瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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槻を詠める歌2
巻2-0213:うつそみと思ひし時にたづさはり.......(長歌)
題詞:柿本朝臣人麻呂妻死之後泣血哀慟作歌二首[并短歌] 或本歌曰
標訓:柿本朝臣人麿の妻死りし後に泣()()ち哀慟(かなし)みて作れる歌二首并せて短歌 或本の歌に曰く
原文:宇都曽臣等 念之時 携手 吾二見之 出立 百兄槻木 虚知期知尓 枝刺有如 春葉 茂如 念有之 妹庭雖在 恃有之 妹庭雖在 世中 背不得者 香切火之 燎流荒野尓 白栲 天領巾隠 鳥自物 朝立伊行而 入日成 隠西加婆 吾妹子之 形見尓置有 緑兒之 乞哭別 取委 物之無者 男自物 腋挾持 吾妹子與 二吾宿之 枕附 嬬屋内尓 <>者 浦不怜晩之 夜者 息<>明之 雖嘆 為便不知 雖戀 相縁無 大鳥 羽易山尓 汝戀 妹座等 人云者 石根割見而 奈積来之 好雲叙無 宇都曽臣 念之妹我 灰而座者
            
 万葉集 巻2-0213
          作者:柿本人麻呂


よみ:うつそみと 思ひし時に たづさはり 我がふたり見し 出立の 百枝槻の木 こちごちに 枝させるごと 春の葉の 茂きがごとく 思へりし 妹にはあれど 頼めりし 妹にはあれど 世間を 背きしえねば かぎるひの 燃ゆる荒野に 白栲の 天領巾隠り 鳥じもの 朝立ちい行きて 入日なす 隠りにしかば 我妹子が 形見に置ける みどり子の 乞ひ泣くごとに 取り与ふ 物しなければ 男じもの 脇ばさみ持ち 我妹子と 二人我が寝し 枕付く 妻屋のうちに 昼は うらさび暮らし 夜は 息づき明かし 嘆けども 為むすべ知らに 恋ふれども 逢ふよしをなみ 大鳥の 羽がひの山に 汝が恋ふる 妹はいますと 人の言へば 岩根さくみて なづみ来し よけくもぞなき うつそみと 思ひし妹が 灰にてませば
 
意訳:この世の中のことと思っていた時に、お互いの手を取り合って、私と貴女と二人で見た庭先の堤に立つ欅の木のあちらこちらの枝に春の葉が茂るように、生き生きとした貴女でしたが、そして、頼りのなる若い貴女でしたが、人の生き死にの、この世のことの決まりことに背くことが出来なくて、ほむらの燃える荒野に白妙の布で貴女の遺体を包み隠して、鳥たちのように朝に送り立たせて、夕日のときに葬儀を終えて貴女の身をこの世から隠すと、貴女の形見に残した幼子が貴女を求めて泣くごとに、幼子にしゃぶらせることのできるようなものもないければ、男である私の腋に抱えてあやし、貴女と二人で私と共寝した枕を置く貴女との部屋の内に、または、心悲しく日を暮らし、夜はあれこれ考え朝迎え、嘆くのだけどどうしょうもなくて、貴女を恋しく思っても、再び貴女に逢うこともありえない。大きな鳥のような羽を交わすような山に私が恋しい貴女がいますと人が云うので、岩道を踏み分け苦しみながらも来たことよ。貴女に逢えるという良いこともなくて、この世の人と思いたい貴女が火葬の灰になっているので。

ウェブニュースより
 コメディアン 小松政夫さん死去 ――「デンセンマンの電線音頭」や「しらけ鳥音頭」などのネタや歌で人気を集め「小松の親分」の愛称で知られたコメディアンの小松政夫さんが今月7日、肝細胞がんのため東京都内の病院で亡くなりました。78歳でした。
 
https://www.youtube.com/watch?v=hLhPCESHFfg
  小松さんは福岡市の出身で、昭和39年に当時、国民的人気だったコメディアンの植木等さんの付き人として芸能界入りし、テレビ番組や舞台で演じたひょうきんなキャラクターや持ち前のギャグで一躍人気者となりました。
 中でも、伊東四朗さんとのコンビで出演したコント番組で演じた「小松の親分」は、小松さんを代表するキャラクターとなり、番組の中で披露した「デンセンマンの電線音頭」や「しらけ鳥音頭」などのネタや歌が大ヒットしました。
また、イッセー尾形さんとの即興の二人芝居など舞台での活動も精力的に行ったほか、植木等さんとの師弟関係を描いた自伝的長編小説「のぼせもんやけん」は平成29年に原案としてNHKでドラマ化されています。
 
小松さんは去年11月に肝細胞がんが見つかり、治療を受けながら最近まで仕事を続けていましたが、先月14日から入院し、今月7日、都内の病院で肝細胞がんのため亡くなりました。78歳でした。
 
葬儀は親族のみで11日執り行ったということです。
 
伊東四朗さん「俺より先に逝くなんて」
 
コメディアンの小松政夫さんが亡くなったことについて、コント番組にコンビで出演していた俳優の伊東四朗さんは「俺より先に逝くなんて馬鹿野郎。会いたかった」と、所属事務所を通じてコメントを発表しました。
 
イッセー尾形さん「どんな無茶ぶりも受けとめ笑いに」
 
コメディアンの小松政夫さんが亡くなったことについて、小松さんとの二人芝居で共演した俳優のイッセー尾形さんは「突然の訃報にただただ驚いています。きっと元気でやっておられるとばっかり思ってました。楽しい舞台をご一緒させていただきました。笑いの渦と真剣な汗が目に焼きついています。こう言うと、ますます信じられませんが…とにかく小松さんの包容力に甘えての舞台でした。どんな無茶ぶりでも受けとめて大きな笑いを劇場に巻き起こしたものです。ここで型どおりを言わなければならないなんて。残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。やすらかにお休みください。おつかれさまでした」と、コメントを寄せました。
 
出身地 福岡では悼む声
 
コメディアンの小松政夫さんが生まれ育った福岡市博多区の商店街では、小松さんの死を悼む声が聞かれました。
 
買い物に訪れていた女性は「テレビの中ではふざけていますが、とても温かく、芯は優しい人という感じがありました。亡くなってさみしいです」と話していました。
 
商店街で働く女性は「この近く出身で、山笠のときにははっぴを着ているのを見かけていたのでさみしいです。山笠やどんたくが再開するのを見守っていてください」と話していました。
 
