統領として外国首脳との会談を成功させ、懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあったとみられる。
トランプ氏は会談後、自身のフェイスブックに「安倍首相が私の家に立ち寄ってくれて喜ばしい」などとコメント。首相と並んで笑顔を見せる写真を掲載した。
トランプ氏は大統領選で日本側に同盟の負担増を要求。日本への防衛義務を放棄するかのような発言もしていた。(jijicom 2016/11/18-12:06)
不発だった安倍トランプ会談 ヨイショに終始し成果ゼロ ―― 安倍晋三首相は17日夕(日本時間18日朝)、ニューヨーク市内で米国のトランプ次期大統領と初めての会談を行った。会談はマンハッタンの「トランプタワー」にあるトランプの住居で行われ、1時間半で終わった。
2人ともゴルフ好きで知られていることから事前には「ゴルフを一緒にプレーするのではないか」などと報道されたが、安倍首相からはゴルフクラブ1本、トランプからはシャツなどのゴルフ用品をプレゼント交換したにとどまった。
日本の首相が米大統領選挙に勝利した候補者と大統領に就任する前に会談するのは極めて異例。安倍首相は訪米直前、羽田空港では「日米同盟は日本の外交・安全保障の基軸だ。信頼があって初めて同盟には血が通う」と力んでいたが、成果はゼロに近かった。
会談後、単独で記者会見を行い、トランプとのツーショット会見はなかった。
■疲れた表情、笑顔もなし
安倍首相は「じっくりと胸襟を開いて率直な話し合いができた」「トランプ次期大統領は信頼関係ができると確信した」などと話したが、肝心の中身については「非公式会談であることから、具体的な中身を話すことは差し控えたい」として一切、明かさなかった。ほとんど実のある話はなかったとみられている。「私の基本的な考え方を話した。さまざまな課題について話した」と語っていたが、その表情は疲れ切り、笑みもない。
「2人の都合のいい時に再び会って、さらにより広い範囲についてより深く話をしようということで一致した」と語り、大統領就任後の首脳会談の約束だけは取り付けたようだが、日米同盟やTPPなどに関して全く成果が得られなかったようだ。
一方、トランプは言動が不安視される中、安倍首相に「信頼できる指導者」と言わせたことで、外国の指導者から初めてお墨付きを得た形。外交的な成果を挙げたとの見方が、米国の政治学者から出ている。会談後、トランプはツイッターに「素晴らしい友人関係を始められたことは喜ばしい」とつぶやき、ご機嫌だ。安倍首相はいいように利用されたようだ。 (日刊ゲンダイ 2016年11月18日)
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