瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
白鬚橋の上に立つと、Anemoi(アネモイ)の気まぐれか、昨日までBoreas(ボアレス)が居座っていたのが嘘のようで、気味の悪いほど温かいZephyros(ゼピュロス)が頬を撫でて行く。遊歩道を南下すると、所々で春の兆しが見られる。梅林の梅は一段と色合いを増したようだ。梅木の根元には「日本寒スイセン」が今を盛りと咲いている。
今朝のウェブニュースから。
まだ明けやらぬ水神大橋の上に立ち止まり、大川の流れに眼をやる。天地の間にあって、世の中でどんなことがあろうが、こんな俗世間のことは余計なこととばかりにいつも同じように滔々と流れてゆく。この娑婆世界の濁りを載せて何時まで経っても澄むことなく悠々と流れているように見える。何も望んだわけでもないが戦乱の世に生を受け、目の当たりに戦禍も見たが、ようやく平和がおとずれても、世の中の騒がしさ一向に治まらぬ。それでも、少しは心を落ち着かせる術(すべ)も得て、まあこの人生も棄てたものじゃないと思ったときは既に老いが我が身を覆い、目の前には死が迫っている。来月には齢(よわい)78歳、いくら寿命が伸びたといっても、とうの昔に人生の峠は越えている。あとは下り坂だけ、どこでお陀仏しても不思議はない。まあ、天と地の間にあって、人生なんて余計なものでしかありえまい。




行く手前方に建築中のバブルの塔が、天をも突き破らんか威容を見せてはいるが、これとても百年も経たないうち継接(つぎは)ぎだらけになるのは眼に見えている。精々神の祟り(天災)で倒壊などないよう願うだけ。
冬来たりなば春遠からじ 白木蓮(はくもくれん)の花芽も膨(ふく)らんだ。気の早い梅はもう花を付けている。まあ、人生下り坂でも楽しむ術は色々あろう。人生開き直れば、金や権力、立身出世などお笑い種に見えてくる。
女神Artemis(アルテミス)はギリシア神話に登場する狩猟・純潔の女神である。のちに月の女神ともなった。アルテミスはアポローンの姉妹としてゼウスとレートの間の子とされている。この二神は双子ともいわれ、あるいはアルテミスが先にオルテギュア(「うずらの里」)で生まれ、ついでデーロスでアポローンが生まれたということになっている。この「うずらの里」というのも瞭(はっ)きりせずイオーニアの大市あるいはアイトーリア州の古都カリュードンとも、更にはシチリア島の大都シュラクーサイにあるオルテュギアー島だとも、又デロース島に他ならないともいわれ、アレクサンドリア期以降は専らこの最後のデロースと説が通用してきた。
ギリシア神話:ニンフ・Kallisto(カリストー)は通例はアルカディア族の祖リュカーオーンの娘、あるいは孫となっている。彼女は世の常の少女のように糸を紡いだり織ったりするのを好まず、身なりを整え粧いを凝らすことにも意を用いず、流れる髪を白い紐で束ねたまま、槍や弓を手にして、もっぱら女神アルテミスの扈従(こじゅう)に連なりアルカディアの山野を馳せて狩猟にのみ日を送っていたという。女神からも厚い寵愛を受けていたが、ある日のこと天上から遥かに大神ゼウスがその姿を認め、活き活きとして愛くるしい彼女に対して例のごとくに劇(はげ)しい欲情を抱き初めた。夏のある真昼のこと疲れて一人伴侶から離れ、深い森の樹陰で彼女が箙を枕に柔らかい草の上に仮睡していたとき、ゼウスは目ざとくそれを見つけ、こっそりとオリュンポスの峯を降って来らしゃった。アルテミス女神の姿に変じてその傍に立ち、今日の狩倉の様子を訊ねた。無邪気な少女は一点の疑念も挟まず、嬉々として女神に答え、優しい愛情とはにかみとを示すのにゼウスは遂に耐え切れず、いきなり胸に抱き取って接吻した。それはいつもの女神らしくもない荒々しく劇しいものであったという。御神は遂に真の姿を現され、驚きと共に畏れて拒む乙女の力もついにゼウス神には抗い得なかった。それから暫く彼女は秘密を知る森を憎んで槍も箙も壁に掛けたまま棄て置かれた。しかし、やがてまた狩倉の魅惑に抗いきれず、彼女はいつとはなくにアルテミスの扈従の群れに加わるようになった。初めはゼウスの変身かと恐れられた女神からも、付き添う他のニンフたちにも迎え取られ、疚(やま)しさからの恥じらいも気付かれずに済んだ。

だが、ついに彼女の秘密が露(あら)われるときが来た。いつの間にか九つの月が経ったある日、アルテミスは森あいの池で暑さを沈めに自らも沐浴(ゆあみ)し、伴のニンフたちにも衣を脱いで沐浴させた。そして羞(はじ)らいに頬を染める少女にも強いて仲間入りさせられるのであった。その姿を見るとアルテミスは眉を険しく顰めて、決然として語調で叫ばれるのであった。「向こうへ、遠くへ行っておしまい。この聖(きよ)らかなる泉を汚すのは私が赦しません」