小松さんが働いていた和菓子店副社長「大変お世話になりました」
 
小松政夫さんが高校生のころに住み込みで働いていた福岡市博多区の和菓子店の石村慎悟副社長は「とてもびっくりしています。2代目の社長にあたる祖父が小松さんをかわいがっていて、店の2階に住んで働いていました。上京したあとも気にしてくださっていて、福岡に来られたときは『元気にしとお?』と博多弁で話しかけてくださって励ましていただきました。大変お世話になりました」と話していました。
 
うどん店 店主「律儀な方でした」
 
福岡市博多区にある創業138年のうどん店、「かろのうろん」の店主、瓜生高康さんによりますと、小松さんは子どものころ、店の近くに住んでいて、瓜生さんの父親と幼なじみだったということです。
 
店内には、小松さんがうどんを食べる写真や瓜生さん親子と撮った写真、それに小松さんの似顔絵とともに代表的なギャグが印刷された手ぬぐいなどが飾られています。
 
小松さんが最後に店を訪れたのは去年の山笠の時期で、いつも好んで食べていた、ごぼうの天ぷらと魚のすり身の天ぷらが入った「ごぼうまる天うどん」を注文したということです。
 瓜生さんは小松さんについて「父が亡くなったときも線香あげさせてくれと、黙って仏壇の前で涙を流してくれました。それ以来、ずっと来ていただいていて、律儀な方でした。ほんとうにさみしい気持ちでいまでも『帰ってきたよ』と現れる感じがします」と話していました。   (NHK WEB NEWS 20201211 2305分)


 

(つき)を詠める歌1
 槻(つき)はニレ科の落葉高木の欅(けやき)のことです。室町時代あたりから欅(けやき)と呼ばれるようになったそうです。山や公園で普通に見かけることができる木です。たくさんの枝を出し、春から夏には良い木陰を与えてくれます。
 
 万葉集には7首に詠まれています。
巻2-0210:うつせみと思ひし時に取り持ちて.......(長歌)
標題:柿本朝臣人麿妻死之後泣血哀慟作歌二首并短哥
標訓:柿本朝臣人麿の妻死りし後に泣()()ち哀慟(かなし)みて作れる歌二首并せて短歌 (のうち前の歌)
原文:打蝉等 念之時尓(一云、宇都曽臣等 念之) 取持而 吾二人見之 走出之 堤尓立有 槻木之 己知碁智乃枝之 春葉之 茂之如久 念有之 妹者雖有 馮之 兒等尓者雖有 世間乎 背之不得者 蜻火之 燎流荒野尓 白妙之 天領巾隠 鳥自物 朝立伊麻之弖 入日成 隠去之鹿齒 吾妹子之 形見尓置有 若兒乃 乞泣毎 取與 物之無者 鳥穂自物 腋挟持 吾妹子与 二人吾宿之 枕付 嬬屋之内尓 晝羽裳 浦不楽晩之 夜者裳 氣衝明之 嘆友 世武為便不知尓 戀友 相因乎 無見 大鳥 羽易乃山尓 吾戀流 妹者伊座等 人之云者 石根左久見乎 名積来之 吉雲曽無寸 打蝉等 念之妹之 珠蜻 髪髴谷裳 不見思者
           万葉集 巻2-210
        作者:柿本人麻呂
よみ:現世(うつせみ)と 念(おも)ひし時に (一は云はく、 うつそみと 念(おも)ひし) 取り持ちて 吾が二人見し 走出の 堤に立てる 槻(つき)の木の こちごちの枝()の 春の葉の 茂きがごとく 念(おも)へりし 妹にはあれど 馮(たの)めりし 児らにはあれど 世間(よのなか)を 背(そむ)きし得()ねば かぎるひの 燃ゆる荒野に 白栲の 天(あま)領巾(ひれ)(かく)り 鳥じもの 朝立ちいまして 入日なす 隠(かく)りにしかば 吾妹子が 形見に置ける 緑児(みどりこ)の 乞()ひ泣くごとに 取り与(あた)ふ 物し無ければ とりほじもの 脇ばさみ持ち 吾妹子と ふたり吾が寝()し 枕(まくら)付く 妻屋(つまや)のうちに 昼はも うらさび暮らし 夜はも 息づき明かし 嘆けども 為むすべ知らに 恋ふれども 逢ふ因(よし)を無み 大鳥の 羽易(はがひ)の山に 吾が恋ふる 妹は座(いま)すと 人の言へば 石根(いはね)さくみを なづみ来し 吉()けくもぞ無き 現世(うつせみ)と 念(おも)ひし妹が 玉かぎる髣髴(ほのか)にだにも 見えなく思へば
 
意訳:この世の中のことと思っていた時に、お互いの手を取り合って、私と貴女と二人で見た庭先の堤に立つ欅の木のあちらこちらの枝に春の葉が茂るように、生き生きとした貴女でしたが、そして、頼りのなる若い貴女でしたが、人の生き死にの、この世のことの決まりことに背くことが出来なくて、ほむらの燃える荒野に白妙の布で貴女の遺体を包み隠して、鳥たちのように朝に送り立たせて、夕日のときに葬儀を終えて貴女の身をこの世から隠すと、貴女の形見に残した幼子が貴女を求めて泣くごとに、幼子にしゃぶらせることのできるようなものもないければ、親鳥のように腋に抱えてあやし、貴女と二人で私と共寝した枕を置く貴女との部屋の内に心悲しく日を暮らし、夜はため息を付いて朝を向かえ、嘆くのだけどどうしょうもなくて、貴女を恋しく思っても、再び貴女に逢うこともありえない。大きな鳥のような羽を交わすような山に私が恋しい貴女がいますと人が云うので、「巌根さくみ」の地に苦しみながらも来たことよ。貴女に逢えるという良いこともなくて、この世の人と思いたい貴女が、トンボ玉の光のようにほのかにも見えないことを思うと。

