むろの木を詠める歌1
むろの木は、ヒノキ科ビャクシン属の鼠刺し(ねずみさし)です。4月頃に、花をさかせます。杉の葉に似た葉が細く鋭く、鼠さえも刺すことができることから、鼠刺し(ねずみさし)という名がついたそうです。ネズとも呼ばれます。
万葉集にむろの木を詠んだ歌は、七首あります。
巻3-0446:我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき
巻3-0447:鞆の浦の礒のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも
巻3-0448:礒の上に根延ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか
ウェブニュースより
「縄文遺跡群」世界遺産へ 三内丸山など登録勧告―「定住社会発展示す」・諮問機関 ―― 日本最大級の縄文集落跡で知られる三内丸山遺跡(青森市)など17の遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田各県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が世界文化遺産への登録を勧告した。文化庁が26日、明らかにした。
自然遺産の「奄美大島、徳之島、沖縄県北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)の登録も10日に勧告されており、いずれも7月にオンラインで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式決定される見通し。
国内の世界遺産は、これまでに23件登録されている。縄文遺跡群が登録されれば、文化遺産は2019年の「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)に続き20件目となる。
登録が勧告された17遺跡は、竪穴住居跡などの集落跡や環状列石(ストーンサークル)、共同墓地などで構成。国の特別史跡に指定されている三内丸山遺跡と大湯環状列石(秋田県鹿角市)のほか、北黄金貝塚(北海道伊達市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)などの史跡も含まれる。
縄文時代は約1万5000年前に始まり、稲作が本格化する弥生時代まで1万年以上続いた。農耕や牧畜を基盤とした同時期の世界の他地域と異なり、採集や漁労、狩猟をなりわいとする定住生活で、イコモスは「先史時代の農耕を伴わない定住社会と複雑な精神文化に加え、定住社会の発展段階やさまざまな環境変化への適応を示している」と評価した。
一方、「不適切な構造物」の撤去なども求めた。大湯環状列石は中央部に道路が通っており、文化庁は自治体と協議し対応を検討する。 (JIJI.COM 21年05月26日21時45分)
春の夜空に大きな赤銅の月 皆既月食、国内3年ぶり ―― 月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が26日夜、3年ぶりに日本で観測された。多くの地域で曇りや雨だったが、月が地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」という状態と重なり、晴れた場所では午後8時9分から約20分間、春の夜の珍しい天体ショーとなった。
皆既月食は、太陽からわずかに届く光に照らされ、月が真っ暗にはならず赤黒い「赤銅色」に見えるのが特徴。国立天文台によると、月食の始まりは午後6時44分で、一部地域では既に欠けた状態で月が昇った。
次に日本で皆既月食が見られるのは2022年11月8日となる。前回は18年7がつに観測された。日本でスーパームーンと重なったのは1997年9月以来。
皆既月食は太陽、地球、月が一直線に並んで起きる。〔共同〕 【日本經濟新聞 2021年5月26日 21:29 (2021年5月27日 1:10更新)】
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