こうして憐れな乙女は尊いまた懐かしい狩の群れから追い斥けられたのであった。彼女の不幸はこれに止まらなかった。ゼウスの妃で嫉(やっか)み深いヘーラーは、夙(はや)くからこれに気付いており、十月(とつき)が経って、Kallistoがいよいよ母に似て愛くるしい男児を分娩したとき、ヘーラーは彼女の産褥に自ら赴き、烈しく彼女を罵り辱めた上、その姿を変じて牝熊に変えてしまった。かつての美しい唇は今は厚い醜い腭(あぎと)に変わり、ゼウスに冤(むじつ)を訴えるはずの優しい声も今は人間の声音ではなく、嗄(しわが)れた唸り声と聞こえるばかりであった。しかし、熊になっても彼女の優しい乙女心は変わらなかったので、今では呻くばかりの嘆きを天にまで訴えようと、前脚を揚げてはたち、あるいは寂しい森にも居つかれず、もとの住居の辺りへ宵闇に紛れて立ちもとほることも屡であった。そのうちに月日は流れて彼女の息子のArkas(アルカス)は早くも十五歳の少年となった。彼は自分の母親のもの成り行きも知らずに元気よく生い育ち、母に似てまだ狩猟を好んだ。このようにして彼が何時ものように野獣を狩りにマイナロスの山の懐深く入っていった折、ふと自分の母親であるかの黒い牝熊に出くわした。
Kallistoは、はやくもそれが自分の愛しい子であることを覚った。悲しい思いが彼女の胸を満たした。そして森間に立ち止まりじっとその姿に見入った。そのうち今の姿も身の上も、少年の手にある槍もすっかり忘れ果ててただ愛おしさ哀しさの思いに息子の方へ進んでいった。少年は夙(と)くにじっと自分を凝視する二つの黒く光る眼に気付いていた。そして言い知れぬ不思議な恐れに身を捉えられていた。しかし、いよいよその獣が木の陰から躍り出てこちらへ向って来るのを見たとき、彼は夢から醒めたよう初めて驚き、手にした槍を構え牝熊の心臓めがけていつもの熟練した手つきで力を篭めて放り投げた。高きに坐すゼウスはこのとき恐ろしい罪科が果たされるのを妨げようと、素早く御手を下して、両人を一陣の疾風(とかぜ)と共に天上に拉し去って夜空に相隣り合って燦めく星座と化し給うたといわれる。大熊座と小熊座がこれである。さりながらヘーラー妃神の憎しみはそれでもなお去らず、大洋神オケーアノスを唆して、この両星座が海中に没(い)ろうとするのを拒絶させた。こうしてこの2つの星座は今も尚永久(とわ)に海に沈むことなく、そのむくつけき姿を曝しながら天極を常に回り巡っているのである。
冬来たりなば春遠からじ 白木蓮(はくもくれん)の花芽も膨(ふく)らんだ。気の早い梅はもう花を付けている。まあ、人生下り坂でも楽しむ術は色々あろう。人生開き直れば、金や権力、立身出世などお笑い種に見えてくる。
ギリシア神話:ニンフ・Kallisto(カリストー)は通例はアルカディア族の祖リュカーオーンの娘、あるいは孫となっている。彼女は世の常の少女のように糸を紡いだり織ったりするのを好まず、身なりを整え粧いを凝らすことにも意を用いず、流れる髪を白い紐で束ねたまま、槍や弓を手にして、もっぱら女神アルテミスの扈従(こじゅう)に連なりアルカディアの山野を馳せて狩猟にのみ日を送っていたという。女神からも厚い寵愛を受けていたが、ある日のこと天上から遥かに大神ゼウスがその姿を認め、活き活きとして愛くるしい彼女に対して例のごとくに劇(はげ)しい欲情を抱き初めた。夏のある真昼のこと疲れて一人伴侶から離れ、深い森の樹陰で彼女が箙を枕に柔らかい草の上に仮睡していたとき、ゼウスは目ざとくそれを見つけ、こっそりとオリュンポスの峯を降って来らしゃった。アルテミス女神の姿に変じてその傍に立ち、今日の狩倉の様子を訊ねた。無邪気な少女は一点の疑念も挟まず、嬉々として女神に答え、優しい愛情とはにかみとを示すのにゼウスは遂に耐え切れず、いきなり胸に抱き取って接吻した。それはいつもの女神らしくもない荒々しく劇しいものであったという。御神は遂に真の姿を現され、驚きと共に畏れて拒む乙女の力もついにゼウス神には抗い得なかった。それから暫く彼女は秘密を知る森を憎んで槍も箙も壁に掛けたまま棄て置かれた。しかし、やがてまた狩倉の魅惑に抗いきれず、彼女はいつとはなくにアルテミスの扈従の群れに加わるようになった。初めはゼウスの変身かと恐れられた女神からも、付き添う他のニンフたちにも迎え取られ、疚(やま)しさからの恥じらいも気付かれずに済んだ。
こうして憐れな乙女は尊いまた懐かしい狩の群れから追い斥けられたのであった。彼女の不幸はこれに止まらなかった。ゼウスの妃で嫉(やっか)み深いヘーラーは、夙(はや)くからこれに気付いており、十月(とつき)が経って、Kallistoがいよいよ母に似て愛くるしい男児を分娩したとき、ヘーラーは彼女の産褥に自ら赴き、烈しく彼女を罵り辱めた上、その姿を変じて牝熊に変えてしまった。かつての美しい唇は今は厚い醜い腭(あぎと)に変わり、ゼウスに冤(むじつ)を訴えるはずの優しい声も今は人間の声音ではなく、嗄(しわが)れた唸り声と聞こえるばかりであった。しかし、熊になっても彼女の優しい乙女心は変わらなかったので、今では呻くばかりの嘆きを天にまで訴えようと、前脚を揚げてはたち、あるいは寂しい森にも居つかれず、もとの住居の辺りへ宵闇に紛れて立ちもとほることも屡であった。そのうちに月日は流れて彼女の息子のArkas(アルカス)は早くも十五歳の少年となった。彼は自分の母親のもの成り行きも知らずに元気よく生い育ち、母に似てまだ狩猟を好んだ。このようにして彼が何時ものように野獣を狩りにマイナロスの山の懐深く入っていった折、ふと自分の母親であるかの黒い牝熊に出くわした。