ウェブニュースより
 米司法当局、バイデン氏息子を捜査 税金めぐり 米大統領選――【ワシントン】米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領の息子ハンター氏について、司法当局が捜査していることが9日、明らかになった。ハンター氏が発表した。税金にからむ内容が捜査項目になっている。家族のスキャンダルは次期政権の発足へ準備を進めるバイデン氏に痛手となりかねない。
 
 ハンター氏の声明によると東部デラウェア州の連邦地検が8日、ハンター氏の弁護士に「税金をめぐる事項」を捜査していると通知した。ハンター氏は「とても重く受け止めている。ただ専門的かつ客観的な検証によって私が税務の専門家の助けを得ながら問題に合法的で適切に対処したことが証明されると確信している」と指摘。違法行為はないとの認識を示した。
 バイデン氏の政権移行チームも声明で「バイデン次期大統領は最近数カ月間の悪意のある個人攻撃を含めて困難を乗り越えて強くなった息子のことを深く誇りに思っている」と強調した。トランプ大統領は大統領選で、ハンター氏が海外ビジネスを通じて不正に利益を得たと繰り返し主張していた。
 ハンター氏をめぐる詳しい捜査内容は明らかになっていないが、バイデン氏に対する不信感が国民に広がる可能性がある。バイデン氏はトランプ氏について、2016年と17年に支払った所得税がそれぞれ750ドルにすぎなかったとの報道を引用し、過少だと批判したこともあった。   〔日本經濟新聞 20201210 6:31 (20201210 7:11更新)


 

ちさを詠める歌
 「ちさ」はエゴノキ科エゴノキ属の落葉高木のエゴノキと考えられています。高さは7~15メートルにもなります。5~6月頃に葉を出したあとに、下向きに小さな白い花をつけます。「萵苣(ちしゃ)の木」とも呼ばれます。種子はサポニンを含んでいて、せっけん代わりになるそうですが、有毒だとのことです。
 万葉集には、3首に詠まれています。
 
 「ちさ」をイワタバコとする説があります。イワタバコは、イワタバコ科の多年草です。水分の多い日陰の岩場に生えます。6月頃に小さな紫色の花をつけます。タバコの葉に似ているのでこの名前があります。
71360: 息の緒に思へる我れを山ぢさの花にか君がうつろひぬらむ
 
112469: 山ぢさの白露重みうらぶれて心も深く我が恋やまず
 
184106: 大汝少彦名の神代より言ひ継ぎけらく父母を見れば貴く妻子見れば.......(長歌)
 1024日に記載したブログ「紅花を詠める歌6」と重複しますので、省略します。

ウェブニュースより
 「桜を見る会」捜査で揺らぐ安倍氏の強気の国会答弁 与党内からも「自らの言葉で説明を」 ―― 安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、安倍氏が在任中に連発した強気の国会答弁が大きく揺らいでいる。明確に否定していた疑惑に捜査のメスが入り、虚偽だった疑いが浮上しているからだ。野党は国会で追及を強め、与党からも本人が説明すべきだとの声が上がり始めた。
 
◆「支出一切ない」強弁繰り返し
 「最高権力者が堂々とうそを重ねる国では、全ての政策を信頼できなくなってしまう」
 立憲民主党の古賀之士ゆきひと氏は30日の参院本会議で安倍氏を批判。さらに、官房長官として同様の見解を示し続けてきた菅義偉首相にも、閣僚は国会で誠実な答弁と正確な説明の義務を負うと解釈される憲法63条の規定を引いて「前首相の事務所に関わることとはいえ、国会答弁が事実と異なっていたとすれば、誠実に答弁したと言えるのか」と語気を強めた。
 一連の問題が発覚した昨年11月以来、安倍氏は退陣した今年9月まで1年近くにわたり、桜を見る会に関連する一連の疑惑を全面的に否定してきた。夕食会を巡っては、会費が高級ホテルの宴会料金の相場を大きく下回るとの指摘に「ホテル側が設定した」と説明。差額の補填についても「後援会としての支出は一切ない」と断言した。ホテル側からは明細書などを受け取っていないとも説明し、疑問を呈する野党議員に首相の答弁だとして「信用できないなら、そもそも予算委(国会審議)は成立しない」と強弁した。
 菅首相も当時は「国会の発言は極めて重い」などと指摘。独自に事実関係を確認することなく、歩調を合わせていた。
◆与党内にも説明責任を問う声
 だが、安倍氏の公設秘書が東京地検特捜部の任意聴取を受けた際、明細書の受領や費用の一部補填を認めたと報じられ、政治資金規正法違反などの疑いが浮上すると、状況は一変した。
 衆院調査局によると、安倍氏が在任中、夕食会を巡る疑惑を否定した本会議や委員会の国会審議は33回に上る。「1回の審議で何回も同じ答えを繰り返しているので、実際には数百回に及ぶ」(野党議員)という見方もある。
 野党は国民を代表する国会を「ないがしろにした」(立民の福山哲郎幹事長)と反発。30日も安倍氏の国会招致を重ねて要求したが、与党は拒否する構えを崩さなかった。自民党内には「あれだけ言い切っているから、本人は補填を知らなかったと思う」(閣僚経験者)との見方の一方で「自らの言葉で説明責任を果たしていくべきだ」(野田聖子幹事長代行)との声も広がりつつある。
◆足早に立ち去った安倍氏
 「ひとりひとりの政治家が自ら襟を正し、説明責任を果たすべきものだ」。安倍氏は在任中、閣僚に「政治とカネ」の問題などが表面化すると、当事者に対応を促していた。ところが今回、同じ立場に置かれると、短い取材に1回応じただけ。言行不一致が鮮明になっている。
 安倍氏は30日、党青年局主催の会合に顔を見せたが、桜を見る会については発言しなかった。終了後は足早に立ち去った。   (東京新聞 2020121 0600)


 

一昨日のブログ左思の「詠史」について
  詠史 左思(えいし さし)
鬱鬱澗底松   鬱鬱たり 澗底(かんてい)の松
離離山上苗   離離たり 山上の苗
以彼径寸茎   彼の径寸の茎を以て
蔭此百尺条   此の百尺の条(えだ)を蔭う
世冑躡高位   世冑(せいちゅう)は高位を躡()
英俊沈下僚   英俊は下僚に沈む
地勢使之然   地勢 之をして然らしむ
由来非一朝   由来 一朝に非ず
金張藉旧業   金張は旧業に藉()りて
七葉珥漢貂   七葉 漢貂を珥()しき
馮公豈不偉   馮公 豈に偉れざらんや
白首不見招   白首 招かれざりき

現代語訳
谷底に松が鬱蒼と繁っている。
山上では苗木がのびのびと枝を伸ばしている。

その苗木の茎は一寸ほどしか無いのに、
百尺もあろうという松の枝を覆っている。

名門の子弟は高い位につき、
優れた人物は卑しい身分に貶(おとし)められている。

生まれた環境がそうさせるのだ。
こんなことは、昨日今日に始まったことではないのだが。

金氏と張氏は先祖の勲功によって
七代にわたって漢の役人として貂の尾を冠に挿した。

一方、馮公は…人物があれだけ優れていたにも関わらず、
白髪頭になっても官職に縁が無かった。


ウェブニュースより
 明るさ満月並み、「火球」の目撃相次ぐ 東海や近畿地方 ―― 29日未明、東海や近畿地方の各地で、流星の中でもひときわ明るい「火球」が目撃され、SNSなどインターネット上に投稿が相次いだ。
 
 名古屋港に設置されたカメラには、午前135分ごろ、南の空に現れた光の球が数秒かけて落下し、最後に強い光を放つ様子が映っていた。
 名古屋市科学館によると、火球は場所によっては満月並みの明るさで観測されたとみられる。紀伊半島方面の上空で燃え尽きて消えた可能性があるという。   
(朝日新聞DIGITAL 11/29() 19:35配信)


 

茅萱(ちがや)を詠んだ歌4
12-3057:浅茅原茅生に足踏み心ぐみ我が思ふ子らが家のあたり見つ
 
12-3063:浅茅原小野に標結ふ空言も逢はむと聞こせ恋のなぐさに
題詞:寄物陳思
題訓:物に寄せて思を陳ぶ
原文:淺茅原 小野尓標結 空言毛 将相跡令聞 戀之名種尓
            万葉集 巻123063
         作者:柿本人麻呂歌集より


よみ:浅茅原(あさぢはら)、小野に標(しめ)()ふ、空言(そらごと)も、
逢はむと聞こせ、恋のなぐさに
 
意訳:浅茅原(あさぢはら)の 野に標(しめ)を 結ぶみたいに、
むなしい嘘でもいいから、逢いましょうと 言ってください。恋のなぐさめに。
◎「浅茅原(あさぢはら)、小野(をの)に標(しめ)()ふ」で
「空言(そらごと)」を導いています。
左注:或本歌曰、将来知志 君牟志待。又見柿本朝臣人麻呂歌集、然落勺少異耳。
注訓:或る本の歌に曰はく、来むと知らせし君をし待たむ。また、柿本朝臣人麻呂の歌集に見ゆ。然れども落勺(らくしゃく)少しく異なるのみ。
(落勺:後半の内容)
参考歌
万葉集 巻112466 朝茅原 小野印 室事 何在云 公待
よみ:浅茅原(あさぢはら)小野に標結(しまゆ)ふ室事(むろこと)をいかなりと云ひて君は待たなむ
:巻向の浅茅ガ原の小野に縄張りの標を結ぶ室(=小屋)、その言葉のひびきではないが、私との室事(=睦事)をどうしましょうと云って貴方がその小野で私を待っているでしょう。
◎標(しめ)は、大切な所有地などを示すしるしとして縄などをむすんで囲ったものです。でも、「浅茅原(あさぢはら)」はそれほど大切ではないので、標をしても空しいことだったのでしょう。
 
16-3887:天(あま)なるや神楽良(ささら)の小野に茅草(ちがや)刈り草刈りばかに鶉(うづら)を立つも
 
◎怕しき物の謌について、
 この三首の歌は万葉集の歌の中でも「難訓歌」や「意味の取れない歌」となっています。そのために「訓読み万葉集」では、定訓や意訳が定まっていないことになっているようです。
 そこで、この歌々を正しく解釈するには、これらの歌に対して標題を付けた人物の解釈を推定する必要があります。つまり、この三首の歌に付けられた標題の「怕物謌三首」の漢文を、どのように訓むかが重要です。
 さて、この「怕物謌三首」の「怕」の字は「おそ-れ」と訓みます。一方、日本語の「おそれ」を漢字で示すと「怖れ」、「恐れ」と「怕れ」と記すことが出来ますが、その意味合いは少しずつ違います。つまり、標に示す「怕物謌三首」とは、「怕」の字で代表する「怖」、「恐」と「怕」のそれぞれ違った意味合いを持つ「おそれ」を詠った歌三首とも解釈できるのではないでしょうか。
 こうしたとき、この「怕」の漢字で代表する大和言葉で「おそれ」と云う言葉が持つ意味合いを踏まえて、「怕物謌三首」を鑑賞してください。そうすると、それぞれに異なる三種類の「おそれ」が歌に詠われていることに気づくはずです。最初の歌は単純な動物的反応による怖れ、次の歌は死者に対する本能と死に対する知性の絡み合いからの怕れ、そして、最後の歌は純粋に知性からの恐れです。
3887 天にあるやささらの小野に茅草刈り草刈りばかに鶉を立つも
 天上にあるような神が宿るような神楽良の小さな野にある茅草を刈り、その草を刈る途端に鶉が飛び出したような。
 第一の歌の舞台は、天上の草原です。死者は鶉の群れが飛び立つ音に驚かされます。
 
 天上の草原、亡者となった私が草刈り場に近づくと突然、鶉が飛び立つ


3888 奥(おき)つ国(くに)(うる)はく君の染め屋形(やかた)黄染(にそめ)の屋形(やかた)神の門()(なか)
 死者の国を頂戴した者が乗る染め布の屋形、黄色く染めた布の屋形、神の国への門が開くのに涙が流れる。
注意 屋形とは人が乗る箱のこと、普通は牛車の人の乗る部分。ここでは棺を意味して、染屋形とは、棺に布を掛けた状態を示す。
 第二の歌の舞台は、夕暮れの海峡です。死者を乗せた船が黄泉の国へ向かいます。
 