Kallistoは、はやくもそれが自分の愛しい子であることを覚った。悲しい思いが彼女の胸を満たした。そして森間に立ち止まりじっとその姿に見入った。そのうち今の姿も身の上も、少年の手にある槍もすっかり忘れ果ててただ愛おしさ哀しさの思いに息子の方へ進んでいった。少年は夙(と)くにじっと自分を凝視する二つの黒く光る眼に気付いていた。そして言い知れぬ不思議な恐れに身を捉えられていた。しかし、いよいよその獣が木の陰から躍り出てこちらへ向って来るのを見たとき、彼は夢から醒めたよう初めて驚き、手にした槍を構え牝熊の心臓めがけていつもの熟練した手つきで力を篭めて放り投げた。高きに坐すゼウスはこのとき恐ろしい罪科が果たされるのを妨げようと、素早く御手を下して、両人を一陣の疾風(とかぜ)と共に天上に拉し去って夜空に相隣り合って燦めく星座と化し給うたといわれる。大熊座と小熊座がこれである。さりながらヘーラー妃神の憎しみはそれでもなお去らず、大洋神オケーアノスを唆して、この両星座が海中に没(い)ろうとするのを拒絶させた。こうしてこの2つの星座は今も尚永久(とわ)に海に沈むことなく、そのむくつけき姿を曝しながら天極を常に回り巡っているのである。
選挙違反や贈収賄で脛に傷を持つ政治家は触らぬ神にたたりなしと手をつけず、談合や粉飾が横行している経済界も何も言わず、ネタもらいに汲々とするマスコミは批判せず、それどころか戦時の従軍記者のように過剰に戦果を書き立てる。批判が無い組織は自制が利かず、東京地検特捜部はまるで現代の「関東軍」だと指摘している識者もいる。一旦暴走すると誰も止められず、しかも誰も責任を取らなかったという。
最近では、特捜部の捜査手法が公安警察のように、社会の秩序安定を目的に一罰百戒を狙って逮捕することに重きを置くようになった(特捜部の公安化)という指摘がある。かつての特捜部は被疑者が反論できないくらい証拠を固めていて、強制捜査は事件の開始を告げる儀式に過ぎなかったが、現在の特捜部は証拠が固まっていない内から強制捜査に乗り出すため、捜査が行き当たりばったりになっていると指摘されている。ライブドア事件もそういう傾向が表れていたという。この背後にあるのは「国民が望んだ」という意識で、証拠固めよりも世論の空気に動かされて捜査に突入しているという。このことが国策捜査の連発につながっていると指摘されている。
「週刊朝日」1月22日に「小沢vs検察 最終戦争」のタイトルの特集記事が載っている。
「小沢一郎民主党幹事長の政治資金団体「陸山会」が2004年10月に3億4千万円で購入した世田谷の土地の購入資金4億円は、銀行からの融資が間に合わなくて小沢氏が一時的に妻の和子さんから借りて用立てした金であった、ことが小沢氏周辺の証言で判明したとのことである。/妻和子さんは新潟の中堅ゼネコン福田組の前会長の娘で大株主であり、鳩山首相の母安子さんほどではないが大金持ちであり、4億円の用立ては特に問題はなかったとのこと。/東京地検特捜部は、「陸山会」による世田谷の土地の購入資金4億円の原資は小沢一郎民主党幹事長がゼネコンから受託した闇献金であり強制捜査の対象になる、との筋書きを立てていたが、その前提が全面崩壊したのである。/東京地検特捜部は、強制捜査前から大手マスコミに嘘の情報をリークして「小沢一郎は金権政治家で悪質である」との世論誘導を狙ってきたが、これで全面敗北は決定的だ」という。
記事の中では他のいくつかの重要な証言が紹介されている。
1)「検察の現場レベルは言うまでもなく、上層部も、多少“無理スジ”でも小沢に肉薄したい、できれば議員辞職まで持っていきたいという意向です」(情報誌「インサイドライン」歳川隆雄編集長)
2)「特に強硬なのが、佐久間達哉・東京地検特捜部長、谷川恒太・東京地検次席検事、大鶴基成・最高検検事の縦ラインです」(情報誌「インサイドライン」歳川隆雄編集長)
3)「いま検察が絶対阻止したいのは、検事総長人事に手を突っ込まれること。樋渡利秋検事総長は65歳定年までという定年規定に従い任期満了前の今夏にも勇退するはずですが、その後任に大林東京高検検事長にきちんとバトンタッチすることが最大の関心事なのです。その障害になることは、あらゆる手段を使って取り除こうとする。検察の狙いはズバリ、今夏の参議院選挙での【民主過半数阻止】ですよ」(法務省幹部)
検察庁と検察官は、捜査・逮捕・起訴権を唯一許諾された最高の権力を持っていて、その権力の執行には最大限の注意と慎重さが要求されるが、今の検察庁と検察官が行っていることは、自分たちの既得権益を守るためには、たとえ法律を犯してでも妨害するものを排除するという、まさに「検察ファッショ」そのものであるようだ。だとすれば、鳩山首相と検察の直接指揮権者である千葉法相は、民主党政権の「全存在」を挙げて「検察の暴走」を直ちに止めさせねばならない。そしてすべての責任者を特定して彼らに責任を取らせるべきである。/戦後60年以上一度も「改革の手」が入ってこなかった「国家の中の国家」となってしまった日本の「検察・警察・司法」を、今こそ国民目線で「大改革」すべきではなかろうか。また「検察の暴走」を批判する事もなく、逆に検察による世論誘導に積極的に協力してデマ情報を流してきた大手マスコミにもその責任を取らせるべきである。
今日から通常国会が始る。ウェブニュースから。