 海に夕日が落ちるとき、黄泉の支配者の朱塗りの船が亡者たちを乗せて海峡を行く


3889 人魂(ひとたま)のさ青()なる君のただ独り逢へりし雨夜(あまよ)()の左思念(おも)
 人の心を持つと云う青面金剛童子像を、私がただ独りで寺に拝んだ雨の夜。左思が「鬱鬱」と詠いだす「詠史」の一節を思い出します。
注意:「人魂乃佐青有君」は、当時に到来した四天王寺庚申堂の青面金剛童子の洒落です。「葉非」も枝は葉に非ずの洒落で、この「枝」と「左思」から「鬱鬱潤底松」で始まる漢詩「詠史」を暗示します。また、青面金剛童子は疫病に苦しむ人々を救済するために現れたとされています。


第三の歌の舞台は、雨の夜の葬儀場です。死者が人魂となって逢いにきます。
 
 雨の葬儀の夜、君はただひとり青白い人魂となって私に逢いに来ます。


 

茅萱(ちがや)を詠んだ歌3
10-2158:秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅が本にこほろぎ鳴くも
 
10-2186:秋されば置く白露に我が門の浅茅が末葉色づきにけり
 
10-2207:我がやどの浅茅色づく吉隠の夏身の上にしぐれ降るらし
 
11-2466:浅茅原小野に標結ふ空言をいかなりと言ひて君をし待たむ
 
11-2755:浅茅原刈り標さして空言も寄そりし君が言をし待たむ
  


ウェブニュースより
 原巨人が史上初の屈辱…日本シリーズ2年連続4連敗 ―― <SMBC日本シリーズ2020:ソフトバンク4-1巨人>◇第4戦◇25日◇ペイペイドーム
 目を背けたくなるような現実を直視するしかない。セ・リーグ覇者として迎えた日本シリーズで4戦全敗。昨季からソフトバンクに8連敗。2シーズン連続の4連敗は、プロ野球史上初の屈辱になった。
 3点を追う9回。ベンチで仁王立ちする原監督は、眉間に深いしわを寄せ、厳しい表情で戦況を見つめた。1死一、二塁から田中俊が見逃し三振に倒れ、代打に亀井を送る。苦楽をともにしたベテランの打球が力なく二塁手の頭上に飛ぶと、原巨人の20年シーズンが終わった。
 
 「打線がなかなか機能しなかった。今日も1点。(第1戦から)1点、2点、0点、1点か。やっぱり攻撃型のチームという中で、攻撃が機能しなかった」
 負ければシーズン終了の崖っぷちで、大幅にオーダーを変更した。クリーンアップを解体し、2番坂本、3番丸、4番岡本の「サカマルオカ」の並びを8月23日広島戦以来、3カ月ぶりに復活させた。1回は無死二塁から、坂本の左越え二塁打で今シリーズ初めて先制した。
 ベンチのムードは最高潮に達したが「2点目」が遠い。無死二塁から丸が一邪飛に倒れると、後続が倒れ追加点を奪えなかった。その裏、ソフトバンク柳田の一振りで瞬時に逆転を許した。2回にも甲斐に2ランを浴びて3点差に広げられると、鉄壁なソフトバンク投手陣を打ち崩す力は備わっていなかった。
 4試合で計4得点は歴代ワーストタイ。原監督は「私を含めて、コーチ、選手、まだ一回りも二回りも大きくならないといけないね。具体的にはまだ整理はついてないけど。我々は必要としているものがあるということですよ。11人がね」と言った。開幕が約3カ月遅れた特別なシーズンは、大きな喜びと確かな課題を残して幕を閉じた。   [日刊スポーツ 202011252318]


 

茅萱(ちがや)を詠んだ歌2
8-1449: 茅花抜く浅茅が原のつほすみれ今盛りなり我が恋ふらくは
 
8-1460: 戯奴がため我が手もすまに春の野に抜ける茅花ぞ食して肥えませ
 
※紀小鹿(きのおしか、生没年未詳)
 奈良時代中期の女流歌人です。紀女郎(きのいらつめ)ともいいのす。
 安貴王の妻でしたが、王は神亀元年(724年)ごろ、因幡八上采女関係を持ち、天皇の采女に臣下が手を出したという不敬罪で本郷(もとつくに)に退去させられています。そのことが原因かどうかは不明ですが、天平年間(729749年)ごろから大伴家持とたびたび歌を交わしています。
 ほかにも、「怨恨(うらみ)の歌三首」や、包める物を友に贈る歌、梅の歌があります。ほとんどの歌が「相聞」歌であり、代表的な万葉女流歌人の一人とされています。


8-1462: 我が君に戯奴は恋ふらし賜りたる茅花を食めどいや痩せに痩す
 
8-1514: 秋萩は咲くべくあらし我がやどの浅茅が花の散りゆく見れば
 
※穂積皇子(ほづみのみこ、?~715)
 天武天皇の第5皇子(『続日本紀(しょくにほんぎ)』薨伝(こうでん))といわれますが、10人の天武の皇子中出生順では8番目と推定されています。母は蘇我赤兄(そがのあかえ)の娘太蕤娘(おおぬのいらつめ)です。生年は未詳ですが、薨年の霊亀(れいき)元年(715)に50歳と考える説によれば、666年(天智天皇5年)生まれです。705年(慶雲2)知太政官事、706年右大臣となり、715年一品に昇叙しています。同年7月に没しました。異母妹但馬皇女(たじまのひめみこ)との激しい恋愛は有名です。『万葉集』に4首の短歌を残しており、但馬皇女の死を悲しむ「降る雪はあはにな降りそ吉隠(よなばり)の猪養(ゐかひ)の岡の寒からまくに(万葉集、巻2-203)」はとくに哀切。


8-1578:今朝鳴きて行きし雁が音寒みかもこの野の浅茅色づきにける

※阿部朝臣蟲麻呂(?~752)
 天平9年(737年)に正七位上から五階の昇叙を受け、外位ながら従五位下に叙せられ、皇后宮亮に任ぜられます。同年12月に長く病んでいた皇太夫人・藤原宮子が玄昉の看病により回復して、久しぶりに聖武天皇と相見えたことから、中宮職の諸官人が昇叙され、虫麻呂も内位の従五位下への叙位を受けています。天平10年(738年)中務少輔に遷ります。
 天平12年(740年)藤原広嗣の乱が発生したため、9月上旬に衛門督・佐伯常人と共に勅使として九州へ派遣されます。9月下旬に常人と共に隼人24名・軍士4000名を率いて豊前国板櫃営(現在の福岡県北九州市小倉北区到津地区)に着陣し、10月に板櫃川で藤原広嗣軍と交戦します。乱鎮圧後の11月に伊勢国鈴鹿郡赤坂頓宮において供奉者への叙位がなされて従五位上に、天平13年(741年)には乱での戦功により、正五位下に昇叙されます。同年8月に播磨守として地方官に転じます。天平15年(743年)にも正五位上に叙せられ、のち左中弁を務めるなど、聖武朝後半は順調に昇進しました。
 孝謙朝に入り、天平勝宝元年(749年)紫微中台が設置されると紫微大忠を兼ね、天平勝宝3年(751年)には従四位下に至ります。天平勝宝4年(752年)317日卒去。最終官位は中務大輔従四位下。
 万葉歌人であり、『万葉集』には虫麻呂の詠んだ「しつたまき 数にもあらぬ 我が身もち 如何でここだく 我が恋ひ渡る」という和歌ほか5首が採録されています。


8-1654:松蔭の浅茅の上の白雪を消たずて置かむことはかもなき
 


ウェブニュースより
 中村晃V弾 話題呼んだ丸との一幕「終わっている」 ―― <SMBC日本シリーズ2020:ソフトバンク40巨人>◇第3戦◇24日◇ペイペイドーム
 「ミスター・ポストシーズン」中村晃外野手(31)のバットが巨人に襲いかかった。32死二塁。巨人サンチェスのフォークをとらえた打球は、鷹党の待つ右翼スタンドに飛びこんだ。先制2ラン。「追い込まれていたので、我慢しながら。最後の最後で甘いボールが来ました」。7回には左腕高梨から3点目となる適時打。投手戦の中で効果的な2安打3打点だった。
 
 どんな打順でもこなし、工藤監督に「いてもらわないと困る」と言わしめるくせ者。だが短期決戦では柳田やデスパイネもびっくりの「スラッガー」に化ける。シーズンでは通算46本塁打ながら、日本シリーズではこれが141517年に次ぐ4本目。クライマックスシリーズ(CS)では今年、第2戦で2打席連続本塁打を放ってMVPを獲得したほか、16年から5年連続本塁打と驚異的な勝負強さを見せている。
 中村晃の1発はチームにとって、ポストシーズン20試合連続の本塁打。球団名がソフトバンクになった05年からは、ポストシーズンで節目のチーム100号となった。今季リーグトップの126本塁打をマークした自慢の武器は、日本シリーズでも健在だ。
 第1戦では一塁守備で、打者走者の丸と接触していた。SNSでカブス・ダルビッシュが言及するなど話題を呼んでいたプレーだ。中村晃は「(当日に丸から)電話がかかってきました。同級生(同じ学年)ですし、丸のこともよく知ってますし。いろんな人がいろんなこと言ってますけど、ぼくと丸の中では終わっているので。いいのかなと思っています」と、穏やかに振り返った。
 日本一というゴールはすぐそこまできた。「最後の力を振り絞って、全員で勝ちにいきたい」と、力強く言った。   [日刊スポーツ 20201124230]


 

茅萱(ちがや)を詠んだ歌1
 茅萱はイネ科チガヤ属の多年草です。川原、田畑、土手などの日当たりの良い場所に群生します。4月~6月に茎の先に花穂をつけます。サトウキビ(イネ科サトウキビ属)と親せきで、若い花穂には甘みがあるそうです。
 茅萱(ちがや)は、歌の中では、浅茅(あさじ)・浅茅原(あさじはら/あさつばら)と詠まれることが多いです。浅茅(あさじ)は、背の低いものを言うようです。
 
3-0333: 浅茅原つばらつばらにもの思へば古りにし里し思ほゆるかも
 
7-1179: 家にして我れは恋ひむな印南野の浅茅が上に照りし月夜を
 
7-1342: 山高み夕日隠りぬ浅茅原後見むために標結はましを
 
7-1347: 君に似る草と見しより我が標めし野山の浅茅人な刈りそね
 

ウェブニュースより
 安倍氏側が一部負担か 「桜」前夜祭巡り事情聴取 ―― 安倍晋三前首相の後援会が開いた「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部が関係者の事情聴取に乗り出した。参加費用の一部を安倍氏側が負担していたことを示す経理資料を会場側が作成していたことが判明。安倍氏は明細書の発行を一貫して否定しており、裏付け捜査の行方が刑事責任の有無を左右する。
 
 法曹関係者らが東京地検に出した告発状では、安倍氏のほか、前夜祭を主催した政治団体「安倍晋三後援会」代表の公設第1秘書と会計責任者の計3人に政治資金規正法違反(不記載)と公職選挙法違反(寄付行為)の疑いがあるとしている。
 都内の著名なホテルで開かれた前夜祭の会費は15千円だった。告発状では過去に開かれた同規模のパーティーの費用などを参考に、前夜祭は1人当たり最低11千円は必要と主張。差額の6千円は「契約主体である後援会が補填してホテルに支払ったと考えるのが常識的」と指摘した。
 政治資金規正法は、政治団体の事業として収入や支出があった場合、政治資金収支報告書に記載するよう義務付けている。告発状は本来、報告すべきだったホテルへの支出と会費収入を後援会の収支報告書に記載しなかったと指摘する。
 国会答弁で安倍氏は「参加者が会費を支払い、ホテル側が受領した時点で、ホテル側と個々の参加者の間で契約が成立したものと認識している」と説明。後援会としての収支は一切無いとして、報告書への記載は不要との考えを示している。
 告発状は会費とホテル側に支払われた費用の差額自体が、公職選挙法の禁じた選挙区の有権者に対する寄付に該当すると訴えている。
 ホテル側の意思で会費を減額したとしても、後援会の交渉などで生じた結果だとして「6千円相当の飲食を無償で提供した寄付に当たる」と主張。安倍氏は後援会による差額の補填を否定した。
 日本大の岩井奉信教授(政治学)は「規正法違反も公選法違反も刑事責任を問うには、前夜祭を巡って後援会の費用負担があったことが前提になる」と指摘する。
 費用負担の状況を示す明細書について、安倍氏は「ホテル側から発行はなかった」と説明。しかし関係者によると、ホテル作成の経理資料に安倍氏側が一部費用を負担したことが記されていた。
 ただ報告書に記載しなかった直接の責任は後援会の会計責任者にあり、代表の秘書は会計責任者の選任・監督に責任を負う。具体的関与がなければ秘書や安倍氏の責任は生じない可能性が高い。
 公選法違反も「誰が何の目的で費用を負担したのか明確にする必要がある」(検察関係者)。特捜部は前夜祭に関わる経理資料の分析などを急ぎ、刑事責任の有無について慎重に捜査している。   
 (日本經濟新聞 20201123 21:29 (20201123 23:39更新))