「戦ってください」発言に批判集中 ―― 鳩山政権発足後初の通常国会となる第174通常国会が18日、召集される。民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」を舞台にした土地購入疑惑で同党衆院議員の石川知裕容疑者が東京地検特捜部に逮捕された直後だけに、冒頭から「政治とカネ」の問題が焦点となるのは必至だ。特に、元秘書でもある石川氏の逮捕をめぐり、小沢氏が検察の捜査手法を真っ向から批判し、鳩山由紀夫首相も小沢氏を擁護したことが、国会論戦でも問題になりそうだ。/鳩山首相が16日に小沢氏との会談で、「戦ってください」と励ましたことについて、野党側は批判を強めている。/自民党の谷垣禎一総裁は17日、記者団に対して、「首相は小沢さんに戦ってくれと言っている。極めて異様な発言だ」とした上で、「(首相は)行政府のトップ、そのもとで検察も悪と戦わなければいけない。法秩序を維持しなくてはいけない。首相の立場にある方が検察とやりとりをしている方に『戦え』と言うことは、首相の立場から逸脱した、非常に偏ったことをいっているように思う」と批判した。/また、谷垣氏はNHKの番組で「首相と与党幹事長の周辺で次々と逮捕者が出ることは異様な事態だ」とも指摘した。「予算案や法案を提出する責任者が国民の負託に応えて行動できる態勢にあるのか」と述べ、審議拒否をちらつかせた。/みんなの党の渡辺喜美代表は「首相も『戦ってください』と言うのだから、指揮権発動まで覚悟したと思える。のっぴきならない話だ」と述べ、公明党の山口那津男代表も「行政の長として不穏当だ」と批判した。/これに対し、菅直人副総理・財務相は「捜査の渦中にあり、コメントは控えたい」と繰り返した。「予算成立に全力を挙げることが内閣の最大の責任だ」と強調したが、首相と小沢氏の共闘宣言には「行政の長ではなく、党代表と幹事長の関係の中で信頼しているということだ」と弁明した。/また、鳩山首相は17日になって、「戦ってください」発言について、「検察批判ではない」と釈明したが、18日に召集される国会では、野党は冒頭から、この発言に関して、首相の責任を追及する構えだ。 (産経ニュース、2010.1.17 20:54)
最近では、特捜部の捜査手法が公安警察のように、社会の秩序安定を目的に一罰百戒を狙って逮捕することに重きを置くようになった(特捜部の公安化)という指摘がある。かつての特捜部は被疑者が反論できないくらい証拠を固めていて、強制捜査は事件の開始を告げる儀式に過ぎなかったが、現在の特捜部は証拠が固まっていない内から強制捜査に乗り出すため、捜査が行き当たりばったりになっていると指摘されている。ライブドア事件もそういう傾向が表れていたという。この背後にあるのは「国民が望んだ」という意識で、証拠固めよりも世論の空気に動かされて捜査に突入しているという。このことが国策捜査の連発につながっていると指摘されている。
「週刊朝日」1月22日に「小沢vs検察 最終戦争」のタイトルの特集記事が載っている。
記事の中では他のいくつかの重要な証言が紹介されている。
1)「検察の現場レベルは言うまでもなく、上層部も、多少“無理スジ”でも小沢に肉薄したい、できれば議員辞職まで持っていきたいという意向です」(情報誌「インサイドライン」歳川隆雄編集長)
3)「いま検察が絶対阻止したいのは、検事総長人事に手を突っ込まれること。樋渡利秋検事総長は65歳定年までという定年規定に従い任期満了前の今夏にも勇退するはずですが、その後任に大林東京高検検事長にきちんとバトンタッチすることが最大の関心事なのです。その障害になることは、あらゆる手段を使って取り除こうとする。検察の狙いはズバリ、今夏の参議院選挙での【民主過半数阻止】ですよ」(法務省幹部)
検察庁と検察官は、捜査・逮捕・起訴権を唯一許諾された最高の権力を持っていて、その権力の執行には最大限の注意と慎重さが要求されるが、今の検察庁と検察官が行っていることは、自分たちの既得権益を守るためには、たとえ法律を犯してでも妨害するものを排除するという、まさに「検察ファッショ」そのものであるようだ。だとすれば、鳩山首相と検察の直接指揮権者である千葉法相は、民主党政権の「全存在」を挙げて「検察の暴走」を直ちに止めさせねばならない。そしてすべての責任者を特定して彼らに責任を取らせるべきである。/戦後60年以上一度も「改革の手」が入ってこなかった「国家の中の国家」となってしまった日本の「検察・警察・司法」を、今こそ国民目線で「大改革」すべきではなかろうか。また「検察の暴走」を批判する事もなく、逆に検察による世論誘導に積極的に協力してデマ情報を流してきた大手マスコミにもその責任を取らせるべきである。
今日から通常国会が始る。ウェブニュースから。
検察が小沢を狙うのは、「脱官僚、政治主導を図る小沢の政治手法に危機感を抱く検察首脳陣が小沢サイドを牽制するために揺さぶりをかけている」(司法関係者)という見方が一般的だ。/検察の強気のウラにはもうひとつ理由があるという。法務・検察官僚の上に立つ千葉景子法相の存在だ。/「千葉法相は就任会見で『検察の暴走をチェックする』と指揮権発動をにおわすような発言をしたり、取調べの可視化に積極的な姿勢をみせたりした。検察も一時、警戒したが、その後は西松事件について牽制することもない。可視化もようやく韓国に視察に出かけることにしたぐらいで進まないため、検察は『このオバハンならゴーだ』と踏み込んだようです」(民主党関係者)/“軽量大臣”がいる限り、「検察VS小沢」のバトルは第2、第3ラウンドと続いていく。(日刊ゲンダイ、12月22日号より)
小沢氏続投「世論は持つのか」…民主執行部苦悩 ―― 民主党の小沢幹事長の資金管理団体の土地購入を巡り、小沢氏の秘書だった同党の石川知裕衆院議員が逮捕された事件で、小沢氏は検察と全面対決する考えを強調した。/鳩山首相と党執行部は小沢氏を支えることで一致したが、小沢氏に依存せざるを得ない体質の危うさも露呈している。
同じ芝居:16日午後、民主党大会の壇上で小沢幹事長が「検察と断固闘う」と力説すると、会場は拍手に包まれた。政務三役の一人は自らも拍手しながら、内心は不安感に包まれていた。「西松事件が発覚した去年の3月と言っていることがそっくりだ。全く同じ芝居を、同じせりふのまま2度見せられている。こんな主張で持つのだろうか」
小沢氏は代表だった昨年に、自らの公設第1秘書が逮捕されて検察を強く批判し、幹事長だった鳩山首相は「国策捜査」とまで口にした。小沢氏は世論の批判の前に5月に辞任したが、民主党は8月の衆院選で大勝したため、党内では「小沢氏の事件のダメージコントロールに成功した」と自賛する声まであった。/政権党として初の党大会を迎えた今年は、取り巻く環境が決定的に違う。小沢氏と距離を置く中堅は「去年は自民党政権が検察を使って政権交代を妨害していると言えば同情も得られた。今、世論に捜査批判があるのか」と漏らす。/そんな不安を抱えながらも、党内で小沢氏批判の声を上げれば政権の不安定化に直結するという懸念の方が大きいのが実情だ。昨年は小沢氏に説明を求め、反旗を翻した仙谷行政刷新相も16日夜、「もう少し事実が分かるまで見てみないと」と言葉少なだった。
小沢一郎を管仲に比するわけではないが、半年も経たないで小沢が身を引くようなことがあれば、今後の政治が憂慮される。18日の国会を前に特捜部は遂に石川知裕容疑者(36)と、元私設秘書、池田光智容疑者(32)の逮捕に踏み切ったらしい。東京新聞の報道に拠れば《18日の国会開会目前の時期に現職国会議員の逮捕に踏み切った理由について質問が集中。「自殺の恐れがあったのか」との質問も飛んだが、佐久間部長は「容疑者の供述内容、態度を含めて総合的に判断して、身柄確保の必要性が非常に高いと判断した」と答えたのみだった。/小沢氏への任意の聴取要請を今後も続けるのかとの質問には、「そういう報道があることは知っている」とだけ述べ、小沢氏への聴取要請自体を明かさなかった。》とあるが、小沢一郎と特捜部のぶつかり合い、はてさてどのように発展するのだろう。政治がやっと国民の目の前に曝け出されるようになろうかという時に、検察は民主党の脱官僚政策に腹いせするかのような今回の逮捕に踏み切ったように思える。小沢幹事長には何とか今の危機を乗り切って、剛腕振りを発揮してもらいたいものだ。
今日のウェブニュースより、敢えて民主党に批判的な産経ニュースから。
石川、池田両容疑者の逮捕容疑要旨 ―― 小沢一郎民主党幹事長の元私設秘書で衆院議員、石川知裕容疑者(36)と、元私設秘書、池田光智容疑者(32)の逮捕容疑の要旨は次の通り。/石川容疑者は小沢氏の資金管理団体「陸山会」の会計責任者だった公設第1秘書、大久保隆規容疑者(41)と共謀し、収入総額を4億円、支出総額を約3億5200万円、それぞれ少なく虚偽記入した平成16年分の政治資金収支報告書を17年3月に総務相に提出した疑い。/池田容疑者は同様に大久保容疑者と共謀し、支出総額を約3億5200万円多く虚偽記入した17年分の収支報告書を18年3月に、支出総額を4億円過少に虚偽記入した19年分の収支報告書を20年3月に、それぞれ総務相に提出した疑い。/石川、池田両容疑者は大久保容疑者を補佐する立場だったとしている。(産経ニュース、2010.1.16 00:25)
今日のウェブニュースから
今朝のウェブニュースから、

特捜部「任意では解明できない」 小沢氏の関与、随所に ―― 多忙を理由に事情聴取に応じない小沢一郎氏、虚偽の供述をしている疑いがある石川知裕衆院議員、再聴取に応じない小沢氏の元私設秘書…。小沢氏側は東京地検特捜部による疑惑捜査に協力的とはいえない対応を取っているとされる。/昨年3月の西松建設をめぐる違法献金事件では、特捜部が陸山会などへの捜索に着手した前後、石川氏らが、陸山会などにあったゼネコンからの陳情など事件関係書類を小沢氏側の関係先に運び出しており、小沢氏側が証拠隠滅を図った疑いも表面化している。/このため、特捜部は任意捜査では全容解明できないと判断し、強制捜査に踏み切った。一連の資金移動の中で小沢氏の関与は随所に見られ、今後は小沢氏が政治資金収支報告書への不記載など不正な経理処理にどの程度関与したかの解明が焦点となる。/特に今回、特捜部が小沢氏の個人事務所や陸山会に加え、鹿島も捜索対象としたのは、収支報告書に記載されていない土地代金4億円の原資に、水谷建設などゼネコンの裏献金が含まれている疑いが強く、裏献金の提供に鹿島東北支店が関与している疑いがあるとみているためだ。/ 捜査関係者によると、東北の公共工事では長年にわたり、ゼネコン間の談合が行われていたとされる。