 

ウェブニュースより
 大相撲11月場所 千秋楽 中入り後の勝敗 ―― 大相撲11月場所千秋楽、大関 貴景勝は、小結 照ノ富士との優勝決定戦を制して2回目の優勝を果たしました。
 中入り後の勝敗
▽千代翔馬に逸ノ城は逸ノ城が上手出し投げで勝ち越しました。
▽佐田の海に十両の石浦は佐田の海が寄り切り。
 
▽志摩ノ海に明生は明生が押し出しで9勝目です。
 
▽千代の国に琴恵光は千代の国が小手投げで10勝目です。
 
▽徳勝龍に天空海は天空海が首投げで勝ちました。
 
▽魁聖に照強は照強が押し出し。
▽碧山に千代大龍は碧山が押し出し。
▽豊昇龍に遠藤は遠藤がはたき込みで勝ち越しました。
 
▽炎鵬に翔猿は炎鵬が寄り切りで勝ちました。
 
▽北勝富士に竜電は北勝富士が寄り切り。
 
▽輝に豊山は豊山が押し出し。
▽琴勝峰に大栄翔は大栄翔が首投げで勝ちました。
 
▽阿武咲に妙義龍は阿武咲が押し出し。
 
▽琴ノ若に若隆景は若隆景が寄り切り。琴ノ若は負け越しです。

▽霧馬山に隠岐の海は隠岐の海が上手投げ。
 
▽玉鷲に小結 高安は高安が寄り切りで勝ち越しました。
 
▽栃ノ心に新関脇 隆の勝は栃ノ心がはたき込み。
 
▽関脇 御嶽海に宝富士は御嶽海が突き落としで勝ちました。
 
▽大関 貴景勝に小結 照ノ富士は照ノ富士が浴びせ倒しで勝ち、ともに132敗となり優勝決定戦にもつれ込みました。
 
 優勝決定戦では貴景勝が照ノ富士に押し出しで勝って、2回目の優勝を果たしました。
貴景勝は大関として初めての優勝です。
 
千秋楽 各力士の談話
 9勝目を挙げた明生は、「ことし最後なので、いい相撲取りたいと思っていった。ふた桁勝ちたかったが、それは結果なので。最後は自分の相撲が取れたと思う」と話していました。
 返り入幕で10勝を挙げた千代の国は、「うれしいことは間違いない。けががあった中でも落ち着いて相撲取れたことがよかった」と話したうえで、来年の目標について「もっと強くなりたい。三役に上がりたいので、まずはけがをしない体作りと気持ちの面を意識したい」と意気込みを示していました。
 新入幕の天空海は9勝目、「あと一番勝ったら三賞が見えたかなという欲もあったが、基礎を鍛えて三賞だったり10番勝てたりするように頑張りたい」と話していました。
 豊昇龍は千秋楽に負け越し、「悔しい。まだ稽古足りないと思うので、一からやっていきたい」と話していました。
 翔猿との対決を制した炎鵬は、3勝で終わった今場所を振り返り「なにも言うことはない。相撲に対する努力や思い、考え方や経験がすべて足りなかったと思う。またゼロから鍛え直して、実力つけて絶対にはい上がろうと思う」と表情を引き締めていました。
 一方、翔猿は「負け越したがいい経験だ。稽古してもっと上を目指したい」と前向きに話していました。
 北勝富士は11勝目、「来年はもっと安定した力を出せるように、一生懸命稽古して頑張りたい。一日一番、集中する力が大切。もっと心も体も鍛えたい」と話していました。
 幕内3場所目の今場所を勝ち越した琴勝峰は、「圧力で負けている内容が多いので、もっと力をつけないといけない。基礎的な足腰と馬力、前に出る力を鍛えたい」と話していました。
 10勝目を挙げた大栄翔は、「全体的にいい相撲が多かったと思う。関脇にもなれたし、三役でも勝ち越せた1年だったが、いいこともあれば悪いこともあるので、来年はもっといい年にしたい」と意欲を見せていました。
 大関経験者の小結 高安は千秋楽に勝ち越しを決め、「勝った相撲もいい内容が多かったので自信にしたい。けがで力が出ない時期もあったが、上位で白星をあげることができて、努力をしてよかったと思う」と話していました。
 大関経験のある栃ノ心も9勝目、「次は上位に戻ると思う。照ノ富士関や高安関も三役に戻って頑張っている。自分も戻れるように頑張りたい」と先を見据えていました。
 大関 貴景勝との優勝決定戦に敗れた小結 照ノ富士は、「今の自分ができることは精いっぱいやった。場所前からふた桁勝利を目標にあげていたので、達成できたかなと思う。来年の目標は、元いた地位に戻ることだ」と、大関復帰に意欲を見せていました。    (NHK WEB NEWS 20201122 2205)

 大相撲11月場所の三賞選考委員会が千秋楽の22日に開かれ、13勝を挙げて貴景勝との優勝決定戦に持ち込んだ元大関の小結照ノ富士が技能賞に選ばれた。
 
 終盤まで賜杯争いに絡んだ幕尻の志摩ノ海、けがで幕下まで転落しながら、返り入幕で10勝を挙げた千代の国が敢闘賞を獲得した。かっこ内は受賞回数。
 ▽殊勲賞 該当者なし
 ▽敢闘賞 千代の国(2)志摩ノ海(2)
 ▽技能賞 照ノ富士(2)。