仕切り役とされるのが同支店元幹部で、受注業者にお墨付きを与える「天の声」を出していたとされるのが小沢事務所だ。/小沢氏の地元、胆沢ダム工事での小沢事務所の影響力は絶大だったという。昨年12月の大久保隆規被告の初公判で検察側は、西松建設側が大久保被告に「おたくらが取った胆沢ダムは小沢ダムだ」と言われたとする供述調書を読み上げた。/鹿島は平成16年10月、胆沢ダム工事を受注。下請け工事を請け負った水谷建設側は同時期、成功報酬として石川知裕氏に5000万円を渡したと供述。直後に陸山会には5000万円の入金があり、その数日後に土地代金が支払われていた。/今回、小沢氏の個人事務所や鹿島への捜索に踏み切ったことは、特捜部の裏献金解明への強い姿勢を感じさせる。 (産経ニュース、2010.1.14 01:27)
ギリシア神話:王様の耳は驢馬の耳
Midas(ミダース)はトモーロ山神の判定に抗議したばっかりにアポローンによって驢馬の耳と変わってしまった。そこでこの醜い形の耳を取り付けられた王は、それを人に見られるのを嫌がって、いつも紫染めの布で頭を巻き、それを顳顬(こめかみ)まで深々と引き下ろしていた。そして来客があっても湯に入るときも何のかのと辞を設けてこの頭巾を脱ごうとしなかった。ただ一人宮廷専属の理髪師だけはこの頭巾を取って見せなければならない。王様は因より厳命を下し、密室に彼を呼び寄せて理髪をさせるのであった。彼は王室の奴隷であるから逃げ出すことも出来ない。さりとて喋ることなど、なおさら思いもよらない話だ。ところが話してはならぬと言われると一層話したくなるのが、人間の通性なのである。それに理髪師という商売はギリシアの時代からもうお喋りの他人の噂ばかりするものと決まっていた。しかし、うっかり喋ろうものなら勿論噂は1日中で都じゅうに広がってしまうだろう。そしてその発頭人はすぐに見つかってしまうに相違ない。そしたら、言うまでもなく命はない。お約束の縛り頸が待ち構えているのである。とうとう黙っている苦しさに耐えかねた理髪人は程隔たった淋しい川の河原に行って地面に大きな穴ぼこを掘り開き、人が近くに居ないのを充分に見済ましてから、その中へこっそりとそれも恐々、低いささやき声でそれでも思い切り力を篭めて、「王様の耳は驢馬のお耳だ。王様の耳は毛もくじゃらで動く耳だ」と吹き込んでから、土をまた元通りに穴の中に抛り込んで、上をならし砂をかけて見分けの付かないようにして帰った。
しかし、何事にも手落ちというものは、兎角ありがちなものである。この河原にも丁度春先のこととて、去年枯れた葦の根が混じっていて、礼の理髪師が掘り空けた穴の口にも少なからず入っていた。掘り返されて軟らかくなった土は、葦の根の成長に正に打って付けであった。西の微風がしきりに河面を渡る頃には、葦はその辺にぞっくりと生え揃い、やがて春が過ぎ夏が経ち秋になって、かさ付いた葉末を冷たい風が流れる季節になった。しなやかだった葦もいつか枯れかけてきた。一方その根はどんどん伸びて正にかの理髪師が声を吹き込んでいた場所に届いた。その声は葦の根と共に育っていった。とうとう冬の風が河面を強く吹きまくって野を越え都まで砂塵を吹き寄せるようになると、いつか都の空に、異様な響きが目に見えない影の様に、谺(こだま)して亙っていった。「王様の耳は驢馬のお耳だ。王様の耳は毛もくじゃらで動く耳だ」
それは勿論王宮にも響いて聞こえた。静かな、囁くような音だが、しかも変に根強い意地悪い響きをさえ持った調子であった。Midas王は勿論大慌てに慌てた。誰が喋ったのか、誰が一体喋っているのか、彼は紫色の頭巾を抑えながら家来に厳しく命じて探させたが、ついに付き止めることは出来なかったと言う。
このお伽噺的説話は民間伝承の形を変えた伝説であるが、昔から名高く西洋の子供たちの間に広く愛誦されてきた物語のひとつである。
ギリシア神話:王様の耳は驢馬の耳
Midas(ミダース)はトモーロ山神の判定に抗議したばっかりにアポローンによって驢馬の耳と変わってしまった。そこでこの醜い形の耳を取り付けられた王は、それを人に見られるのを嫌がって、いつも紫染めの布で頭を巻き、それを顳顬(こめかみ)まで深々と引き下ろしていた。そして来客があっても湯に入るときも何のかのと辞を設けてこの頭巾を脱ごうとしなかった。ただ一人宮廷専属の理髪師だけはこの頭巾を取って見せなければならない。王様は因より厳命を下し、密室に彼を呼び寄せて理髪をさせるのであった。彼は王室の奴隷であるから逃げ出すことも出来ない。さりとて喋ることなど、なおさら思いもよらない話だ。ところが話してはならぬと言われると一層話したくなるのが、人間の通性なのである。それに理髪師という商売はギリシアの時代からもうお喋りの他人の噂ばかりするものと決まっていた。しかし、うっかり喋ろうものなら勿論噂は1日中で都じゅうに広がってしまうだろう。そしてその発頭人はすぐに見つかってしまうに相違ない。そしたら、言うまでもなく命はない。お約束の縛り頸が待ち構えているのである。とうとう黙っている苦しさに耐えかねた理髪人は程隔たった淋しい川の河原に行って地面に大きな穴ぼこを掘り開き、人が近くに居ないのを充分に見済ましてから、その中へこっそりとそれも恐々、低いささやき声でそれでも思い切り力を篭めて、「王様の耳は驢馬のお耳だ。王様の耳は毛もくじゃらで動く耳だ」と吹き込んでから、土をまた元通りに穴の中に抛り込んで、上をならし砂をかけて見分けの付かないようにして帰った。
それは勿論王宮にも響いて聞こえた。静かな、囁くような音だが、しかも変に根強い意地悪い響きをさえ持った調子であった。Midas王は勿論大慌てに慌てた。誰が喋ったのか、誰が一体喋っているのか、彼は紫色の頭巾を抑えながら家来に厳しく命じて探させたが、ついに付き止めることは出来なかったと言う。
このお伽噺的説話は民間伝承の形を変えた伝説であるが、昔から名高く西洋の子供たちの間に広く愛誦されてきた物語のひとつである。
今朝のウェプニュース、ロイター通信より2つ。
日米外相会談は普天間問題で平行線、同盟深化の方針確認 ―― [ホノルル 12日 ロイター] 岡田克也外相は12日、クリントン米国務長官と80分にわたって会談した。懸案となっている沖縄の米軍普天間基地の移設問題では協議が平行線に終わったが、日米同盟については深化の方針を確認した。/クリントン国務長官は会談後、普天間基地移設問題の解決を日本側にあらためて促したとした一方、完全な解決には時間がかかることにも理解を示した。長官は記者会見で「(普天間移設は)われわれが非常に重視している問題だ」とした上で、「世界中の数多くの課題にも取り組んでおり、こうした取り組みも続ける」と述べた。/岡田外相は、普天間移設問題について5月までに結論を出す政府方針をあらためて伝え、日米安保条約改定50周年に合わせた日米同盟深化の意向を表明した。 (ロイター、2010年 01月 13日 07:02 JST)
イランの核科学者、遠隔操作の爆弾爆発で死亡=報道 ―― [テヘラン 12日 ロイター] イランの首都テへランで12日、遠隔操作の爆弾が爆発し、テヘラン大学の教授で核科学者のマスード・モハマディ氏が死亡した。国営メディアが報じた。/テヘランでこうした爆弾攻撃が発生するのは珍しく、イラン放送(IRIB)は、米国とイスラエルが関与しているとの見方を示している。/国営イラン通信(IRNA)は、爆発による死者の数は明らかになっていないとしており、モハマディ氏以外にも犠牲者がいる可能性を示唆している。またファルス通信は、2人が軽傷を負ったと報じている。 (ロイター、2010年 01月 12日 19:50 JST)
ギリシア神話:驢馬の耳にされたミダース王
Pan(パアン)牧神は元来アルカディアの植物神で、同地産まれの神々の頭領であるヘルメースの息子であるとされる。彼はプリュギアかリューディアに棲まっていてその地方でアポローンに挑戦したことになっていてる。審判の立会役はこれも些か変わっていて、リューディアの都サルディスの近くに聳え立つトモーロスの山であった。この付近でパアンは野山を逍遥しながら、吹き鳴らしていた笙を執ってニンフらに聞かせついのぼせ上がって、己が技をアポローン以上と自慢したわけであった。
ブリュギアの王ミダースはかねてからPanの崇拝者であった。彼は先の物語以来すっかり黄金が嫌いになって、専ら簡素な生活を愛し、森や野の自然を恋い慕い、山間の洞窟にすむPanに随身していた。そこで、この折も心配のあまり、オブザーバーとして列席した訳である。いよいよ準備が整いトモーロスが競技の宣告をすれば、まずPanが蝋で固めた葦の笛を一渡り吹き奏でた。続いて、今度はアポローンが宝石を鏤め象牙を木目込みにした竪琴を取上げた。トモーロスが彼に合図を送れば、森の木々もこれに均しくその方へ靡き亙ったという。
月桂の冠を着け真紅の外衣をまとった御神はやおら金の撥を掲げた。絃音は高らかにリューディアの野山に轟き渡った。トモーロス山神の判定はアポーロンに挙がり、誰一人としてこれに異議を唱えるものはなかった。ただミダース王だけが敢然と進み出て、抗議を申し込んだ。彼は容易く所信を枉げ故旧に反(そむ)くような者ではなかった。早くいうと頑固な心と耳の持ち主だった。アポローンはこの不遜とも見えるこの批判をそのまま見逃すことが出来なかった。さりとて、厳罰に処するのも一同の手前大人気ない。そこで優雅な曲を聞き分ける人間らしい聴感を缼くものとして、それに相応しいもののように、ミダースの耳を伸ばして灰色の粗網毛で被わせ、しかも自由に動けるように詰まれ変えてやった。つまり驢馬の耳を付けてやったのである。これがデルボイの御神の罰だった。
ギリシア神話:驢馬の耳にされたミダース王
ブリュギアの王ミダースはかねてからPanの崇拝者であった。彼は先の物語以来すっかり黄金が嫌いになって、専ら簡素な生活を愛し、森や野の自然を恋い慕い、山間の洞窟にすむPanに随身していた。そこで、この折も心配のあまり、オブザーバーとして列席した訳である。いよいよ準備が整いトモーロスが競技の宣告をすれば、まずPanが蝋で固めた葦の笛を一渡り吹き奏でた。続いて、今度はアポローンが宝石を鏤め象牙を木目込みにした竪琴を取上げた。トモーロスが彼に合図を送れば、森の木々もこれに均しくその方へ靡き亙ったという。
今朝のウェブニュースより