 ソフト打線爆発で連勝!巨人連敗/日本S第2戦 ―― <SMBC日本シリーズ2020:巨人213ソフトバンク>◇第2戦◇22日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンクが第2戦も勝利し、敵地で連勝した。初回に柳田の適時二塁打などで3点を先制。さらに甲斐、グラシアルなどの本塁打で追加点を挙げると、7回にはデスパイネの満塁本塁打で試合を決定づけた。巨人は先発の今村が2回途中4失点で早々にKOされ、リリーフ陣も流れを止められなかった。
 第3戦は移動日を挟み、24日にソフトバンクの本拠地ペイペイドームで開催される。    [日刊スポーツ 202011222224]


 

ウェブニュースより
 大相撲11月場所14日目 単独トップの貴景勝が1敗守る ―― 大相撲11月場所は14日目、1敗で単独トップの大関・貴景勝と2敗の照ノ富士がともに勝って、優勝争いはこの2人に絞られました。貴景勝は22日の千秋楽、照ノ富士との直接対決に勝てば2回目の優勝が決まります。
 中入り後の勝敗です。
▽十両の石浦に千代翔馬は千代翔馬がはたき込みで勝ち越しました。
 
▽豊山に佐田の海は豊山が突き出し。
 
▽明生に千代大龍は千代大龍が突き出し。
 
▽琴ノ若に徳勝龍は徳勝龍が寄り切りで勝ち越し。
 
▽琴恵光に新入幕の天空海は天空海がはたき込みで勝ち越しました。琴恵光は負け越しです。
 
▽逸ノ城に碧山は逸ノ城がはたき込み。
 
▽照強に炎鵬は照強が外小股で勝ちました。
 
▽魁聖に栃ノ心は栃ノ心が寄り切りで勝ち越しました。魁聖は負け越しです。
▽玉鷲に千代の国は玉鷲が押し出しで勝ち越しました。
 
▽豊昇龍に妙義龍は妙義龍が送り出し。
▽遠藤に輝は遠藤が押し出し。
 
▽北勝富士に阿武咲は北勝富士がはたき込みで勝ちました。
 
▽大栄翔に竜電は大栄翔が押し出し。
 
▽翔猿に霧馬山は翔猿がはたき込みで勝ちました。
 
▽若隆景に隠岐の海は若隆景が寄り切り。
 
▽志摩ノ海に小結・照ノ富士の2敗どうしの対戦は、照ノ富士が寄り切りで勝って2敗を守りました。
 
▽小結・高安に琴勝峰は琴勝峰が押し倒しで勝ち越し。
 
▽新関脇・隆の勝に宝富士は隆の勝が押し出しで勝ち越しました。
 
▽関脇・御嶽海に大関・貴景勝は貴景勝が突き出しで勝って1敗を守りました。
御嶽海は負け越しです。
 
 11月場所の優勝争いは1敗の貴景勝と2敗の照ノ富士に絞られました。
 貴景勝は22日の千秋楽の結びの一番で照ノ富士に勝てば2回目の優勝が決まります。敗れれば優勝決定戦にもつれ込みます。
14日目 各力士の談話
 徳勝龍は優勝したことし初場所以来の勝ち越しで「今はうれしいが、あと一番あるので、最後が大事だと思う。一番を勝つのが難しいなと思わされる場所が続いていた。自分のことだけ考えて、場所前もしっかり稽古できたのでよかった」と話していました。
 勝ち越しを決めた新入幕の天空海は「本当はもっと早く勝ち越したかった。ふた桁白星も夢見ていた。ちょっと残念な気持ちとうれしい気持ちだ。残り一番残っているので、内容のいい相撲で来場所につなげたい」と話していました。
 勝ち越しを決めた琴勝峰は「自分の取りたい相撲を取れてよかった。圧力をかけて前に出る相撲のほうが次に生きると思う。あすの千秋楽は立ち合いをしっかり集中して、前に出る内容でいきたい」と話していました。
 栃ノ心も勝ち越しを決め「今場所はしっかりまわしを取れているのでよかった。きょうも前に攻められてよかった。あすも勝って締めたい」と話していました。
 新関脇・隆の勝も勝ち越しで「自分の相撲を取れたのでよかったなと思う。うれしいし、途中で負けが込んで勝ち越せるか分からなかったが、場所前の稽古のおかげだと思う。三役で勝ち越せたのは、いつもの勝ち越しと違ううれしさがある」と話していました。
 小結・照ノ富士は志摩ノ海との2敗どうしの一番を制し「体が勝手に動いている。別に負けられないという意識はない。毎日積み重ねていけば、あとで結果がついてくるだけなので。あすの一番に集中してやるだけです」と、逆転優勝に向けて意気込みを示しました。
 一方、敗れて優勝の可能性がなくなった志摩ノ海は「立ち合いの一発目でまわしを取られ、後手後手になった。自分の相撲を取りきろうと考え過ぎたのかもしれない」と話していました。
 1敗を守った大関・貴景勝は「きょうの一番に集中した。そこだけだったと思う。一生懸命やることだけしかできない。あすは自然体で、集中してやることが大事だと思う」と、繰り返し集中ということばを使って、大一番に向けて気を引き締めていました。    (NHK WEB NEWS 20201122 010)

 巨人 菅野で痛すぎる黒星スタート 4失点に原監督も口重く「どうぞ決めてください」 ―― ◇21日 SMBC日本シリーズ第1戦 巨人1―5ソフトバンク(京セラドーム大阪)
 どうしても取りたかった初戦をエースで落とした。誤算の幕開け。巨人の原辰徳監督(62)は4失点の先発・菅野智之投手(31)についての評価を封印し、悔しさをにじませた。
 
 試合後、取材陣から右腕のこの日の調子について質問されると、「どうぞ(メディアが)決めてください」。栗原に3打席連続で長打を浴びて4打点を許したことについて聞かれても「どうぞ」と言葉を濁した。
 指揮官にとって『菅野で2勝』はどうしても譲れない“皮算用”だったはずだ。しかし、結果は千賀に投げ負ける形で完敗。苦しいスタートになったことは間違いない。
 公式戦では4連敗を喫した昨年の日本シリーズ以来の対戦となったソフトバンクに対する印象についても封印。「まだ何とも言えません。その辺は終わったら話しましょう」と、何を聞かれても珍しく口が重かった。
          (中スポ 20201121 2232)


 

プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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