魁皇、力強い取り口で歴代最多勝/初場所 ―― 大横綱、千代の富士に並ぶ歴代最多の幕内807勝目は、魁皇らしい力強い取り口だった。得意の左四つ右上手。ひとまわり以上年下の23歳の豪栄道をつかまえ、抵抗に構わず寄り切った。/大入りの館内は割れんばかりの大歓声。その中を表情を変えずに引き揚げてきた37歳は、1位に並んだことに「こだわりはない。でもお客さんはそういう目で見ていてくれたのかな」と、照れくさそうにほほ笑んだ。/15歳で初土俵を踏んでからの約22年は、けがとの闘いでもあった。元もと酒が大好きで、深酒もたびたび。そんな酒豪が、左股(こ)関節筋断裂の大けがを負った後の25歳あたりから変わった。「いろんな人に、付き合いが悪いなと言われ始めた。治療や翌朝のけいこのことを優先させてもらった」。心優しい男が酒席の誘いを断り、体の手入れに真剣に取り組み始めた。/現在も腰やひざなどに痛みを抱えており、連日、最低でも1時間のマッサージを欠かさない。記録に追いつかれた九重親方(元横綱千代の富士)は「若いころからしっかりやってきたから、もっている。頑張ってきた表れだ」と賛辞を贈った。/魁皇は「目の前の一番でどういう相撲を取るかということしか考えていない。まだ場所は始まったばかり」と、いつも通りに気を引き締める。帰宅すると酒ではなく、愛妻お手製の野菜ジュースで、翌日の勝負へ英気を養っている。
魁皇(記録について):「あまり意識していたわけではない。常に体のケアを考えているから、けがをしても続けられていると思う。相撲を取るからには勝負に対しての欲がある。人生としてはいいと思う」
武蔵川理事長(元横綱三重ノ海):「大変な記録だ。すごい。一つの形を持っているのが強みだし、けがを克服して辛抱してやってきた。(右)上手を取ると、まだまだ力強さが出ている」
貴乃花親方:「超人的なすごい記録。右上手を取ると比類なき強さがあり、わたしも何度も苦しめられた。あの形があったからこそ、ここまでの実績を残せたのだろう。ただただ感服します」
九重親方(元横綱千代の富士):「常に体を動かし、頑張ってきた表れだ。(最多勝の)記録があったからここまでやってこれたというのもあると思う。今後はもっと頑張って、誰にも抜けない記録を作ってほしい」
魁皇の師匠、友綱親方(元関脇魁輝):「体のケアを含めて、相撲に対して一途にやっているのはすごい。入門したころはこんなに長く取れるとは思っていなかった」 (SANSPO.COM、2010.1.11 20:32)
平成成人、緊張の門出 就活「今から不安」、「必ず1票」意気込み ―― 「成人の日」の11日、初めて全員が平成生まれの新成人を迎えた式典が各地で開かれた。総務省の推計によると、1989年生まれの新成人は127万人。68年の推計開始以降で初めて130万人を下回り、過去最少を更新した。鮮やかな晴れ着姿でにぎわった東京・江東区の式典会場では、長引く不況を反映して「就職が厳しい」との不安の一方、今夏の参院選に向け「必ず1票を投じる」といった意欲的な声も聞かれた。/フランス語を専攻する大学2年の今野恵里さんは、小学生からのあこがれだった航空会社の客室乗務員や地上職への就職を希望。だが、日本航空の経営再建問題なども明るみに出て「先輩の状況も見ていると来年からの就職活動が不安。ほかの業界にも視野を広げないといけない」と危機感を抱く。 (NIKKII NET、07:00)

スーダンで勤務中のEriちゃんが正月で一時帰国した。忙しい仕事の合間を縫って、生憎の雨にも拘らず淺草を訪ねてくれた。午後1時過ぎ、東京メトロ浅草駅で待ち合わせ、松屋の「すし栄」で遅い昼食(アフリカ在勤中食べられない好物の鰻が食べたいということで鰻寿司)を食べて、我が家に来てもらい、いろいろとアフリカの話を聞かせてもらった。東京での仕事を済ませ、金曜日には家族の居る福岡へ飛び、土曜日の深夜便で勤務先のスーダンへは、日曜日の夜に着くということである。なんともはや、忙しい一時帰国ではある。
魁皇(記録について):「あまり意識していたわけではない。常に体のケアを考えているから、けがをしても続けられていると思う。相撲を取るからには勝負に対しての欲がある。人生としてはいいと思う」
武蔵川理事長(元横綱三重ノ海):「大変な記録だ。すごい。一つの形を持っているのが強みだし、けがを克服して辛抱してやってきた。(右)上手を取ると、まだまだ力強さが出ている」
貴乃花親方:「超人的なすごい記録。右上手を取ると比類なき強さがあり、わたしも何度も苦しめられた。あの形があったからこそ、ここまでの実績を残せたのだろう。ただただ感服します」
九重親方(元横綱千代の富士):「常に体を動かし、頑張ってきた表れだ。(最多勝の)記録があったからここまでやってこれたというのもあると思う。今後はもっと頑張って、誰にも抜けない記録を作ってほしい」
魁皇の師匠、友綱親方(元関脇魁輝):「体のケアを含めて、相撲に対して一途にやっているのはすごい。入門したころはこんなに長く取れるとは思っていなかった」 (SANSPO.COM、2010.1.11 20:32)
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
93
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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